表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
2/27

自慢の幼馴染

「まーちゃん!!起きて!」

んんんんっ。

いい夢の時は起きたくないなぁ。

ママがゆさゆさ揺らすから。

うっすら目を開ける。

「まなみ!海くんと洋くんが来てるわよ!」

ええー?

「え?!そうなの?!ママ!もう朝?!」

「もう~何度も起こしてるのよ?」

ママの呆れた顔。

やばー!

朝7時!

7時5分に家を出るのに!

私は全力ダッシュ

目にも止まらぬ勢いで制服に着替えて、

ママが口酸っぱく『日焼け止めはしなさい!ママみたくしみだらけになるよ!』っていうので⋯⋯。

日焼け止めをぬって、

玄関に駆け出す。

玄関には、

海とよーくんが立っている。

「わー。2人ともごめんねー!!」

靴を履きながら謝る私。

「まったく毎朝だな。お前。目覚ましもっと買え!」

呆れたように私を見るのが、木ノ下 海。

海だ。

「大丈夫だよ。まなみ。あんまり慌ててるから、寝癖ついてるよ?」

優しく私の髪の毛をすいてくれるのは、よーちゃん。

西園寺 洋平。

よーちゃん。

2人は私が、生まれた頃からのご近所さんで、ずーと一緒。

「まったく。お弁当わすれないでね。気をつけていくのよー?今日も2人ともイケメンねぇ。」

慌てる私にお弁当をわたして、2人をのんびり見つめるのは私のママ。

まぁ、海とよーちゃんはイケメンなのよね。

海は日焼けした健康的なイケメン。

よーちゃんは知的なイケメン。

2人とも私の自慢の幼馴染なんだ〜。


私はポケットからクッキーを取り出すと。

「んーやっぱママの作ったクッキー激ウマ〜。さぁて、行きますか〜。」

と、後ろからママの声。

「まなみ?ママ、クッキーなんか⋯⋯?あぁ!またあれね⋯⋯。まなみ!!」

「はっ。はーーい。ごめんなさぁ〜い。

ママ!行ってきまーす!」

慌ててクッキーを飲み込むと玄関を飛び出した。



学校は3人とも同じの公立高校。

一つ違うのは⋯⋯

「おっ。無能トリオじゃん」

学校の門を入ると通りすがりに嫌な言い方。


そうなんだよね。

私たちはみんなスキルっていうのを持って生まれる。

いろんなスキルがあって。

スキルは3つに分類されるの。

上級スキル。

これは病気を直したりする治癒とか。

電気を作ったり。

簡単に人ではできないすごいスキル。


生活・雑用スキル

これがこの世界の人の大半って言われてるの。

あったら便利だけと。やろうとしたらやれるもの。

たとえば⋯草を一瞬で刈り取るとか!

米をフッカフカに瞬時に炊くとかさ。

ママのスキルもこれなの。お水を出す。

ママはそのスキルをつかって公務員として働いている。


で。3つ目は⋯

無能力スキル

上記に属さないスキルをみんなまとめてそういうんだけどさあ。

ハズレスキルって言われてて⋯⋯。

たとばねぇ。

同じクラスの高橋くんは

「チキンナゲットをいくつ食べても太らないスキル」なの!

わたしはものすごいって思うのね。

だだだって!太らないんだよ?女子高生の憧れよっ?! 

私!高橋くんに握手求めちゃった!

『乙女の夢です!!』って。

でもね。そんな食べる必要もないし。誰でも食べれるものを沢山食べれるからなんだってことで。

無能スキルなんだ。


それで。私たち3人も⋯⋯


海のスキルは⋯⋯

「お。あいつの頭の上にフン落とすってよ!うひひひ。」

そばを飛ぶハトを見つめて海が悪〜い笑みを浮かべる。

すると

「ぎぁぁぁ」

さっきの嫌な言い方をした男子の頭にハトのフンが落ちた。

グッジョブ!ハトさん!

「さすが!ハト男!」

「まて。まなみ!ハト男はやめろ。」

海の能力はハトの声が聞こえる能力。

すごいんだよー。

雨降るよ〜とか聞こえるみたい。

でもハトの声が聞こえるのがなんなの?

ってわけで。それも

ハズレスキルなんだ。


「海。ハトさんさすがだね。こういうとき僕は仕返しできないもんなぁ」

にこやかに笑みを浮かべるよーちゃんのスキルは。

「あのねぇ。よーちゃん?そしたら鉛筆早刷り大会で打ち負かしてやればいいよ!

か!鉛筆キンキンにとんがらして、机にならべておくとかは?!」

「ぷっ。それいいなぁ。洋平!」

よーちゃんはニッコリ笑うと

「そうだね。2人ともありがとう。」

よーちゃんのスキルは

鉛筆を削るスキル。

鉛筆削り使わないで削れるの。

もうね。小学生の時なんか。毎日削ってもらってたの。

しかもね!ゴミでないんだよ!チョーエコ!

チョーすごい!

でも。鉛筆削れるだけなんて。

ハズレスキルなんだって。

ゴミも出なくてエコなのに⋯。

でもねぇよーちゃんは。

ものすごい頭がいい!

学年首席!

高度な能力がない人が首席になるのはよーちゃんが初なんだよ!

だからよーちゃんだけはみんなハズレスキルとは言えないんだよね。

もう知力がスキルじゃない!!って感じ。


で⋯⋯

私。私のスキルは⋯⋯

この中では一番しょぼい。

便利もなければエコでもないの。

『夢を見る』

それだけ⋯⋯。

ほら寝と夢見れるよね?それ。

でも。一緒に寝たら同じ夢を見れるお得はあるよ?(笑)

ただ。夢は誰でも見るからさ。そんなスキルはゴミとか言われてる。

でも、うちはママが!

『夢を見るスキルなんて他にないものなんだから!素晴らしいのよ!』

って小さい頃から褒めてくれるから。

私はこのスキル嫌いじゃない。

馬鹿にされるけどね⋯⋯

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ