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プロローグ

私たちの生まれるこの世界には、「スキル」というものが存在する。

生まれた瞬間、神様から与えられるたったひとつの特別な力。

そのため、この世界の人々は大きく3つの階層に分類されていた。


一、上級スキル

『発火』『治癒』『電気生成』『瞬間移動』など。

警察、医療、インフラ、大手企業から引く手あまたで、将来の安泰が約束されたエリートたち。


二、生活・雑用スキル

『美味しく米を炊く』『結露を絶対に防ぐ』『雑草を一瞬で抜く』など。

生活には便利だけれど、「誰でもできる仕事」として手取りはそれなりの庶民層。


三、無能力ハズレスキル

『ポテトチップスを永遠に食べても胃もたれしない』

『一生靴擦れしない』

『カットする前にアボカドの中身が茶色いか分かる』など……。

あっても何ひとつ人生の足しにならない、神様のいたずらみたいな力。

この力を持った人々は「無能力者」と呼ばれ、「前世の行いが悪い」「努力が足りない」なんて理不尽に見下され、就職面接でも落とされ続ける厳しい現実が待っている。


そして私、小泉まなみ 

は——。

見事なまでに、その「無能力」の枠組みに放り込まれた女子高生だった。


でも私には、ママの特大の愛と、同じく『無能力扱い』の最高に顔と性格がいい幼馴染がふたりいるけどね!!!

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