表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
16/24

野外研修②

目の前に3人。

1人は小柄な金髪のつり目。

もう1人はガタイの良い四角いお顔の黒髪。

もう1人は整った顔立ちのスラリとしたモデルみたいな人。

⋯⋯

目の前のAクラスのAグループの3人。

「えっと、よろしくお願いします。まずは自己紹介かな?」

私がつぶやくと。

「そうだね。僕は西園寺です。彼は木ノ下、彼女は小泉です。」

よーちゃんが私達の名前を伝えてくれて。

すると相手の3人は、

「Eクラスの名前なんか覚える気ない。時間の無駄。存在も無駄だなっ。」

⋯⋯金髪つり目がそう言った。

横で、四角いお顔がうなずいている。

⋯⋯

え。そういう人達なんだ⋯⋯。

「スキルは?あーEクラスだからくだらないのだよな?聞かなくていいや。

ちなみにオレは電気。

こっちは、火。」

金髪のつり目が電気。

四角いお顔が火ね。

じゃあ、こっちのモデル男子は?

「えっとこちらは?」

私が聞くと、

「小娘、お前知らないの?この方を。さすがEクラス。バカで無知。しかもブス。」

えー⋯⋯

なにそれ。

知らないよぉ。

しかもブスって初対面で言う?!そりゃ大して可愛くないけどさぁ。

私は困ってしまって

よーちゃんと海を見る。

すると、よーちゃんがこそっと、

「まなみ、あの人が堂本さんだよ。あと、まなみはブスじゃないから。」

!!ありがとう!!

で、

え?なんだっけそれ。

だれだっけ?

全く知らない人。

「まなみ!ほら、前にクラスで話題になっただろ?!」

海もコソコソ耳打ち。

⋯⋯

んー。

あっ!誘拐未遂!

思い出した!!

あれだ!ボディガードついてる人だ!

あたりをそぉっと見回した。

⋯⋯学校ではボディガードいないのかな?それとも隠れてたり?

「まったく、こんなEクラスのやつらとグループ組むなんて。時間の無駄でしかないよな。しかもこんなブス。」

「まったくだ。」

金髪つり目と四角いお顔が2人でそう言うけど。

何なのよね。この人たち。

なんかムッとしちゃった私。

またブスっていった。

名前くらい知らなきゃ困るじゃない。

これから2泊もテントですごすのよ?!

それなら。仕方ない。

ブスって言ったお礼もしないと!

「あの。お名前教えていただけないと。不便です。」

私は勇気を持ってAクラスの3人に伝えた。

「あ?必要ねーよ。ブス!ドブス!」

なにこいつ。

「じゃーいいです!適当に呼びますね。

あなた電気だから、でんでん。そっちは⋯⋯火だから⋯

あ!くるみ割り。あとそっちは、よーちゃんが堂本さんって教えてくれたので、堂本さんで。」

「おいまなみ!くるみ割りって、あれかよ?わかる!似てる。」

海が思い出し笑いしながら、即座に反応した。

そうなの。小さい頃持ってたくるみ割り人形にすごく似てるのね。

四角いお顔が。

ガクガクした顎があんな感じ。

体もあんな感じ。

そっくりなわけよ!

本当は火っていうし、炎くんとかって思ったけど。

くるみ割り人形が出てきちゃって!

横を見るとよーちゃんも吹き出していた。

「てめぇ。このドブス!なんだよそれ。」

でんでんが私に掴みかかる。

と、その腕を振り払うと、

「でんでんさん。やめてください。汚い手で彼女に触らないで。それに、彼女は、ブスではない。」

よーちゃんがそう言って私の前に出る。

海も、

「女性には丁寧に。あ。Aクラスは男クラ(男子のみのクラス)か?そういうのは習わないのか〜?意外と野蛮なんだな!」

笑っているけど、鋭い目ででんでんを見た。

「調子に乗るなよ。Eクラスの分際で!」

くるみ割りが睨みつけてくるけど。

体も大きいから威圧感あるんだけども⋯⋯

くるみ割りって思ってみると。逆に可愛い。

堂本さんって人はさ。黙って立ってるだけ。

この人は何なんだろう。

私がチラッと堂本さんをみると、私に視線を移した。

そして、ため息をちいさくつくと。口を開く。

「いい加減にしよう。今は野外研修だよ。」

ほんとにそれ。

「堂本さん!こいつらこのままでいいんですか?!」

なんかさ、でんでんと、くるみ割り、舎弟みたいじゃない?

「2人は、女性にブスと言うのは失礼だよ。そこは反省しないといけない。あと名前を教えないなら。そう呼ばれても仕方がないだろう。」

堂本さんはでんでんとくるみ割りに伝えると、

私達をみて、

「3日間よろしく。2人が失礼なことを言いました。」

そう言って私たちを見た。

え!意外!!!

ちゃんとしてるんだ。堂本さん!

好印象だよ!!

後でゆうちゃんに教えてあげよーっと。


「さて。テントは立てたから。」

テントはクラスごと。

2個のテントを立てる。

もたもたやってるから、私たち3人でさっさと、2つのテントを立てた。

あの3人そういうのできないのね。

しおり見ながらもたもたしちゃってて。

見てられないの。

日が暮れちゃうよ。

「じゃー、暗くなる前に私達で何か食べ物取ってこよう〜。

でんでんとくるみ割りと堂本さんは、お水そのタンクにくんでおいてもらえますか?」

私はAクラスの3人にそう伝えると、

バケツとリュックの中から折りたたみ釣りセット!

をもって立ち上がる。

「あ。米炊いといてください。」

海もそう言うと私の隣に立った。

米だけは学校から支給。

あとは自給自足なんだって。

なかなかいきなりのサバイバルだよね♪

Aクラスの人たちは能力が高い分、お金持ちの方々だから。

学校でも家でもチヤホヤされているんだけど。

そういう人たちに、こんな野外研修なんてやらせる必要あるのかな〜?

高校卒業したら、さらにその上の専門課程に進んで、研究者とか⋯⋯。

大企業とか、国家公務員とかエリートな道がまってるわけじゃない?

そんな人たちにキャンプなんてねぇ。

あー!だからこそ、キャンプなのかな?

普段やらないことを学生生活で経験?みたいな。

あと、Aクラスは男子のみ。

能力って、高い人は男性が多いんだって。

そういうのもあるから余計女性を見下す人が増えるんだよね。

でも。ドブスなんて言われたことないよぉ⋯⋯。

急に思い出しちゃった。


「まなみ?行こう?どうしたの?」

よーちゃんが心配そうに私を見た。

あ!いけない!今はキャンプを楽しもう!

「いこう〜お魚と木の実とりたいね〜。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ