番外編〜カラフルに色つく世界
いつも邪魔をされる⋯⋯
横にいるまなみを見つめながらため息⋯⋯
「まなちゃん!僕も一緒に行く!」
「うん。お菊ちゃんも行こう〜」
まなみはそう言ってニコニコ笑う。
⋯⋯明日の休みの日に2人で美味しいカフェに行こうって、休み時間に2人で、まなみの雑誌を覗いて話していたら
突然どこからか振って湧いた菊さん⋯⋯
たまたま菊さんも、海君も、桜井君もいなかったらここぞとばかりに誘ったのに。
⋯⋯
壁に菊さん、障子に菊さんだよなぁ⋯⋯
まなみといると色々な楽しいこと⋯⋯びっくりするようなこと⋯⋯そして⋯⋯危険なこと
沢山起こる。
まるで真綿にくるまれたようにただ守られていた自分の世界⋯⋯
何の色のない世界が⋯⋯カラフルになった。
毎日警備された車で学校へ行くだけの毎日が、刺激的なカラフルなものに。
「ケンケン?どうしたの?もしかして⋯⋯」
まなみは気がついたように僕を見つめる。
⋯⋯もしかして⋯⋯
気がついてくれた?
「このカフェじゃなくて、こっちのカフェのが良かった?!じゃ!ハシゴする?!」
雑誌を指さしてそう言った。
⋯⋯だよな
やっぱ違うよな⋯⋯
「いいね!ハシゴしよ!⋯⋯ケンケンざまぁ〜」
菊さんが、ニヤリと意地悪気な顔をして僕を見る。
⋯⋯
ちっ、やな顔!
そんな美少年がそんな顔して⋯⋯
「ケンケン、今すっごく人間っぽい顔した!」
菊さんが笑う
「なーに?それ。ケンケンは人間だよ〜?」
まなみが不思議そうに僕を見る。
菊さんは、笑いながら
「初めて見たときは、彫刻かよ!ってくらいの、かたーい顔だったのを思い出しちゃってさぁ〜」
「あぁ〜Aクラスのとき?」
まなみが思い出したように笑った。
確かに昔は、選ばれた上位の者という意識は高かったかも。
Aクラスでも特別で⋯⋯
当たり前だった⋯⋯
でも、まなみにあって世界が変わった。
くだらないことで笑ったり。
学校帰りの寄り道。
休みの日のお出かけ。
友達⋯⋯
そして⋯⋯悔しいと思う気持ちと⋯⋯手にれたいと願う気持ち⋯⋯
「そんな前のこと忘れたよ」
僕は微笑むと
まなみの雑誌の上に乗ってる手をそっと触った
「じゃーこのカフェ2つハシゴしちゃおう!あと、ついてだから、洋服とか見に行こうよ」
まなみは僕を見て
「いいね!行こう!!」
嬉しそうに微笑む
⋯⋯可愛いなぁって思う気持ちも⋯⋯
「ちょっとー!汚い手で触らないで!目を離すとすぐ抜け駆け!」
菊さんが僕の手をまなみから離す。
「そりゃね。抜け駆けしないとね」
僕が意地悪く菊さんを見ると
「わ!悪魔!」
菊さんはニヤリと笑って僕を見た。
こんな気持ちも⋯⋯
全部まなみから⋯⋯
まなみたちからもらったもの。
これからもっと楽しいカラフルな時間があるといい。
でも、そろそろ菊さんを打ち負かさないとなあ。
敵の本陣は他にもいるしな⋯⋯
番外編です。
読んでいただけたらうれしいです!
明日もう1話予定してます!
応援いただけたら励みになります!
よろしくお願いいたします!




