女の勘とケーキバイキング
「んふふふ。ぼくもケーキたべたかったのぉ〜。
ねーまなちゃんも食べたいだろうなって思ってた〜。」
私の隣にニッコニコ笑いながらお菊ちゃんとたっつんが立つ。
放課後、私、よーちゃん、海で
ケーキ屋さんに行こうって話していたら
一緒いく〜って2人が駆け寄ってきたから。
じゃ!そうしよう〜って。
そしたらなんとね!
お菊ちゃんが!
なんと!
なかなか予約を取れない美味しいケーキ屋さんの、バイキング券(ご招待券)を持ってて!
しかも!6名様まで!!
「1⋯2⋯5人だねぇ♪ボクお腹パンパンになるまで食べようねぇ。」
お菊ちゃんは張り切りまくり。
「お菊ちゃん。僕もいい〜?」
桜井くんがニコニコしながらこっちへ来る。
「桜井くん!いいよぉ〜いいよぉ。6人までだから!行こう〜。」
「ケーキたべたかったんだよねぇ」
みんなで食べまくりだぁ!
「ん〜。あ!この桃のも、あ!このプリンのも!
あああっ!ぶどうのってるのもある!!」
お皿に乗り切らなくなっちゃう!!
「まなみ。いっぺんにたくさんとらないで。少しずつにしないと食べきれないよ?ぶどうのは僕が取るから一口食べたら?」
よーちゃんがクスクス笑いながら私に言う。
よーちゃん!神!!!
「ありがとう〜!」
キラキラしている宝石のようなケーキ達!
ケーキバイキングの並んでいるケーキ達はどれを見てもおいしそう!
みんな食べたくて!
目移りよ!
「まなちゃんっ。時間はたくさんあるから〜何度も取りくればいいよ〜。いっぺんに欲張ったら駄目。」
お菊ちゃんは4個ケーキののったお皿を持って私に言う。
なかなかうまく乗せてるわね⋯⋯。
「ん!美味しい!!」
ケーキを口にいれるとふわふわ〜。
甘くて。でも甘すぎじゃないのね。
さっぱりした甘さで。
もう何個でも食べれちゃうじゃん!
しかも!桃がジューシー!
「このお店はねぇ。ケーキ作りのスキルの人が集まって作ったお店で。ほんとにおいしくて、なかなか予約がとれないんだよねぇ。」
お菊ちゃんがチョコレートケーキをほうばりながらそう言った。
ケーキ作りのスキルなんて素敵!!
あっ
チョコレートケーキも美味しそう〜。
「まなみ。チョコレートケーキも一口食べる?」
よーちゃんのお皿には
チョコレートケーキとぶどうのケーキが乗っていて。
!!!私の食べたいものが!!
「やったぁ。」
私はそれを一口たべると。
チョコレートケーキこのあと絶対取り行く!って決めた。
「飲み物はオーダー制なんだねぇ。メニューもいろいろあるよぉ。
この〜茜色の茶葉に宿りし、涼やかな氷の吐息〜とかいいなあ。」
桜井くんがメニューを見ながら説明する。
んんんん?!
そ、それはなに?!
「桜井!お前はやめろ。オレが読んでやる。お前が読むと何の飲み物かわからなくなるだろ!
⋯⋯あぁ、アイスティーのことかよ。」
海が、メニューをとりあげた。
その横で、たっつんはたくさんのケーキをパクパク食べている。
「たっつん〜何が一番美味しい?」
私が聞くと
「んん~。このね、パッションフルーツのおいしいよ!」
パッションフルーツ?!
なにそれ!!
初めて聞くんだけど!
次それにする!!
「海くん!海くん!やっぱり〜黒き深淵に漂う芳醇な覚醒〜にするよ」
海の横でメニューを覗きながら桜井くんが言うと。
「だからそれは何だ?!
⋯⋯わかった!ホットコーヒーだな?!」
「せいかーい!」
くふふふふふ。
それから
もうたくさんのケーキを持ってきて食べてる私
もうしばらくはケーキいらないなぁ〜
とか思うけど。
もう本当に美味しいんだよね。
「やっぱ、ケーキのスキルだと、一瞬にしてできちゃうのかな?」
私が想像しながら口を開くと、お菊ちゃんが
「ん〜ケーキの完全体とかじゃなく、スポンジケーキがポンってできる人〜生クリームがふわんふわんトロトロにできる人〜⋯とか?分担制らしいよぉ〜」
へーそうなんだね。
「なるほどなぁ。いろいろな工程のスペシャリストで1個のケーキを作るわけだな。」
海が、気に入ったらしい本日8個目になるシュークリームを食べながらそう言った。
カスタードクリームもトロトロでほんと美味しいんだよねぇ。
プリンも美味しかった。
お腹いっぱいになってきて。
美味しい紅茶を飲みながら。
「桜井の言ってたこのアイスティー美味しいな。」
飲み物も美味しいんだよねぇ。
「それでさ〜ぁ」
桜井くんがのんびり口を開く。
「来週からの野外研修のこときいたぁ?」




