↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野良猫、御曹司に拾われる  作者: 朱音小夏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/37

野良猫、嵐到来

二人でジャグジーに浸かりながら、明日の事について話す。明日は土曜なので仕事が休み。そのため、夜斗の衣服や日用品を買いに行こうという話題になっていた。


「でも、お前ここからオレを出す気ないんだろう?別に必要なくね?」

「......デートがしたいという願いを叶えてはくれないのかい?」

「で、デートって、お前......」


夜斗は頬を紅潮させると、玲央から顔が見えないように下を向いた。しかし、その途端に玲央は夜斗の顔を両手で包み込み、自分へと向けさせる。


「?夜斗?どうかしたのかい?顔が真っ赤だ。のぼせたかな...早く上がろう」

「う、うん」


自覚をするだけでこうも見え方が変わるものなのか。玲央がかっこよく見える。...もう好きなのではないか?と思ってしまうくらいに。


「夜斗。今日はもう寝よう。明日に備えて、ね?」

「あ、うん。じゃあ、おやすみ」


そしてベッドにもぐりこむと、明日の"デート"が楽しみで仕方なくなった。"デート"...いつぶりであろうか。夜のお付き合いならいくらでもしたことはあるが、昼間のデートなんて、ヨウタと行って以来じゃないか?そんな事を考えていると、うとうととしてきて、やがて眠りにつく。明日のデートはどんなところへ連れて行ってくれるのか。遠足前の小学生の様な気持であった。




「ヨル。こんなのはどうだい?」

「オレには派手すぎる。それにもういいだろう?流石に買いすぎだ。」

「ヨルが無頓着なだけだよ」

「服なんて着れればそれでいいのに......」


なんだか、懐かしいやり取りだ...。温かいやり取り。オレは彼に愛を教わった気がする。...彼は誰だ?一体この夢は...?




朝日が差し込み、夜斗は目を覚ます。なんだか懐かしい夢を見た気がするが思い出せない。


「夜斗!おはよう。朝ご飯できたから食べようか」

「ンー。食べる......」


夜斗はのそりとベッドから抜け出すと、玲央と共にダイニングへと向かう。


「おはよう、夜斗」

「んン......ハァ......お前朝っぱらから」

「夜斗を見たらつい、ね」


そして、二人揃いって朝食をとる。朝食後は洗い物をしたり、あさの支度をしたりと、忙しなかった。支度を全て済ませると、出かけるのに丁度いい時間になっていた。


「夜斗。もう出れるかい?」

「おう」


そして二人は珍しく歩いて買い物へと向かう。たしかにここら辺はショップはたくさんあるが...幾分値段が高い。しかし玲央は臆することなくどんどん店に入り、どんどん夜斗の服を買っていく。


「な、なぁ......いくら何でも買いすぎだって」

「必要経費だから問題ないよ」


そんなやり取りをしている時だった。誰かと視線が交わった。


「......ヨル?」

「え......?」


そこにいたには、かつて愛を教えてくれた"ヨウタ"その人であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。