野良猫、愛を与える
「まさか、あの時の子供がレオ?ごめん、オレあれから自分の生活にいっぱいいっぱいで......」
「わかってる。勝手だけど調べさせてもらった。母親の浮気に、父親からの性的虐待。どちらも反吐が出る。中学を卒業してからは行方不明になっていて、調べても調べても出てこなかった」
「それでも何年もかけて居場所を突き止めたんだ」そう言うと玲央は夜斗を抱きしめた。
「最近になって、再会した路地裏の酒場で"ヨル"と名乗って男達の間を行ったり来たりしている"野良猫"がいると知ってね。ダメ元で行ったら、昔の面影のある君を見つけたんだ」
「そうか......。そんなにオレの事探してくれてたのか。でもどうしてそこまでオレに執着したんだ?」
夜斗は疑問を持つと玲央に問いただした。玲央は夜斗を見つめると、思い切り抱きしめた。
「君は僕の色のない世界に色をくれた"神様"なんだ。きみが困っているなら助けたい。そう思う程に」
「じゃあ、この部屋は......」
「いつか君を見つけた時のために用意した家なんだ」
玲央は夜斗を抱きしめたままベッドに身体を沈めた。玲央は自身の狂気的な愛には気づいている。しかし、このまま夜斗を手放す事はできなかった。
「ヨル、いや夜斗。このままオレの物になってはくれないかい?」
「玲央......。お前の事は嫌いじゃない。寧ろ好ましく思っている。でも、だからこそ、オレに縛られたらダメなんだよ...。」
「ダメなんかじゃない!!僕からもう夜斗をを奪わないでくれ......お願いだ。もう離れたくないんだ......」
玲央の猛烈なアピールに夜斗はもう折れるしかないな。と思い、ため息をつく。それから夜斗は玲央の背に腕を回した。
「!夜斗......?」
「お前の気持ちはよく分かった。言ったもんな。"お前がオレをいらないと言うまで、お前のそばにいてやる。"って。その約束は守ってやるよ」
夜斗は玲央の両頬に手を添えると静かに口づけをした。すると、玲央ははらはらと涙を流し始めた。玲央はその涙に自分でも驚いていた。
「あ、あれ......?なんで僕泣いて......」
「大丈夫。大丈夫だからな。もうそばから離れない」
「夜斗......愛してる......」
そう言うと、夜斗と玲央はそのまま身体を重ねた。玲央はいつも以上に、丁寧に愛撫する。そして身体の隅々まで手を、舌を這わせる。そしてそのまま、夜斗の中に玲央の欲を挿れた。そして夜斗の身体を思い切り揺さぶった。夜斗の口からは甘い喘ぎ声が漏れる。
「や、と......夜斗。愛してる......。もう君を離さない......」




