第4話 リスタート
「ここが地下六階層。最下層より牢屋が多い」
数で言うと牢屋は三つ。
私は鉄格子から部屋の中を覗いてみる。
「誰もいないの?」
三つの部屋を覗いたが人はいないようだった。
「この調子なら、地下牢から脱出するのに時間はかからないわね」
「あら、姫様。勝手に出ちゃダメでしょ?」
背後から声が聞こえて振り返ろうとしたが相手の攻撃により気絶してしまう。
* * *
「い、痛かったわね」
目を覚ますと私は最下層に戻っていた。
「あれ、なんで戻ってきてるの?私、六界層にいたはず」
もう一回、《透過魔法》を使おうとすると───
「なんで、魔法が使えないの?」
もしかしたら魔法不可領域かもしれないと私は思った。
「なら、鍵を探さないと」
私は、今までに起きたことを整理してみる。
・透過魔法で牢屋から出る。
・地下六階層に上がる。
・謎の人物に襲われる。
・目が覚めたら最下層。
・魔法が使えなくなっている。
「とにかく、牢屋を見てみますか」
牢屋内を見ていると1枚の手紙を発見した。
「差出人は不明だけど、宛先は私ね」
とりあえず中を開けてみる。
「とんでもない内容ね」
手紙には、三回以内に地下牢から一階層に上がらなければ魔王城のダンジョンに転移させられると書かれていた。
「チャンスはあと二回ってわけね」
私は決心した。
「絶対にこの地下から出てみせる!」




