5/6
第5話 ■■■
部屋を隈なく捜索した結果、カギは見つからなかった。
「もしかしたら正攻法じゃないのかもしれない」
あらかた探し終わった頃にそう思い始める。
正攻法じゃないなら裏の道があるということ。
壁や床にスイッチがある?
思考を巡らせる。
思えば最下層と比べるとーつ上の階はここよりは広い階層なように見えた。
私は思考を続けた結果、ある結論にたどり着く。
───探索しなければならないのは最下層ではなく地下六階層であるということ。
問題は魔法が使えない現状でどうやってここから出るか。
すると、どこからか声が聞こえてくる。
『初めましてかな。私は■■■。今はまだ名乗ることが出来ないけど、何に困ってるんだい?』
「初めまして。今、ここから出るために魔法を使いたいんだけど、使えなくなってるみたいで」
『そんなことか。手を叩いてみなさい』
声の主の指示に従ってみる。
「叩いてみたけど」
『これで魔法が使えるはずよ』
そんなバカなとツッコミそうになったが実際に使えたのでやめておく。
「地下六階層。探索開始!」




