45話、ステータス
誤字脱字あるかもです。
それから遥希たち(厳密に言えば遥希だけなのだが)は、ギルドのランクを上げるために獅子奮迅と依頼を熟していた。
その中で一つ気になったことは、いつの間にかルカールの気配を感じなくなっていたことだ。まぁ、そのおかげで依頼が捗っているのには違いないのだが。
そしてそれから1.2か月ほど経ち、遥希がギルドランクAになっってから数日したある日のこと。
いつも通り、ギルドで依頼を受けようと考えてその門を潜った時、そこにはいつもとは違った光景が広がっていた。
普段より人の数が多く、受付やその他役員の行動も慌ただしい。それに加え、依頼版(依頼書が張り出されている板)にある依頼書が一つもない。
この状況から察するに、今この国で重大な、そしてとても危険な何かが起こっているのだろうとすぐに察した。
すべてを理解したそのタイミングで、受付嬢がギルド全体に響き渡るような大声を上げた。
「ギルドにお集まりのみなさん、緊急です! 今すぐカウンターの方にお集まりください!」
それだけを言うとその受付嬢は奥へと引っ込み、大量の紙を持ち、戻ってきた。
その紙(依頼書)が全体に行き渡ったのを確認してから、先ほどと同じく声を張り上げた。
その内容を砕いて説明するとこうだ。
今この国に危険度Aと思しき魔物が近づいている。その魔物の名はヘカトンケイル。五十頭、百手を持つ巨人型の魔物で、魔物の中ではトップクラスの怪力を持つ。その体長は500メートルを優に超え、東京タワーとスカイツリーの間くらいだ。それに加え、知能も高く無数の手を器用に使い波状攻撃を仕掛けたり、無数の目を使い四方八方ありとあらゆる方向、方角を見ることができる。
この魔物は一週間前に海中で見つけたらしいのだが、様子を見るために放置していたそうだ。それが今、この国に向かって進んできているということから討伐命令が出たのだとか。
過去にこの魔物を倒したとされる人物はただ一人、獣国にいた時もその名を聞いた『勇者』らしい。どうやらその人は複数の仲間と共にヘカトンケイルに挑み、誰一人犠牲を出すことなく討伐したのだとか。
どうやらこの街とは別に、ギルドランクSの人も参加するらしい。実際はそれで勝てるらしいのだが、今回わざわざ招集されたのには意味がある。遥希は招集された冒険者たちは弾除けと攪乱をさせられるのだろうと考えている。とはいってもこれは遥希の考えていることで実際に言わたわけではない。あくまでも推測だ。
ここに集められた冒険者たちの仕事は、「命を賭しても国を守れ」なのだろう。そんな気がする。
「夕刻の鐘が鳴ったら出発とします。それまでは各自休養してください。以上、解散」
夕刻の時間、つまり仕掛けるのは日が落ちてからなんだろうか。
遥希はその時間に出撃することに対して、意味が分からなかった。が、くだらない考えだと決め記憶の片隅に追いやった。
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それから数分、遥希は受付嬢の言葉通り、宿に戻り横になっていた。
遥希はヘカトンケイルとの対戦の前に、久しく見ていなかったステータスを確認。
NAME ハルキ・シンザキ (光速キラーMax、人外的存在、半悟者、創造者)
LV 62
HP 28315/5663
MP 657850/26314
ATC 2097(10485)
DEF 4002(20010)
SPE 5311(26555)⇒(132775)
INT 29678(148390)⇒(741950)
LACK 38
NEXT 2633
EXP 326492
KILL
ARMOR
MAGIC
SKILL 創造、生物干渉 妨害、想像創造
一文字創造、二文字創造、三文字解放、✕✕✕✕✕✕血
どうやらカッコで括られている数字は「光速キラーMax」や「半悟者」、「創造者」という称号でプラスされているようだ。
そのためだろうか、一部のステータスだけかなりの補正がかかっている気がする。とはいっても悪いことではないため、問題はないのだが。
スキルの細かな詳細は、
想像創造 消費MP 性能による
このスキルは創造とは違い、想像したものを体現することができる。消費MPについては、想像したモノの性能に左右する。
三文字解放 消費MP 性能による
三文字創造は、三文字の言葉を具現化することができる。消費MPは具現化したモノの性能に左右される。一時的な具現化や、またそのの継続時間もその性能により消費MPに左右される。一文字や二文字よりも消費MPは多くなるが、その代り具現化や現象の性能は向上する。
ここまでは遥希の頭脳で理解できる範囲内だ。しかし、
「スキルの「✕」ってなんなんだ? 何か重要な事だとは思うんだが……」
遥希はその見るからに奇妙で不思議なスキルがとても気になっていた。そのスキルがあればこれ以上ない力を得ることができるというのは、なぜか直感で分かる。だがスキルの名前が分からない以上、使用することはできないだろし、スキルが意味することやその能力も把握できない。
それに加え、ヒントだと思われる「血」という単語。これの意味するところも分からない。
遥希はそのことを一時放棄し、ヘカトンケイル戦に向けての調整を整え始めた。
その不明のスキルからは凄まじい力と共に、悍ましい何かが含まれていたことに、遥希はまだ気づかなかった。
今回は久しぶりに遥希のステータスを公開しました!
一応の説明を入れますと、「光速キラーMax」で俊敏補正がかかっており効果は五倍です。
「創造者」は魔力量と賢さが五倍、「半悟者」は全ステータスが五倍アップと非常にチートな補正になっています。
因みになぜ五倍なのかというと、「光速キラーMax」は、それのレベルの最大が5だからで、「半悟者」は半分ということで五倍。
「創造者」も「半悟者」と同じ理由で五倍です。
ネタバレをしては面白くないので、説明は簡単にさせていただきます。
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