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ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
十二話:ジュエルクイーンとロードライト
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リビングに待っていたのは部長と佳乃だ。

部長は袴を着ていて、佳乃は振袖だ。

伊勢ヶ崎家は由緒正しき書道の一族だったな。

着付けされた佳乃は、大和撫子のような笑顔を浮かべていた。


「よお、菅原。あけおめ」

「部長、どうしたんですか?」

「なに佳乃がお前に会いたいって、うるさいんだ」

「あけましておめでとうございます」

そう言いながら佳乃が、穏やかな笑顔で俺の手を取り挨拶をした。

丁寧なあいさつに、俺もかしこまってしまう。


「ああ、おめでとう」

佳乃もまたクリスマスの日に帰ってきた。

純花のことを覚えている数少ない人間だ。


「ほう、これが兄貴の新しい彼女か」

「な、なんだよ戸破……」

「いや、別に。ゲームにしか興味のない兄貴がやるなぁ、って思ったから」

戸破が流し目で見てきて、俺は少しだけ照れていた。

そんな時、部長が俺の方を睨んでいた。


「佳乃は渡さん」

「部長……それは」

「ふん、この前は佳乃の事を救ってくれたようだが。

だけどそれとこれとは話が別だ、なにせ佳乃を手に入れたくば書の腕を見せよ」

「そうですね、家元としての書の心得がある方がいいですね」

佳乃がかわいく笑っていた。

普通の年齢の女子よりもずっと落ちつていた。


「部長たちは初詣の帰りですか?」

「ああ、初詣に行ってきた。結構人が多かったぞ」

「でも……楽しかったです~、純花ちゃんにも会えましたし」

「え?」

俺は佳乃の言葉に思わず驚いてしまった。

戸破も同時に、驚いた顔を見せていた。


「純花姉……」

「どこにいるんだ?」

俺は思わず佳乃に問い詰めた。

佳乃は穏やかに笑顔を見せていた、純花はあちらの世界の女王になったはずだ。

二度と戻ることができない、あちらの世界の女王をやっているはずだ。

ジュエル☆クイーン♡スクーリングは、もう反応もしない。


「はい、神社で巫女さんをしていました」

「マジか!」

俺はいてもたってもいられなかった。

すぐに俺は立ち上がって、佳乃の手を引く。


「案内してくれ!」

俺は佳乃に強く迫った。佳乃は穏やかな顔で俺を最後まで見ていた。


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