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神社は初詣客で込み合っていた、一月三日だけど人は多い。
俺自身、あまり神とか信じない。だから初詣もあまり行くことがない。
それでも佳乃と一緒に神社に来ていた。
もちろん部長も戸破も一緒だ。
「どこだよ、純花」
「ふふっ、菅原君」
佳乃はいつも通り少しうれしそうだ。
「菅原君が元気になった」
「冗談じゃ……」
「本気ですよ~」
それでも佳乃にはあまり真剣みが感じない。
逆にこういうマイペースなところが、クラスのアイドルたる所以だが。
「佳乃はどうやってこの世界に帰ってこられたんだ?」
「えと……」
「あたいと同じだよ、純花姉が……向こうじゃあセレスタイト女王と呼ばれていたけど。
彼女が大きな石に祈りをささげた」
「ターフェライト」
「そう、そんな感じの名前ですね~」
俺の言葉に、佳乃は手を合わせて微笑んだ。
やっぱり佳乃は、天然なところがあるな。
「でも菅原君はやっぱり純花ちゃんが好きなんですね」
「えっ……違うよ。俺には責任があったから」
俺は純花と約束していた。
「この戦いに巻き込んだ、俺は罪がある。だから今度はちゃんと謝らないと」
「そうね……謝らないといけませんねぇ~私と戸破ちゃんにも」
「あっ、ごめん」
「いいよ、あたいは兄貴に助けられたんだし」
戸破は何となく頭を掻いていた。照れくさいのか。
境内をくまなく探す、純花はどこだ。
四人で歩きながら俺たちは純花を探す。
そして間もなく見えたのが、一人の女。
そいつは初めて見せた巫女服を着て接客をしていた。
俺ははっきりと見た、そこにいたのは
「純花……」
「ただいま」
純花は笑顔で巫女をしていたのだ。
そんな彼女に俺はこう言ってあげた。
「純花……帰ったら先に俺に挨拶に言えよ」
照れながら純花に言っていた。
やっぱりリアルの女は嫌いだ。
それでも純花に、俺は言ってあげた。「おかえり」と。




