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ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
十二話:ジュエルクイーンとロードライト
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戦況は悪い、湯神子が格闘ゲームの達人だったのは予想以上に難しい。

格闘ゲームの技量の差は、ダメージの差につながる。

おそらく一発当てればいいのだけど、それすらかなわない。

そんな焦る俺のそばに出てきたのが、腕を組んだ純花だ。


「純花……」

「ミツノマル、どんなに劣勢でも諦めるのは許さないわ。

このあたしを、勝手に使っているだから」

純花なりの励ましの檄が俺に飛んだ。

そうだ、俺一人で戦っているわけじゃない。

落ち着け、何かあるはずだ。湯神子に、ロードライトにダメージを当てる方法が。


湯神子がロードライトを巧みに操り、セレスタイトにダメージを与える。

コンビネーションは絶妙で、攻撃に割り込むすきがない。


「でもどうやって倒す?」

「簡単よ、一撃に賭けなさい。まずは下がって」

そばの純花は耳打ちをしてきた。

俺はゲームをやりながら純花の指示に従って後ろに下がる。

ゲーム画面を見ながら俺のセコンドに立つ。

ロードライトは全く動かない、仕掛ける感じではない。


「これは……」

「相手は仕掛けてこないわ、チキンがやる手法よ」

「それを純花は見破ったのか?」

「でも、それだけじゃ勝てない」

「ならばどうやって……」

「ひたすら待つのよ、相手が動くまで」

セレスタイトとロードライトが互いに間合いを取り合って数分。

俺が動こうとしてもずっと純花が制した。

じりじりする緊張感が、ゲーム画面と湯神子の部屋に伝わる。


「いつまで……」

「動くわ」

俺の行動にじれて、ロードライトはとうとう動き出した。

いつも通り冷静なロードライトは、右に左に揺れながら間合いを詰める。


「後は……」

「しばらく喰らって」

「ああ……え?」

ロードライトがコンビネーションでセレスタイトを襲う。

俺も攻撃を出そうとするが、純花がそれを制した。


「なんで攻撃を出さないんだ?」

「とにかくゲーム画面を見て」

当然のごとくロードライトはセレスタイトに攻撃をやめない。

あっという間に、セレスタイトの体力ゲージは1割を切っていた。


俺は湯神子の攻撃を見定めながら、ずっと見ていた。

でも湯神子の攻撃が徐々にわかってきた。

そんな俺は純花の言葉の真意がようやく理解できた。

理解できたからこそ、俺はロードライトの攻撃をじっと待つ。


ロードライトが大きな回し蹴りを見せた時、俺はセレスタイトにパンチのコマンドを入れた。

それは、相打ちだ。

だけど相打ちになった瞬間、ロードライトの体力は一気に無くなった。


「まさか……なぜこのコンビネーションが……」

ロードライトが断末魔の叫びを言う前に、いなくなった。

そして、湯神子が持っていたDSPは主の手から離れて静かに落ちていった。

俺は勝ったんだ、セレスタイトの体力ゲージは後2%ほどしかなかった。



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