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ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
十二話:ジュエルクイーンとロードライト
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~~女王ロワイヤル(三本目)エメラルド城・地下~~


始めは真っ暗な場所だった。

湯神子も俺と同じ画面を見ていた。


「ほう、考えたな」

「ああ、ロードライトがつけていたドクロの腕輪は『ペリトッド』。

効果は三戦目をダンス勝負に変更する、レアアイテムらしいな」

「……そうとも。ならばお兄様がつけているのは?」

「『コスモオーラ』唯一このアイテムには秘密がある」

「三戦目の勝負を文系勝負に変更する……」

「ああ、プレゼントに入っていた。このアイテムもおそらくチートアイテムだろう」

「いいや違う……三女子の仕組んだ罠だ」

「なんだと」

「従来ロワイヤル変更アイテムは、一つしか存在しない。もし、二つ存在すれば……」

「さあな、少なくともお前の得意分野にならない」

俺は自信たっぷりに言った。


前回はダンス、前々回もダンス、この確率を考えて理由を考えた。

そして、ドワ太に問いただしてこのアイテムの情報を引き出した。

後は簡単さ、特別な日にしか出ないショップにこれが売ってあった。

普通にゲームをしては絶対に見つかることがない場所に。


「さすがね、このゲームをやりこんでいるだけのことはあるわ」

「俺はセレスタイトの大臣だ、彼女を女王にする」

俺はもう迷わなかった、だけど湯神子は不敵に笑っていた。


「あら……残念ね」

「なんだと?」

「DSPが処理にやっとおいついたわね」

「どういうことだ?」

「二つの変更系のアイテムが出回った場合、ランダムになるのよ」

「ランダムって……」

「本当のランダム、そうね。このゲームはどうやら私に味方しているわ」

そう言いながら出てきたのはコロシアムだ。

砂埃舞う闘技場が目の前に現れた。そして出てきたのが『格闘』という文字だ。


「格闘か……いける」

セレスタイトの格闘パラメーターを見てみるが……98だ。

ロードライトのパラメーターはさすがに90ないだろうからハンデはあるか。

そんな時、目の前の湯神子が口を開いた。


「戦う前にお互いの格闘値を言い合いませんか?」

「なんだ、作戦か?」

「どうせ体力ゲージで分かってしまうんです、先に言い合いましょう」

「余裕だな、湯神子」

「ええ、言ったところで私の能力値は変りませんから。私は6です、最も低い能力です」

「6……マジかよ。投降するつもりか?」

「そんなつもりはありません、これはゲームですから。ではお兄様」

「俺の方は98、最も高い能力だ」

「そう……楽しみね」

だけど驚く様子はない。これだけの実力差だ、普通に行けば俺が圧勝するはずだ。

意気込む俺は一本制のバトルを開始した。


だけど戦ってから五分ほどして、

「あたらねえ……」

俺の攻撃は空を切りまくっていた。

パンチもキックも完全にかわされていた。まるでロードライトの動きは神業だ。


「どうしたの?」

ロードライトとの戦いで、徐々にセレスタイトの半分の体力が削られていた。

ロードライトは体力が最初から6%しかない、おそらく一発ダメージを与えれば倒せるだろう。

だけど忘れていた、湯神子は格闘ゲームの天才だということを。


的確に攻撃を当ててはすぐに離れる。

俺のセレスタイトは何とか近づこうとするが、間合いを取られて逆にカウンター。

責める手が全くない。


「だんだん焦ってくるでしょ……ゲームだから負けることもあるわ」

「ふざけるな!」

だけど俺の攻撃は後ろに下がってよけられて、それに合わせて湯神子がカウンターを仕掛ける。

ロードライトの下段蹴りを喰らって、セレスタイトが苦しそうに悲鳴を上げた。


「ふふっ、弱い」

「何を……まだ俺は諦めない」

「でも弱い、ダメージを与えることができない。お兄様は私に勝てない」

「クソッ!」

俺は唇をかみしめて、戦いを続けていた。

俺の攻撃が当たらず、ロードライトの攻撃だけが当たる。

セレスタイトは苦しみながらも、必死に攻撃を続ける。


「……ダメだ」

既に100%あった体力ゲージは二割を切っていた。

このままいけば、何もできずにセレスタイトはやられてしまう。

そんな俺は半分あきらめの気持ちがよぎった。


「諦めるんじゃないわよ!」

そんな時、俺のそばにいたのが純花。

エプロン姿の純花は、顔を真っ赤にして俺のそばでゲーム画面を見ていた。

そう、また純花のことははっきりと感じ取れたのだから。



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