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~~エメラルド城・セレスタイトの部屋~~
セレスタイトにバイトを俺は必死にやらせていた。
セレスタイトの部屋は、ピンクと赤のハートがあちこちに見えるかわいい部屋だ。
ピンクのソファーにセレスタイトはくたびれた様子で座っていた。
「終わりましたよ」
「ご苦労さん、最後のバイト」
俺はセレスタイトのことをねぎらっていた。
内職のバイト、裁縫の仕事だ。
手芸37でバイト代はかなり安いが、時間と疲労度の関係上これ以外稼げるバイトはない。
ゲーム画面の上部にはメール、もちろん湯神子が差出人の果たし状だ。
「これで本当にいいんですか?」
「ああ、最後にこれを買ってきた。俺はようやく分かったんだ」
「光輝さん……」
「湯神子は本気だ、DVを受けて湯神子はこの世界に嫌気がさした。
ただ、彼女は遊びたかっただけだ。そういう人間ほど強いものはない」
俺はセレスタイトに話していた。セレスタイトは純花と違って落ち着いて聞いていた。
「そうですね、ロードライトは強い」
「だけど、俺たちは勝たないといけない」
「勝ってどうするんですか?」
「純花に全部話した、純花が全て決めることだから」
「……うん」
俺はやっぱり照れていた。
セレスタイトとロードライトの戦いで勝者は女王、敗者はあちらの世界に移る。
結局のところ、勝っても負けてもこちらの世界にはいられない。
「でも勝ちたい、純花のために」
「そうですね」
「俺は純花の大臣だから、セレスタイトの大臣だから」
俺は最善を尽くす、そしてアイテムボックスを開いた。
「セレスタイト、協力してくれるね」
そう言いながら俺は、アイテムボックスの腕輪をタッチペンでなぞってセレスタイトに重ねた。
その腕輪をつけたセレスタイトは、腕輪を見ながら真剣な顔で俺を見ていた。
「分かりました」
ただ一言、凛とした声で彼女はそう言った。




