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ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
十二話:ジュエルクイーンとロードライト
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俺はこのゲームの勝者ほど空しいと思ったことはない。

純花と湯神子、二人のうちにどちらかが消える。

DSPを奪うこともできずに、戦いは回避できない。

純花に三度奪わせたが、湯神子の手元にDSPは返ってきた。


(本気でやるのか)

それでも迷いが消えたわけではない。俺はDSPを見ながら、台所にいる純花を見ていた。

その純花はなんと台所で料理を作っていた。

パラメーターは50、だけど台所に汚さから湯神子の料理はもっと低いと予想される。


いつの間にか夜になっていて、純花はさっきスーパーで買い出し。

湯神子は純花のそばで手伝っていた。これからゲーム内で殺し合う二人なのに、そんな雰囲気がどこにもない。

純花が急に言いだしたことだ。


「とりあえずご飯を食べましょ、ミツノマルはDSPで準備して。

ユノーンはあたしと手伝いしましょ」

純花のテキパキな指示、カリスマ84は伊達じゃない。

湯神子も純花に対して恐怖を感じながらなんとか従っていた。


二人を見ていると、なんだか姉妹に見えてくるから不思議だ。

純花と湯神子、意外といいコンビなのかもしれない。


「なあ、純花」

「なによ」

「俺は……お前を消すかもしれない」

「いいわよ、あたしは覚悟ができているから」

純花は驚くことも恐怖を感じることもない。

ただ、淡々としていた。戸破が目の前で消えているのに、それでも落ち着いていた。


「いいのか、俺にゆだねても」

「あたしは負けないから。ミツノマルがやっても」

「すごい自信だな」

「当然よ……だってあたしは最強のパラメーターバカの彼氏がいるんだから」

「彼氏……へえ、二人もいるのね」

湯神子がなぜかややこしいことを言ってきた。

それと同時に、純花の肩がビクンと動く。

しまった、湯神子は佳乃のことを彼女だと思っているんだ。

ましてや純花は佳乃の記憶が完全に消えているんだ、説明さえできない。


「それは初耳ね……誰かしら?」

「えと……その……俺に任せろ」

「教えなさい、さもないと……」

そう言いながら純花はなぜか俺の方に振りかえった。

やばい、料理は50だけど格闘は96なんだ。


「今、俺は……ゲームの用意をしているから」

「ふん、覚えていなさい!」

純花はものすごく機嫌が悪そうにしていた。

そんな俺はゲーム画面の方に向いていた。



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