34話 NEXT END
朝起きる。
ああ、生きているんだと実感した。
朝食を食べ、歯を磨く。
鏡をふと見ると、首に大量の跡がある。
よく見ると、手で絞められた跡だ!
そして、それは異様だ。握り手が逆さまなのである。まるで、後頭部側から絞められた様に。
僕は確認する必要を感じた。
Tシャツを脱ぎ、全身を見たのだ。それを見て愕然とする。
肩には、しっかりと握られた跡があり、お腹には乗られて丸く跡がある。
跡というよりも、アザが正解かもしれない。
心臓を見る…………が、握られたとしても、中を覗く事は出来ない。
MRIをすれば、握りられた形が残っているかもしれないだろう。
まぁ、そんな冗談はさておき、僕はスマホを手に取った。伊集院さんに連絡する為に。
伊集院さんは学校を休んで、僕の家まで来てくれた。勿論、燐火も一緒だ。
燐火には学校へ行く様に言ったら、大激怒して手がつけられない。電話越しだから、言葉足らずが正しいかもしれないけど。
「で、何時からなの?」
「あれは──」
違和感のある電柱は高校1年の時からだ。
でも、近付いては行かなかった。今年の5月、気を抜いていたので、通り過ぎてしまう。それがいけなかった。
「連れて来てしまったのね」
「それって?」
「見ない何か、かしら」
「霊じゃないの?」
「霊だと思う。でもね、霊よりも厄介よ」
海。
燐火に取り憑いていた人物を思い出す。あれもよく分からない。経緯も詳細も不明だったのだから。
「見る霊と見ない霊。
見ない霊は確かにそこに居る。でも、ああ、私では説明出来ないわ。おひい様に聞いて」
「分かった。で、どうすればいい?」
「この家から離れる。一刻の猶予も無いわ」
「え!?」
「次現れたら、寺師羽根君は間違いなく殺される」
「なら、あたしの家へ──」
「それはダメ!絶対に!間違いなく酷い目に合うから。やはりおひい様の所に行くしか無いわ」
こうして、藤堂院さんの家で、しばらくお世話になる事となった。燐火も一緒と騒いだけど、藤堂院さんの一括で、燐火はシュンとなる。




