最終話 「 」
藤堂院さんの家へ来た。
経緯を説明し、暫くお世話になると頭を下げる。
昨年、おじいちゃんは亡くなった。
頼れるのは、もうこの人しか居ない。何かあったら頼む。そう死ぬ間際にお願いされたそうだ。
無償で世話なる訳にはいかない。
そこで家事を手伝う事になった。掃除、洗濯、ご飯の用意。そして後片付けだ。
出来る範囲でいい。
藤堂院さんからはそう言われた。学生なのだから、勉強が本業だとの事。伊集院さんも時々、来てくれて手伝ってくれる。
勿論、燐火は毎日来るのだ。
それはとても嬉しいけどね。キス以上の事は、ここでは出来ない。それは歯痒いけど、仕方ない事だ。
結局、対策は出来ず、僕の部屋と隣の部屋に、お札を貼る事になった。部屋の中にも満遍なく。
弟と妹は親戚の家から、学校へ通っている。
もうあの日常は取り戻せない。
あの招かざる客は、何者なのか?それすらも。
藤堂院さんに聞いたのだが、教えてはくれなかった。聞けば進行するらしい。だから、知らない方が僕の為だと言う。
時々、お父さんとお母さんが訪れる。
二人は上手くあの家で暮らしているらしい。子供達が離れ、恋人関係に戻ったと喜んでいる。
上っ面だが。
やはり怖い。二階はそのままで、階段は封鎖されている。大きなお札を貼り、お供え物をしているそうだ。これは弟から聞いた。
学校を卒業したら、燐火と暮らす予定だ。
その為にも、アルバイトを頑張らなくてはならない。卒業と同時に結婚式は…………。
ここだけの話だが、就職すれば、結婚した時に結婚休暇が5日貰えるのだ!そして、産休もある会社がいい!産休自体はあるけど、それを利用出来ないブラック企業はダメだ。燐火には、しっかりとした企業に就職して貰わないとね。
子作りは就職して、安定してから。
結婚式は二十歳を過ぎてからと決めた。
子供が生まれ、僕は再び後悔する。
あの悪夢が蘇るのだ!天国から地獄へと落とされ、抗う術を持たない。その話はまたいつかされるかもしれないけどね。
最後まで閲覧ありがとうございました。
簡単ではありますが、ここで話は終わりとさせて頂きます。




