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おののき、そして厄災へ  作者: ハロ
2章高校2年生 守護霊編
25/36

24話 どうすればいい?

「嫌!絶対嫌!!」


燐火は拒んだ。

伊集院さんのお婆ちゃんの所に行くのを。ひいお婆ちゃんか?まぁ、何でもいいけどね。


「私ではどうしようもないわ」


「でも、このまま放置は不味くないか?」


「そうね。日比野さんに寝込みを襲われるかもしれないし」


僕の家には、玄関に鍵は掛かっている。

けど、合鍵や窓の鍵は把握されているのだ。殺されてかけたのだから、安心して寝れない。


「仕方ないわね。私の家に泊まる?」


その言葉に燐火は反応した。

とても、早かったのだ。


「泥棒猫が!奏介は渡さない!泊まらすくらいなら、今殺して私も死ぬ!いひひひ!!!」


バン!バン!バン!バン!


何発も殴られた!

燐火に僕は避ける事すら出来ず、殴られ続けたのだ。感覚はもうない。それくらい殴られたのか。


「寺師羽根君───」


僕は伊集院さんを手で制止した。


馬乗りになり、それでも殴るのを止めない。

バシン!バシン!といいのを貰う。鼻から血が出て、口の中はもう切れまくる。


「はぁ、はぁ、はぁ」


最後の1発。

バシーンと最高のパンチを受けた。そして、燐火は泣いた。


「う、う、うああああ、あっ、あああああ!!」


馬乗りしながら、燐火は泣き崩れた。

ごめんね。ごめんね。と何度も何度も謝り続けた。


「燐火、いいんだ。全て許す」


僕は燐火を抱き締め、頭をそっと撫でた。

30分経過し、燐火が落ち着いたので、ゆっくり退いて貰う。


「藤堂院さんの所、一緒に行けるか?」


「今は無理、かな」


後日、行く事を約束してくれた。

僕はそのまま病院に行き、治療を受ける。階段から落ちたと苦しいい訳だが、追求はされなかった。





「アン○ンマンみたいな顔だな」


「僕の顔は食べれないよ?」


「食べたら不味そうだ」


伊集院さんと話をする。

燐火についてだ。


「暫くはおひい様の所で寝泊まりさせて貰うといい」


「分かった。親にも言っておく」


僕を殴って、少しはストレス解消した。

しかし、いつ出てくるとも限らない。寝込みを襲われれば、間違いなく今度はあの世行きだ。


「守護霊って、そう簡単に交換可能なのか?」


「いや、あれは交換というよりも、守護霊隠しだな」


「守護霊隠し?」


「ああ、守護霊が不在な状態だ。かなり不味い」


「何が問題なの?」


守護霊とは、人を側で守る存在。

悪意のある霊や、生き霊や、不運に見回れる事件を回避してくれる。


それが不在となると、どうなるか?

回避出来ていた事から、逃れられなくなる。これ即ち、不運に巻き込まれるのだ。


人は運を月に一度、補充される。

その運を使い、不運等を回避しているのだ。良い事にも、悪い事にも運は使われる。それをどう遣り繰りしているかは、守護霊次第と言えよう。


「つまり、燐火はいつ死んでもおかしくない?」


「まぁ、漠然と言えばそうなる」


僕はどうするばいいんだ?

・・・そして、実感的する。僕には何も出来ないのだと。


その日は、伊集院さんの言う通り、藤堂院さんの家に泊めて貰った。

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