第8話:王国防衛戦
頑迷な古参ファンたちとは違い、ジンボは自分のプライドを傷つけられることなく、ある事実を認めることができた。『カルダックス10,000(Kard10k)』は、市場で最もグラフィックが優れたビデオゲームというわけではなかったのだ。光の反射は二世代前の技術のように見えたし、建物内部のアニメーションは欠けていた。惑星の水流システムに至っては改善の余地だらけで、特に水中環境に特化した文明をプレイする際には不満が残る出来だった。
しかし、『Kard10k』の視覚的な欠点は、その野心的なスケールと複雑さによって十分に補われていた。だからこそEスポーツとしての競技レベルは極めて高く、勝利に至るための戦略は何百通りも存在したのだ。ジンボのお気に入りの戦術の一つは、敵のレーダーを撹乱し、ライバル文明から核攻撃を受けていると誤認させて、敵同士で殲滅戦を引き起こさせるというものだった。
そして今、ジンボの目の前に広がっている光景は、『Kard10k』と同等――いや、おそらくは無限大の可能性を秘めているように見えた。しかもすべてが究極にリアルで、もし意識を集中して近づけば、黒い剣が王国の住人たちの腹を切り裂き、そこから内臓がこぼれ落ちる様まで鮮明に見えてしまうほどだった。
ジムは慌てて後退し、雲に手が届きそうなほどの高空へと舞い戻った。
«は、吐きそうだ……!»
エーテル状の体が上から下までブルブルと震える。吐き出すための胃袋がなくて本当に良かったと彼は心から感謝した。ジムは息を吸って吐く――より正確に言えば、空気を吸って吐くようなつもりで深呼吸を繰り返した。一分ほど経つと、ようやく頭の中がある程度スッキリしてきた。
«集中しろ、ジンボ。ただのゲームだと思い込むんだ……ゴア表現がめちゃくちゃリアルで細かいだけのゲームだってな»
自分が何もしないでいる間にも死者が増え続けているという感覚は、彼にひどい後味の悪さを残した。戦争につきものの残虐行為に動揺していても何も得られないと理解した彼は、王国の全体像を把握して何をすべきか決めるため、空を移動し始めた。
円形の城壁が三重に張り巡らされており、そのうち外側の二つはすでに突破されていた。最も内側の城壁は兵士たちによって守られており、中でも豊かな灰色の口髭を蓄えた幅広の体躯の男が、紫や青の肌と長い耳を持つ連中を城の敷地内に入れまいと、誰よりも猛烈に戦っていた。上空から見ると、その城砦はまるで一つの巨大な盾のように見える。口髭の騎士が城壁の狭い入り口を巧みに利用し、侵略者たちに数の優位を活かさせないように立ち回っているのを見て、ジンボは心の中で彼に拍手を送った。
«このファンタジー世界にはエルフがいるんだな……»
ポップカルチャーの定番通り、エルフたちは揃いも揃って美形ばかりだった。だが、犠牲者の返り血を浴びながらサディスティックな笑みを浮かべているせいで、せっかくの美貌も台無しになっている。
その時、大地が真っ二つに割れるかのような耳をつんざく轟音が響き、ジンボの注意は王国の南側へと引きつけられた。地平線の『大亀裂』の方角を向いている外壁の一角が粉々に砕け散り、崩壊したのだ。巨大な瓦礫が降り注ぎ、近くにいた味方も敵もまとめて押し潰していく。ジムはさらに遠くを見ようとしたが、王国の外へ出ようとすると、見えない触手に引っ張られて外壁の内側へと引き戻されてしまった。
それでも文句はない。あまり喜ばしい光景ではないにせよ、眼下で何が起きているかは十分に把握できるからだ。エルフの軍勢とその獣たちは、ぽっかりと開いた巨大な突破口を利用して一点に集中し、雪崩れ込んできた。同時に、これまで外縁部に留まって遠距離から攻撃していた闇の軍勢も、内部へと侵入するために前進を始める。
«あいつら、馬じゃないぞ……»
プレニルニウムの鎧を纏った百から二百騎ほどの騎兵たちが、バイコーンの蹄で砂煙を巻き上げながら突撃してくる。剣や鞭、戦棍を振るい、進路を塞ぐ遅れた獣たちを容赦なく蹴散らしていく。ダークエルフの一人が、ただ邪魔になったというだけの理由で、味方のケンタウロスを一太刀で真っ二つに切り裂いた。それはまるで、美しい顔をした殺人鬼の影の波が、立ち塞がるすべてのものを粉砕しながら押し寄せてくるかのようだった。
«一気に攻勢を強めてきたな!»
敵の指揮官が誰であれ、ジンボには分かった。プレイヤーが最強のユニットを投入し、力押しで一気に勝負を決めようとする時の動きだ。
«リスクの高い作戦だが、うまくいけば短時間で莫大な戦果を上げられる。対戦相手の顔が見られたらよかったのにな……俺が勝った時に、思いっきり笑ってやるんだが»
ジムには手札が必要だった。そして彼がそう望んだ瞬間、メッセージが記された新たな円が次々と浮かび上がり始めた。情報の通知が後から後から押し寄せ、そのあまりの多さに、ジンボの人間の思考速度ではとても追いつけない。
«要約してくれ!»
選択肢の雨がシュッと収束し、四つの項目へと統合された。『召喚』、『建築』、『環境』、そして『強化』だ。
«よし、ずっといいぞ»
彼はさっそく『召喚』のタブを開き、巨大なドラゴンかクトゥルフでも呼び出せないか確認してみた。
『利用可能な種族:
・人間
・ゴブリン
・インプ
・アンデッド』
説明文をじっくり読んでいる時間はない。ジンボは視点を引き、この危機的状況においてどのユニットが最適かを見極めるため、ユニットを召喚する場所を素早く探し始めた。
***
「その娘を連れてきなさい!」
シャドウキスは威圧感を与えようとして叫んだが、その声が高くて可愛らしいため、まるで迫力が出なかった。
二人の兵士が命令に従い、少女を父親の腕から無理やり引き剥がす。同時に父親は頭を蹴り飛ばされて気絶し、三人目の兵士が家の屋根に松明を投げ込んで火を放った。命令には従っているものの、男のエルフたちが面白がるような半笑いを浮かべているのを見て、シャドウキスはぷくっと頬を膨らませ、身を乗り出して両拳を握りしめた。
まだ百三十歳にしかならないシャドウキスは、ムーンソングの末の妹である。しかし彼女は姉と比較されることを嫌っており、だからこそ髪をツインテールに結び、平らな胸当ての表面には、ムーンソングのような満月ではなく交差する二つの三日月の紋章を刻んでいた。そうやって姉との違いを強調し、自分自身の名声を築き上げようと躍起になっているのだ。
ダークエルフの社会は徹底した母系社会であるにもかかわらず、シャドウキスは自分が若いせいで男たちから見下されていると感じていた。そしてその壁を乗り越えるため、彼女は自分たちの社会で称賛されるある要素を利用することにした――すなわち、『残虐行為』である。
ダークエルフの間では、残酷で恐れられれば恐れられるほど優れているとされる。もちろん程度の問題はあり、自らの残虐性を裏付けるだけの実力が伴っていなければ、悲惨な末路を辿るのは自分自身だ。また、狡猾さも称賛の対象となるため、シャドウキスは気乗りしないながらも、今回の侵攻軍の総司令官の妹という立場を利用するのが得策だと理解していた。
彼女が記憶している限り、歴史上最も成功している侵攻作戦なのだから。
「その槍、さっさと準備しなさいよ! 一日中ヒマしてるわけじゃないのよ!」
彼女は松明を投げた後、シャドウキスの乗騎であるヒポグリフ――首を切り落とされ、死霊術によって蘇生された獣――の脇に槍を突き立てようと作業している兵士に向かって怒鳴りつけた。
「串刺しにする前に、まず殺しておきますか?」
無駄に暴れる少女の腕を押さえつけている兵士の一人が尋ねる。
シャドウキスは片眉を吊り上げた。
「あんたたちバカなの?」
彼女は腰に両手を当てて言い放った。
「生きたまま串刺しにするのよ。この人間がしばらく苦しんでのたうち回れば、それだけ敵に恐怖と畏敬の念を植え付けられるでしょ」
その時、誰かが彼女の肩をトントンと叩いた。シャドウキスは眉をひそめ、ついさっきまで槍を設置していた兵士を振り返った。
「今度は何よ? たかが串刺し一つやるのにも、全部私が手取り足取りやらなきゃダメなの?」
シャドウキスが不機嫌そうに唸る。
男のエルフは驚愕に目を見開きながら、通りの先――四つの謎めいた人影がこちらへ向かって歩いてくる方角を指差した。




