第81話『隠しステータス』
占い師になる!と意気込みを新たにした私は、レイキーアに頼んで占い館を作って貰った。クランハウスの増設だ。
並行してクラメンから結晶アイテムを貰い受けて配信オーブを作った。ウララとお餅から譲られたお陰で配信オーブが出来た! こちらもレイキーアが対応している。
「検証するなら撮影するよな」
「皆で検証しよーう!」
臨神族でパーティーメンバーの隠しステータスも閲覧可能だ。検証して動画にしちゃう? いいねいいね!
「まずは全員に隠しステータスが見えるかだよね」
「臨神族の効果だろ? 見えないぞ」
「見えない! 陽龍の迷宮でなるしかないか!」
「レベル150だよな? 流石に厳しいな~」
最初の五つをピックアップして全員に教える。そして考察してみた。
「Bはバーベキューをやればいい」
「BBQ食だよ」
「毎日決まった時間にバーベキューをやるか?」
「いいけど白竜肉しか認めないよ!」
「ジンギスカンでもいいだろ」
ジャックシープの肉は食べ物じゃない。ピュアリザードの肉は許す!
「夜の9時にはバーベキューだからよろしくね」
「白竜を倒してこいだってさ」
「この辺りのピュアリザードでいいだろ」
ジャックの放牧地にはジャックシープの次にピュアリザードが現れる。ジャックシープはジャックフラワーを食べるので害獣扱いだ。
クラメンたちがお肉集めに奔走していると、A陣の隠しステータスが上がった。パーティーで広がると上昇かな?
「簡単すぎる。もっと捻ってあるよね」
「何か分かったのか~?」
「A陣は上がってるよ~! どう考察する?」
「パーティーで活動することじゃないか?」
私と同じ答えだったのでそういうものだと捉えておく。これってソロに戻してみた方がいいのかな?
「一旦パーティーを切るよ。ソロで活動しても上がったら違うよね」
「そうだな」
ジェラスたちに断りを入れてからパーティーを解散する。バーベキューは明日だと遠出をするクラメンも現れた。
ラブリー村まで一人で買い出しに向かうとA陣は勝手に上がった。後で確認するのが大変だなーと思いながらフリマを覗く。
「配信か?」
商品を見ていると、露店主が声をかけてきた。
「あ、そうだよ。この水晶は関係ないけどね」
「いや、カメラになってるだろ? 【テンプレソナー】で分かるぞ」
「【テンプレソナー】ってどんな効果の魔法?」
「ラブリー村のイベクエで得られた魔法だ。カメラの位置が分かるからカメラ目線で手を触れる」
縁起物の水晶に手を振る露店主の男に苦笑いした。大自然族の位置も分かったりするのかな? ジャック発見機だ。
「ついさっき隠しステータスが204あるって判明したんだよ。TSもあるんだけどこれってテンプレソース?」
「秘伝のシロップに決まってるだろ」
販売するカキ氷のシロップを気にした。秘伝のシロップと思わせてテンプレソースかな? カキ氷を食べると上がってくれる!
「また買いに来るよ」
カキ氷を人数分買って他の露店も見て回った。ポーションを買い足して変わり種のジンギスカン料理を買って願いの大地に戻ってくる。
「その前に確認っと。A陣は上がってる!」
パーティーは関係ない? となると~、通常のプレイ方針がA陣を引き上げるとか? 一番上に載ってる隠しステータスだからね。
「だけど今まで低かったんだよね。配信関連とか?」
「ジョットは今来たばかりだぞ。臨神眼で見てみたらどうだ?」
「臨神眼じゃなくてパーティー鑑定だから!」
「臨神眼の方がかっこいいだろ」
ジェラスはそう言う。パーティーを組めば臨神族の種族特性で隠しステータスが見られるだけだからね?
隠しステータスは特に弄れたりしないし、加護の影響を受けないようだった。もちろんジャックの加護(大)になると分からない。
「呪い耐性は結構上がったんだよね」
「ジャック持ちは上がるよな~」
「病気みたいに言わないでね? ジャックは凄いんだから!」
「分かってるって。それで検証結果は?」
「ジョット入りましたー!」
ジョット君が来て臨神眼で確かめてみる。臨神眼、かっこいいね。
「数値0! 配信関連で決定!」
「A陣は配信関連だったか!」
「何の話?」
ジェラスたちにした説明をジョットにして検証に付き合って貰う。ジェラスとジョットは同じパーティーだったっけ? 名前から『JCO』を意識した布陣だと強そうと思える。実際に強い。
「とりあえず五つを課題にするよ。A陣は分かったからJ攻めでもいいかな? JCやJR、JKなんてものもあるよ~」
「JKって。この国の王様がジャッククラブだったよな?」
「JCはあるのか?」
「JCはないよ。JQとJR、JK、それとJFがあるね。JFだけ異様に高いから移動距離だと思うよ!」
「おおっ! ジャックの探し物がなくてもユニークが発生するのって」
「隠しステータスの影響かな? 事実は奇なりだね!」
ジャックがいなくてもクエストは発生する。E魔人がいい例だ。魔族の国で雷神族に種族転生している。
「あ。万シャフトとJFの数値が一致する!」
「万シャフト?」
「たまーにあるらしい。熟練度の桁数が万のシャフトだと」
「どんな強者なんだ。熟練度10000?」
「そうだよ~。熟練度10000まで残り5000!」
「長い道のりになりそうだな」
シャフトは熟練度5000に届きそうなところ。JFはスキル、魔法移動が対象になるかな? 歩いた距離までは反映されない。
隠しステータスの数値がどう影響してくるのかも含めて調べる必要が出てきた。数値が高いほどいい影響があるはずだ。
「ひとまずA陣やJ陣を上げるかだな」
「J陣ってまた変な呼び方を」
「ツッコミは野暮だぜ、姐さん」
いつから姐さんになったのかな、ジョット君? 手持ちの上位結晶でE魔人を退けただけだよ! あれさえなければお餅に貸しを作らずに済んだ!
「A陣を上げるには配信オーブで撮られることだもんね~」
「ほか貂たちと攻略してもいいんだよな~」
「追い付けるかな? 私は行ってもいいけどね」
「多数決だな!」
クラメンが集まってきて多数決を取ることになった。




