第80話『レンジの部分』
E魔人に上位結晶を奪われた私は、ゲーム配信者の執念を垣間見た。避難地にライブ配信サービスを求めるのはありだと思う。
「ほか貂は配信者だったよ」
「言っただろ」
ジェラスはさっぱりと言い切る。ほか貂とポたんのことを外側まで知っていたプレイヤーだ。私たちはノーマークだったなぁ。
「ほか貂に聞いてみよう」
「フレンドチャットか」
「うん。配信の邪魔はしないと約束しておく」
ランキング戦でも足は引っ張らない。クラメンだからね! お餅が引退したからほか貂とサーチベリーたちが頼りだ!
『ほか貂! 配信動画見たよー! byジャック』
『感激であります。byジャンヌ』
『ヌ……お主は間違っている。ジャンヌは感激しない。byモーアイ』
『そいつはジィークだろう』
スタンプのように返信してくるほか貂にツッコミを入れられた。モーアイにはたまに会いたくなるよね。月面だし月面だし。
『配信の邪魔はしないからね~。byE魔人』
『笑えない冗談だ。今は何処にいるんだ?』
『さっきまで願いの大地にいたよ。噛獲結晶を取られた』
『渡さなければ殺すと脅したのか』
『ノヴァが最大の脅し。次イベも荒れるね~』
『荒れるだろうな』
大魔王のように振る舞うE魔人はそんじょそこらのプレイヤーでは倒せないランカー潰し。ノヴァがいると争い事は避けたくなる。E魔人の目的は分からないけど配信オーブを求めていた。
「配信オーブの相場はある?」
「調べたら出てくるな」
「いくらくらいかな?」
「指5本。5万円だな~」
「高い!」
結晶アイテムを100個も使うんだからアイテム相場は高くなる。そもそも100個の結晶アイテムを合成させられるのか気になった。
「優麗匠の出番なのかな?」
「配信用のアンテナが揃ってはいるな」
「アンテナって古い言い方! ほか貂を出し抜く?」
「それを言うならE魔人だろ~。E魔人に勝てればほか貂たちも嬉しいだろうしな」
「そうだよね~。クラメンのことを第一に考えないと」
裏切り行為はご法度だ。乙女ゲーで心の汚れを取った方がいいかな? 『サ学』でちょっとは忍耐が付いたんだよ。
「おーい! 厨房改造していいか聞きに来たんだけど!」
「厨房を改造? 好きにしていいよ!」
クラメンたちはレイキーアと厨房の改造。クラン内だけを見ると平和なものだ。即席で集めたメンバーだけど上手くやっていける。
「カシーは配信しないのか?」
「クラン内で始めてもいいけどね~。放送部を作ろう」
「放送部かぁ~。何を放送するのかクラン内で決める?」
「開墾クエスト1本で絞ってもいいけどね」
「ジュゲム攻略団だから迷宮を作ってみるとか?」
「種族転生を求めるならありかもね!」
「種族転生か!」
ユニークイベントクエストで種族転生を果たすこと。プレイヤーが1つの目標として掲げるのが種族転生だ。
「ジュゲム関連だと種族転生しやすいよ。上位職業にもなりやすい!」
「種族転生を引くのが難しいんだよな。ほか貂が言ってた」
「そもそもの発生原因がジャック繋がりしかないのも違和感だよね」
「ジャックが必需品じゃあな」
ジャックの探し物で行けるユニークイベントクエスト。ジャックとジュゲムが化学反応を起こした結果だと考察したプレイヤーはいる。
「ジュゲムは映像の中で生きてる。迷宮製作を配信するの?」
「どうだろうなぁ。臨神族には隠しステータスの閲覧があるんだろ?」
「まあね~」
臨神族の種族特性は隠しステータスの閲覧だ。
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PN:カシー
種族:大自然族
職業:垂界物
状態:ジャックの加護(中) ジャンヌの加護(中)
レベル:155
HP 121
MP 254
SP 257
筋力 257
敏捷 575
器用 167
耐久 117
知力 200
幸運 194
残存ステータスポイント 0
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A陣 340
B役 451
BBQ食 64
DQN値 30
E魔 33
JC 340
JF 550
JK 300
JR 990
LC 40
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N値 329
M解 405
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魔法 【パンチャーバレット】
【キリングエッジ】
【ドミネートヒール】
【万物調教】
【万物向上】
【翔雷転移】
【ミニスターエンジェル】
スキル シャフト
ブランクダッシュ
フルスイング・改
エアキック・ライズ
スピアダンシング
ターボスパイク
宙逸斬り
圧杖撃
月脚磁界
ゾーンソウル・マスター
ウルティマヴェール
ポイズンルーラー
ウィングルーラー
スモールターゲット
ジャジィープロテクト
マナストライカー
呪い耐性
氷耐性
石耐性
伐採
栽培
調教
料理
採掘
装備 死獲の魔剣 シャフトラインドレス・改(+10) 火神守護紋 王竜騎噴脚 王竜騎膨腕(+6) 三付華の帽子(+10) 転移せし遺蹟人形 魔法の世界箱 王獣の夕闇を併せる牙
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隠しステータス……臨神族でしか見られない臨神の値だ。ステータスでは敏捷しか上がらなくなっているけど隠しステータスは別物だった。
「計204の隠しステータスを確認っと」
「204個あるのか」
「スキルの十倍あったよ。面白いものはピックアップしよう!」
「良ければ結晶を譲るぞ。貴重な情報だ」
それは嬉しい! 配信オーブも作れちゃうかな?




