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隠密ジョブのメレンゲレンジ  作者: タ別


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第70話『20層の中ボス』




 ポーキーズパフェを倒して第7世界線から第3世界線に戻ってきた私たちは、地下迷宮を架け橋とするジオルグに別れを告げてダンジョン攻略に邁進した。


 現在は18層。ウララと同格以上のモンスターが出現するようになって状態異常攻撃に悩まされている。


「うぅっ! 【ドミネートヒール】! 同士討ちは酷い!!」


「混乱状態は新鮮です」


「侍神族は強すぎる」


 魔女に対しても混乱状態をもたらすウィッチドッグ・アストラルの精神攻撃、そして侍神族の疑いがあるリザードマン・カルトの近接攻撃と麻痺攻撃の鬼コンポ。


 特にリザードマン・カルトは単体ポップでなければ裸足で逃げ出すほどの強敵だ。リザードマンが迷宮をうろつくなと声を大にして言いたくなる。


 スタン攻撃も平然と行ってきて5人がダウンを取られた回数は両手で数えられる。プレイヤースキルを求めすぎる攻略要素にちょっとばかりついていけない私だ。


 お餅は周囲の護りを固めているのでストレスは無さそう。私は気絶させられるたびに水晶を枕にしたくなる。


「リザードマン・カルトです」


「また出てきたよ」


 リザードマン・カルト、レベル150。

 ウィッチドッグ・アストラルはレベル145で、17層にいたウィッチドッグ・プリズムはレベル142。


 10層を皮切りに出現モンスターが手強くなり、ウララのレベル149より格上のモンスターが出現した。

 そしてフロアボスは確認されていない。それが唯一の救いだろうか?


 慎重に歩みを進めて全人未踏のフロアを目指す。

 15層も降りると私たち以外にプレイヤーを見かけることは無くなった。18層は無人のようで罠ではない宝箱を見つけた。


「ミミックじゃないね。開けてみよう!」


「開けます!」


 ウララが代表して宝箱を開く。ミミックか否かは全員の直感だよ。意外と当てになるのが面白いところ。


「トレインポーション5本です!」


「有難いアイテムだよ」


「ウララが持ってて。これで10本ずつは手に入れたよね」


「うん! それだけあれば安心だよ」


 使い道は決まっている。トレインポーションが出てくるとはダンジョン攻略も捨てたものじゃない。


 そして19層、20層はリザードマンの縄張りで、リザードマン・カルトが分厚い包囲網を敷いていた。挟撃されることがあって、20層に至るとシープゴブリン・カルトというリザードマン・カルトと共闘するモンスターまで現れた。


「ユメゴブリン・サイトといい飛び道具持ちが多いですね!」


「厄介なものだよ! 気楽に来れる場所じゃない!」


「ポーキーズキングがあるから安心」


 ポーキーズキング1号店は最高の宿屋だ。

 ヤドカリのように宿屋部分を増設させたくなるけど一応はモンスター。


 カルト系のモンスターは動きがロボットに近いため、FPSが得意だと面白い土壌になりそう。お餅の金剛杖クルヘルグはリボルバーのように魔法を放てるからね~。


 攻略は今日で3日目。

 前人未踏の階層だと睨んでいるのでマッピングは捗る。プレイヤーがまるきりいないのが何よりの証拠だ。


「第2回イベントでは美味しい狩り場だったのかもしれません」


「ケルベロスの牙が欲しいよ」


「宝箱から出てくる。レベル300だったっけ?」


「レベル300だよね。量乗の迷宮が何層あるのか確かめよう!」


 迷宮の番人を務めたケルベロスは討伐された。

 量乗の迷宮で待ち受けるのはケルベロスだと判断している。表に出てきたのはイベントでダンジョンの位置を教えるためか。


 量乗の迷宮が広まってからプレイヤーの参戦は相次ぐ。しかし攻略難易度の高いフィールドにあるダンジョンだった。20層以降は私たちでも攻略出来るか分からない。


「んっ? 見たことないモンスターだよ!」


「広々とした部屋ですね……中ボスでしょうか?」


「中ボスかも」


 大部屋に入ると、中央に鎮座する円盤状の銅鏡が魔法陣を展開した。クジャクのように多彩なエフェクトを見せてくる。


「【ファイアジャベリン】×6」


「MP管理は気を付けてね!」


「分かってる」


 エッダ・ディスカウント……レベル200。

 中ボスに相応しい格上モンスターが出現して、私たちは否応なく戦いを望まれる。


「魔法は効きにくい!」


「物理攻撃も駄目ですね!」


 エッダ・ディスカウントは物理、魔法攻撃が効きにくいと瞬時に見抜いて、ケルベローグで調達した猛毒ポーションを試す。強酸ポーションもあって購入してみた。


「おっ! よく効いてるよ!」


「デバフで倒せる?」


「大自然族譲りだからね! 猛毒状態で倒れるはず!」


 バッドステータスによる遅延攻撃でエッダ・ディスカウントを討伐した。攻撃の手数が少ないからと状態異常アイテムを持っておいて正解だった。


「魔導書ドロップした!」


「やりましたね。どんな魔導書ですか?」


「【スパイラルウォーター】の魔導書。お餅が使う?」


「カシーが使えばいいよ。私はそろそろ落ちる」


「お餅の伝説は始まったばかりだよ」


 お餅の伝説が締めくくられる前にこの辺りでリスポーン地点を更新する。伝説級(レジェンド)部門はプレイ時間に左右される節があるからね。第1回、第2回と伝説的記録を残したお餅だから気付いた。


 猛毒ポーションの手持ちがあったため、お餅を抜いてエッダ・ディスカウントを討伐した。


 そして私とウララはレベル150になった。




 -----


PN:カシー

種族:大自然族

職業:垂界物

状態:ジャックの加護(中) ジャンヌの加護(中)

レベル:150


HP 121

MP 254

SP 257

筋力 257

敏捷 515

器用 167

耐久 117

知力 200

幸運 194

残存ステータスポイント 0


魔法 【パンチャーバレット】

    【キリングエッジ】

    【ドミネートヒール】

    【万物調教】

    【翔雷転移】

    【ミニスターエンジェル】


スキル シャフト

     ブランクダッシュ

     フルスイング

     アルティメットライズ

     ムスペルシュート

     ターボスパイク

     星逸斬り

     圧杖撃ワンドスマッシュ

     月脚磁界ムーンランナー


     フィニッシュソウル

     テンタクルヴェール

     ブランソレイユ

     ウィングルーラー

     スモールターゲット

     ジャジィープロテクト

     マナストライカー


     呪い耐性

氷耐性

     石耐性

     伐採

     栽培

     調教

     料理

     採掘


装備 死獲の魔剣 シャフトラインドレス・改(+10) 火神守護紋 王竜騎噴脚 王竜騎膨腕(+6) 三付華の帽子 転移せし遺蹟人形 魔法の世界箱 王獣の夕闇を併せる牙


-----




 不味い。ジャンヌの加護のレベルまで上がった。





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