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どう考えても、友達0ゲーマーだった俺にラブコメは難しい  作者: 鈴木君
【第二章】強気なギャルのラブコメ
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意外と乙女


 早起きは三文の徳って(ことわざ)がある。フォートファイトでしょっちゅう徹夜してる俺には、縁遠いい話しだが、たった今それを実感することができていた。


 長い睫毛に大きな瞳、艶やかな黒髪はシルクのよう。異様な程に整った相貌は人を惹き付ける。

 そして俺はその美少女と、目と目を合わせて会話しているのだ。

 これが三文の徳じゃなければ、なにが徳だというのだろう。


 カバーのない、やけにアンティークな時計を見た(なぎさ)は、これまたやけに座り心地のいいソファーから、立ち上がった。


「今日はここまでね」


 いつもより30分早くきて、渚と特訓をする。放課後はバスケをするかもしれないし、暫く朝にやることになった。

 朝まで付き合わせてしまって、心苦しいと遠慮したが、水臭いと怒られた。

 頼れる友達がクラスにいるってのは、幸せなことだね。


「おう、今日も練習やんのかな」

「さあね、(りん)春人(はると)も部活だろうしね」

 球技大会の男女のキャプテンがいないんじゃ、どうだろう。

 渚発信だったとはいえ、あの2人がいないとな。またやるって話しになってるみたいだし。


「また私が誘ってもいいけど、たぶん他から発信すると思うわよ、どうせ」

 やたらとやる気ある奴が多いクラスだしな、やっぱありえるのか。

  

「そうか、それじゃ戻るか」

「ええ、なるべくまともにね」

 俺はうなずいて苦笑いする。まるで自信がない。

 渚がいうには、俺はリア充達に注目されているらしい。だからキモいロン毛野郎を脱却するには、適度なコミュニケーションが必要だ。


 変でもいいから、ちょっとは話せってことだ。俺がどういう人物なのか、話してクラスに馴染ませろってことらしい。

 そうすれば今よりはマシになるのは間違いない。


 ただ、今まで通りの俺なら、やっぱりこいつはヤバい奴ってレッテルを貼られて、今まで以上の陰キャ要員になってしまう。

 これ以上の底があるなんて驚きですよね。


 渚の背中を追って、部活棟から校舎への渡り廊下を歩きながら、窓の外の散りきった桜の木を眺めていた俺は、そんなことを考えていた。

 

 そしてクラスに入るなり、俺はヤンキーに絡まれる。

 ガタイのいい角刈りだ。


「おう、川上、面貸せよ」

 ──え?怖い。

 情けないが、即、渚に助けを求めようとするも、すげなく別の男子に声をかけにいく。

 おい!フォローはどうしたんだこいつ!任せろって言ってたよね!?


「あ、ああ」

 仕方ないので俺は、矢神剛(やがみごう)に言われるがままついていく。

 窓際の最後尾、俺の席のほうだ。

 ……あれ?教室内だ。てっきりトイレか校舎裏かと思った。

 つか俺の机に座ってるやつがいるし。


「おお!ハローハロー!Say Hello!Yo貞男(さだお)」 

 よおがYoになってやがる、このラッパーもどき。

 でも矢神と2人っきりじゃないのは助かるな。いや、助かるのか?リンチ?


「……よ、よお」

「おいおい!朝なのにくれーぞ貞男!バイブスが足りてねえ!男は黙ってでっかい態度!東から登ったでっかい太陽!ハッハッハ!」

 ヤバいな、会話できる気がしないYo、早く席に戻り太陽。

 我ながら完璧なアンサーだ。


「お前は朝からうるせえよ、ライト、貞男はいつもこんなもんだろ」

 てかこいつら貞男、貞男って普通に呼んでるけど、俺は陰口だと思ってたよ。本人前にして失礼じゃないですか。

 こいつらカースト上位勢の特徴の1つ、格下の心痛など埒外だということだ。そもそも貞男を失礼とも思ってないだろうね。

 こんな髪型の俺も悪いけどさ。


「それもそうだな、ごっちん!」

「ったく、それでなんだがよ貞男」

 肩を組んできた矢神は、しゃがれた声を低く小さくして、話す。まるで脅してる所を見られたくないような素振りだ。

 俺の学校生活が瓦解していく音がする。すみません、色々迷惑かけて、助けていただいたけど、もう無理なようです。


「俺はよ、球技大会、ぜってーに勝ちてーんだ」

 およ?およよ?

 膨らんでいた緊張感が一気に破裂する。ひな壇芸人がいたら全員ズッコケそうな内容だった。

 

「……そ、そうなのか」

「おう。……協力、してくれるよな?」

 これは脅しで間違いない、声音がもう一段下がった。

 パワーごり押しだ、上から下へのご命令。逆らえばただじゃすまないぞと。

 最近はこうゆうの少なくなってたから驚いた。もう完全にいないやつ扱いだったし、これは逆にカーストの枠に入れたと、喜んだほうがいいのかもしれない。

 ……いいわけないよね。

 

「れ、練習くらいなら……」

「よし、決まりだな、今日から俺にも教えてくれ」

「わかった」


 別に脅さなくても練習くらい見るのにな。でも、絶対に練習を見てもらいたいって必死さが伝わってきた。

 こうすれば絶対に教えて貰えるって手段がこれだもんな、パワーで人を従えるのに慣れきってるのだろう。

 恐るべし、ヤンキー。


「──あ、オレもなーさだおー」

「あ、ああ」

 もののついでって感じで申し込まれる。なんか楽しそうだからオレもってとこだろう。


「よし、じゃあ放課後頼むぜ」

 そういうと、2人はあっさり俺の席くらいなくなった。

 最初から待ち伏せていたらしい。渚が言ってた通り、別のやつがいいだしたな……

 あ、つかあいつ助けろよ!


 俺が渚に視線を向けると、ちょうど渚も俺を見ていた。ドヤ顔で。

 ほら、言った通りでしょ。とでもいいたげな顔だ。

 なに?矢神に誘われるって予想してたの?だったら教えとけや!めっちゃ怖かったじゃねーか!つか渚はどこまで予想してるんだよ、預言者なの?怖いんですけど。


「ちょっと貞男」

 ええ。マジか、まだくるの?

 勝ち気な声音がする方に俺は顔を向けた。


「うわ、キモいマジで貞男」

 これくらい言われなれてるけど、酷い。

 ちょっと心が折れた。

 ヤンキーに脅されたと思ったら、今度はギャルにdisられた。


 俺の目の前には、しっかりメイクを施した金髪ギャルの島崎(しまざき)が、眼光鋭い吊目で、俺を蔑んでいた。

 やっぱり優しいギャルって喜徳な存在なんだな、天塚(あまつか)さん助けてください。


「……なんだ?」

(ごう)、なんていってた?」

「え?」

 急に声が小さくなって、聞き取れなかった。

 俺が聞き直すと、島崎は焦ったように顔を近づけてくる。

 え、なに?スゲーいい匂いがする。

 ギャルってもっと香水くさいイメージだったけど、石鹸のいい匂いだ。


「剛になんか言われたんでしょ!」

 さらに近く、耳元でささやかれてるようだ。ただ見なくてもわかる侮蔑の視線、これと目を合わせてはいけない。


「え?あ、ああ、なんかバスケを教えて欲しいって」

「なんで?」

「なんでって、勝ちたいかららしいけど……」

「──なんで勝ちたいのか聞いてんの」

 イラついているのか、段々と語気が荒くなってくる。

 そこまで先読みできないって。


「……それは聞いてない」

「チッ」

 ええ……理由聞いてどうすんだよ。

 まるで聞いてない俺が悪いみたいな顔で、俺を睨んでいる。

 あれか、好きな人のことは何でも知りたいみたいなやつか?スマホの中とかも勝手に調べそうな女だな。


 それでも俺はこの眼力に負ける。


「いや、ごめん」

「は?なんで謝ってんの?きも」

 は?なんでdisられてんの?こわ。

 土下座したら許してくれないかな。


「──はあ。ねえ、あたしにもバスケ教えてくんない?」

 でかい溜息だ。君、それが人に物を頼む態度なんですか?

 でもあれだな、俺にもわかるぞ。好きな男が球技大会で勝ちたいと言っていた、だからこんなキモロン毛に頼んででも、頑張る。

 そういうことだろ?


 キモいと思われてるのを抜きにすれば、可愛いというか、いじらしいな。

 俺の答えを待つ島崎は、チラリ、チラリと、こちらを盗み見る。

 

「……別にいいけど、矢神のために?」

「な、な、──調子にのんな貞男!殺す!」

 顔を真っ赤に染めた島崎は、俺の肩を殴ると、早歩きで去っていってしまった。

 俺は茫然と島崎の背中を見ながら座る。

 予想外だった。

 ──まさか、あんなにも島崎が可愛く見えるとは。


「ほほう、リーさん、恋ですな」

 自分の席にようやく座れたと思ったら、今度は(りん)がやってきた。

 凛は島崎のウェーブした髪を眺めながら、にやついている。

 つかどっから島崎がリーさんになるんだよ……あんりーさん?


「──あーやっぱりそうなのか?」

「見てれば分かるよ、意外と乙女ですからね」

 ニシシと笑う凛。

 昨日は仲裁に入ってビビってたのに、よくそんなこと言えるよな。


「ん~あれは、わかりやすい、よねー」

 隣の住民も参加してくる、凛に賛同する形だ。

 すっとぼけてるようで、工藤(くどう)も色恋に興味ある女の子なのだろうか。

 このナマケモノはよくわからん。


「だよね、だよね、みのりん!ちなみに、みのりんの好みのタイプは?」

 ぐいぐい工藤に近いて、終いには机に顎をのせた凛。

 ダル絡みである。

 ただ、カーストの高い鈴村が、無理に聞き出そうとしているわけではない。そうゆうことはしないやつだ。

 誰とでも友達スタイル、こんな俺ですらな。


「私は、デートでゲーム、やっても怒らない人、かなー」

 工藤は何食わぬ顔で答えた。

 恥ずかしいとか、聞かれたくないこととか、ないのかな。

 俺も工藤の意見には賛成だな。


「えーっ!!せっかく一緒にいるのに個人プレイ!?アタシがみのりんの彼氏だったら、ゲーム機取り上げちゃうかも!」

「じゃー、リンリンは、お断りー」

「そんな!アタシは遊びだったのね!」

「ウッヒッヒ、いい、体、だったぜ」

 凄いだろ?工藤のやつずっと、真顔のまんまなんだぜ?

 それにしても、凛はこ芝居を挟まないと死ぬ病気かなにかなのか?

 

「なにをー!そんなやつにはこうだー!」

 凛は文字通り目の前にいた、工藤を抱きしめて胸に押し込む。

 ええ、なにあれ、うらやま……

 なんて無慈悲な行いなんだ。


「リ……し……ぬ……」

 何か窒息してないか?

 俺は辺りを見回すが、止める人間がいない。渚はいないし、工藤の友達、阿久津(あくつ)は無関心だ。

 

「おい脳筋、工藤が死ぬぞ」

 人への物理的接触を覚悟した俺は、異常に緊張をしていたが、なんとか噛まずに台詞を吐ききった。

 そして渚にならって、凛にチョップした。

 緊張で震えていたせいか、チョップというよりはたいた感じになってしまう。


「あいたっ!」

 優しくしたのに、大袈裟に痛がる凛の顔はにやけている。

 一緒にふざけられるのが嬉しい。そんな顔だ。

 だが勘違いしてはならない、()()じゃなく、()()()だ。

 いくら友達になったからといって、そこまで俺も自惚れてない。


 圧殺されかけていた工藤は解放されて、深呼吸をしてる。死にかけたのに真顔って……


「脳筋は、傷つくなーやめて欲しいって言ったのになー」

 いちいち表情がわかりやすい。工藤と相対的なやつだ。

 

「……知るか」

「ええ!ひどい!」

「ひどいのは、リンリンだよね?」

 ジト目で凛に抗議する工藤は、ようやく息が整ったらしい。

 もとからジト目か。


「ありゃ、みのりん復活しちゃいました?」

「ありゃ、じゃないよー、もうっ」

 工藤が片頬を脹らませているだと……

 不動の真顔、工藤実乃莉(くどうみのり)に表情をもたらすとは、鈴村凛(すずむらりん)恐るべし。

 しかも頬っぺたツンツンして、脹らませてるほう逆にしてるし。怖いもん知らずかよ。

  

「ちょっと、アンタら朝からうるさい」

 不動を貫いていた阿久津(あくつ)が、痺れを切らした。

 赤いインナーカラーが、彼女の怒りをゲージを表してるみたいだ。MAXだね。


「そんなこといって、るいちん、混ざりたかったくせにー!ウリウリ」

 うわぁ、阿久津に肘をグリグリと押し当てている、殺されそう。

 冥福をお祈りいたします。


「くせにー」

 無謀な輩は2人いた、凛の反対から工藤が襲いかかる。

 そして俺を見た。

 くいっと顎でお前もやれと示唆される。

 

 俺が戸惑っていると、凛も俺に、やれ!やれ!と手招きする。

 阿久津は無反応だが、それが怖い。2人の肘グリにムカついてるのは確かだ。さっきから肩が震えている。

 いつ爆発してもおかしくないぞあれ。


 だが、今俺を呼んでいるのは、どっちも友達だ。 

 こんなきもロン毛に歩み寄ってくれた、数少ない俺の味方だ。

 ……行かないわけには、いかないだろう。


「く、くせにー」

 正面は怖いので背中から、人差し指で肩を押す。

 その瞬間、俺は謎の連帯感を得ることができた。それは、ばんちゃんと渚で組んでビクロイした時のような達成感にも類似する。

 友達と一緒に何かする、それだけで陰キャの俺には大きな出来事、幸福感が味わえたのだ。


「──あ?」

 "あ"に濁点がついてるようなダミ声。ハスキーでカッコいいが、俺からしたら恐怖でしかなかった。

 しかも睨まれてるし。


「す、すみませんっ」

 俺は自分でもいつ座ったのか分からない早さで、自席に戻った。

 戻る時に足をおもいっきり机にぶつけて痛いが、幸福感の代償だ仕方ない。


 ふと隣をみると、ちゃっかり工藤も席に戻ってだらけている。

 それに対し凛はまだ肩をグリグリしてるけど、退くって言葉をしらないのか、奴は。

 

「なーに怒ってるんですか、るいちん!なっはっは」

 阿久津の背中から、炎のオーラが立ち上っている。少なくとも俺には見える。

 工藤はそっぽを向いて知らんぷりだ、危機察知能力は高いらしい。


 ──ガタリ。

 阿久津が立ち上がる。


「ねえ、凛」

 顔は伏せているが身体に力が入っているのが後からでも分かる。

 だがその阿久津にたいし、凛はニコニコとさらに近寄っていく。


「はいはい!」

「その、うるせえ口縫ってやろうか!ゴラッ!」

 阿久津は縫い針に糸を通して、天に先を向けている。

 教室の窓から射し込む太陽が針に反射した。


「う、うぎゃーーーっ!!」

「うぎゃーじゃねえ!まて凛!」

 教室から逃げ出した凛を睨む阿久津は、一歩だけ踏み出してまた戻った。そして工藤と俺を見る。


「あんま調子のると凛みたいに口、縫い合わせるから」

 いや、縫い合わせてないじゃん!やってたら事件だよ!

 つか、さっきから肩をプルプルさせてたのは縫い針に糸を通してたからか。


 机の上にソーイングセットが置いてある。なんで持ってんだよそんなもん……

 ウザい奴の口を塞ぐため?

 ……おとなしくしよう。


 その後3分ぐらいして凛が何事もなかったかのように戻ってくる。


「やーやー!るいちん!」

「あんた……はあ」

 諦めの溜息だ。

 どうやら凛は許されたらしい。


「放課後はバスケの練習いきません!?今日は部活、休みでしょ!」

「あんたが部活なのになんで誘うの、ウチはパス」

 ホントだよ、自分は行かないのに人を誘うってどんな神経してやがる。阿久津も呆れ顔だ。


「えー!球技大会勝ちたいじゃん!頑張ろうよ!」

「ウチは別に勝ちたくないし、そもそも運動嫌いだし」

「勝って気持ちよく打ち上げしたくないですか!?」

「したくない」

 阿久津の一言で、凛は「そんな馬鹿な!」とか言いながら崩れ落ちて、何か呟いてる。

 見ていて飽きないやつだ。


「じゃあ、みのりん!一緒に青春の汗を流そうじゃないか!」

 勢いよく起き上がって工藤に絡んでいく凛。

 工藤もなんとなく来るのが分かっていたのか、返答が早い。


「あー、残念、今日はバイトが、あるから」

「……バイトしてないの、知ってますよ」

 見るからに工藤も運動嫌いそうだよな。

 渚や天塚さんみたいなレベルなら、相当ひどいけど……

 工藤はそもそも動かなそう。


「バンド部で、自主練、するから」

 練習という言葉に反応した阿久津が、眉根を寄せた。


「バンド部で?ウチは知らないけど、あんたそんなに練習したかったんだ、付き合うけど?」

「…………」

 墓穴を掘ったな。

 それでも工藤は堂々と、困ったような、考える素振りを見せて、俺を見た。


「良介くん、助けて」

「え?あ、じゃあ一緒にゲームするか」

 反射で答えてしまった、今日はバスケの練習をしなければならないのに。工藤がゲーム好きとか言ってたせいだな。


 だが工藤の顔を見ると、ほんのり口角が上がってるように見える。

 ──え?もしかして笑った?

 

「そうしよう、じゃ、私は、良介くんと、ゲームするって、ことで、ごめんねリンリン、瑠色(るい)ちゃん」

「あー!りょうくん裏切ったね!」

「調子乗ると縫うって言わなかったっけ?」

 なんか2人から凄い批難される、しかも1人は物騒だし。

 すまん工藤、この2人の視線はキツい。

 

「あーでも、俺はバスケやんなきゃいけないんだった」

「むー、良介くん」

 今度は工藤に怒られるが、工藤なら別に大丈夫だ。

 すまんな。


 どっちにしろ工藤ならサボるだろうな、そんな気がする。

 ちょっとバスケしてるところ見てみたいけどな。どんな動きすんのか。


──キーンコーンカーン


「あ、もう授業かー、アタシが部活休みの日は2人とも連れてきますからね!」

 凛はそう言って去っていった。


「はあ、やっと騒がしいのがいなくなった」

 阿久津はダルそうに頬杖をついて、溜息をついた。

 そのうち参加させられそうだな、阿久津も。


「今度、一緒に、ゲームしようね」

「ん?あ、おう」

 よくわからないが、工藤とゲームをすることになったのか?

 ()()って、実質()()ってやつだろうな。

 こうやって普通の人は建前を上手に使いこなすんだ。

 俺にはなかなか難しい。

 

 



 

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