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#96刺激しないでよ

「それで実際に何をしたら良いの?」

 僕は街の門の方に歩きながら言う。

「水着になったりとか…裸になったりとか?」

「水着?僕持ってないんだけど……」

「それは私が作るよ」

「雪ちゃんが……作る?」

「うん。私、一応裁縫は得意な方だから」

「おお!」

 雪ちゃんはペルちゃんと違って色々家庭的な人だなぁ……

「じゃあ僕は何をしたらいい?」

「土魔術使える?」

「うん、使えるよ」

「わかった」

 僕と雪ちゃんは歩いて人気のない水辺に向かった。

 この辺りは土が水分を含み過ぎてて、建築に適していないし、小型スライムから大型スライムまでのありとあらゆるスライムが生活しているから開拓しようにも開拓が難航している。

 スライムは今まで戦って来たどの敵よりも強いと言っても良いだろう。

 スライムには基本的には物理攻撃がまったく効かない。

 さらに魔術で吹き飛ばしたり痺れさせたりしてもまるで効き目がない。

 けどスライムには唯一の弱点がある。

 それはスライムのほぼ中心の辺りにあると言われている透明な核を破壊すれば倒せるらしい。

 上手い人なら一突きで倒せるらしいが、僕はまだ一人では上手く核を貫くのは難しい。

 けど今日はスライムが1匹もいない。

 どこかに集団でお出かけにでも行ったのかな?

「じゃあ手頃な大きさの洞窟を作ってもらってもいい?」

「任せて!」

 僕は手元の画面を操作して大型のドーム状の建物を生成する。

 水を多く含んでいる土だからか上手くドーム型に形成できない。

「これは少し時間がかかりそう…」

「うん、わかった。じゃあ私は衣装の方を作ってるね」

 僕は今不安な人がある。

 それは誰であろう…ペルちゃんである。

 ペルちゃんが変な薬作ってたのって多分、情緒不安定だったんだと思う。

 情緒不安定な今のペルちゃんがカフェに行って大丈夫かな…迷惑かけてないかな……


「…めて……や、やめてよ……そんなに刺激しないでよ………」

「良いよ〜もっと感じさせてあげるよ」

「別に…感じなくて良い……私はココくんとしたいの!ココくんに初めてしてもらいたいの!」

「それは無理だよ。私の体液が身体に入るとエッチなことするまでエッチな女の子になっちゃう呪いをかかるんだよ」

そ、そんな……私はココくんがいいの!

「だからずっとエッチをしていた方があなたの為なんだよ」

「そうですか?ならあなたを倒せば良いのですね」

ドン……私の大事なところや胸からサキュパスの手が離れるのを感じた。

けど身体が疼いてしょうがない。

「ペルさん、大丈夫ですか?」

この声はポット?

なぜトイレにポットが?

ここは個室トイレ。

入り口は一つしかないのになんでポットがいるの?

というか普通トイレに入ってきた時に外の明かりも一緒に入ってくるはず……

どこからどうやって入ってきたんだ?

「ぽ、ポット?」

「はい、ポットです。大丈夫ですか?しっかりしてください、ペルさん」

「どうやって入ってきたの?」

「私は暗殺者です。暗殺者というものはどこにでも侵入できますから……それよりも今はペルさんの治療を最優先で行いましょう」

「いや……たぶん、治癒魔術師とかじゃないと治せない」

「その点ならご心配なく……」

ポットがどこにいるのか何をしているのかも今の私ではわからない。

わからない……というよりもドキドキしてしょうがない。

ココくんに今すぐめちゃくちゃにされたい。

しかしそんなドキドキはポットの手が触れると一瞬にして治ってしまった。

さっきまでのドキドキする気持ちがあっさり……どこかに……

私は身体をゆっくり起こすとそこにはポットとさっきまで私を襲っていたサキュパスが横になっていた。

「何をしたの?」

「私、ポットには触れた対象物に魔力を注ぎ込むことによってHPの強制回復及びあらゆる状態異常を回復させることができます」

何そのチート能力強!

だってそれさえあれば魔力がきれなければ永遠に味方を治癒できるんでしょ。

治癒能力の中で圧倒的な力によって頂点に君臨する帝王的な存在の能力じゃん。

「それって固有能力ユニークスキル?」

「すみません。わかりません…」

「わからない?スキルとかじゃないの?」

「違うみたいです。私も確認はしてみたのですがスキル欄にはそれらしきものはまったくありませんでした」

なるほど……これはアニメでいうアレか?

「たぶん、それは魔力そのものの質だと思う。よくわからないけど小説とかアニメだと魔力の質とか魔力特性マジックパーソナリティとか言ってるやつで、魔力の性質によって得意な魔術が変わってくる的なやつだと思う」

だと考えるのが妥当だと思う。

「そうなんですか?ペルさんってアニメとか詳しいんですね」

「い、一応は……」

基本は小説勢で東京こっちに来てから身始めたんだけどね。

「それでこのエッチなサキュパスはどうしますか?」

「今、どうなってるの?」

「とりあえず催眠ガスを大量に吸わせたのでしばらくは起きないと思います」

なるほど……

「とりあえずこのサキュパスからは事情聴取を取る必要があると思うから警察署の仮牢獄に投獄しておいた方がいいと思う」

「わかりました。じゃあ私が入れてきますよ」

「いや、私が転移魔法で送るよ」

ということでこのサキュパス事件は無事に幕を閉じた。

ペル談話

いやぁ…やっぱり性欲方面を攻撃されると色々マズイことになる、いろんな意味で。

だって店員さんをトイレに連れてって気絶させようとしたら急にキスされた時はもうビックリだった。

あれだけですごいムラムラしたし、レズの道が開花しかけてたよ。

まぁ、私はココくん一本で行きたいからそんなレズとかに行くつもりはあまりないんだけどね!

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