#95その頃ミケはというと……
「ミケちゃん」
まるでこの世の終わりを知ったかのような顔をした雪ちゃんが肩を叩いてくる。
「なに雪ちゃん?」
「そこの女の子は誰だい?」
「さっき説明した通り狼の女の子だよ」
「そのココちゃんが連れ帰って来た女の子ね」
「うん」
僕は狼だった女の子を見ながら言う。
僕も普段は猫で、ゲームだと人型の獣人になれるけどこの子は大丈夫かな?
僕が最初に感じたのは吐き気だった。
なんか普段の目線と違って、こう…なんというか高くて気持ち悪かった。
それに触られた時の感覚がなんか違って違和感をずっと感じてた。
それと同じでこの子も違和感を感じなければ良いけど……
「そういえばミケちゃん!どうして魔法を付与して獣人の姿にしたの?人の姿でも良かったと思うんだけど……」
「それは接しやすいようにと…この子の要望だったからかな」
僕は女の子の耳を触りながら言う。
「この子の要望?それってリックン?」
「違うよ。この女の子」
僕が耳を触っていると嫌がるように耳を動かす。
起きてるのかな?
「どいうこと?」
「うーんっと、ココくんを宿屋に連れてきた後、この子が起きちゃったんだ」
「うん」
「それで私は動物言語理解っていうスキルがあってそのスキルで今後どうしたいか?聞いてみたの」
「動物言語理解?それがあれば動物とお話できるのね」
「ちょっとだけ違う…動物言語理解は動物の話していることが分かるだけだよ。お話しするためには動物言語発音を取得しないと」
「そ、そうなんだ」
「うん、それで僕聞いてみたの?そしたら…」
「そしたら?」
「ココくんと一緒に暮らしたいって言ってた。同じように生活したい!って。それで私が提案してみたの」
「なんて?」
「あなたさえ良ければ僕の魔法で獣人の女の子の姿にしてあげようか?って」
「うん…」
「そしたら、わ、私はココくんと一緒に暮らせる?一緒にご飯を食べれる?って興奮気味に僕に言ったからその要望に応えるためにあえて獣人の姿にしたってこと」
「そうなんだ……ミケちゃん。私はそこに一つ不満があります」
あれ、僕変なこと言ったかな?
なんか雪ちゃんから謎のオーラを感じる。
そのオーラはペルちゃんが私を無理やりお風呂に入れる時に発せられるものにかなり似ている。
「な、なんですか?僕間違ったことしましたか?」
「ミケちゃん」
「はい……」
「ミケちゃんは私の敵を増やす気ですか?」
「はい?」
「ミケちゃん、狼の女の子を獣人に変えてしまったらココちゃんがメロメロになっちゃうかもしれないでしょ!胸はないよ、私と比べなくてもまな板レベルでないのは目測でわかるから。でも同年代及びそれ以下だとココちゃんのハートが撃ち抜かれちゃうかもしれないでじゃん!」
「それはつまり?」
「つまり貴様は我の敵を増やした。よって死刑!」
こ、殺される……
「ちょ、ちょっと待って雪ちゃん。姉弟じゃ結婚できないんじゃないの?」
「フッフッフ〜甘いな、ミケちゃん」
もしかして落ち込んでると見せかけてずっとどうしたら結婚できるのか、考えてたのか?
「そんな簡単に結婚することが出来るじゃないか」
「というと?」
「ココちゃんと家族の縁を切る!そうすれば親族じゃないから法律に引っかからない!」
な、なんと強引な……
「だからなんとしてもココちゃんをメロメロにしないといけないの!だから貴様は死刑!」
「え!酷いよ〜僕も少し協力してあげるから許してよ」
「よろしい!ではまず……」
「ではまず……」
「ミケちゃんの信頼度を下げるべく、ミケちゃんをエッチにします!」
え?どういうこと?
「つまり?」
「エッチな写真をたくさん撮ります!」
なんか僕まずいことに協力させられてない?
けどそれで雪ちゃんの恋路が成功するなら……
「どういうことをすればいいの?」
「裸になって粘液まみれになったり、触手で犯されている写真とかを撮りましょう」
「じゃあまず裸になれば良いんだね」
「え、そんなすぐ納得して裸になっちゃうの?」
「うん、家じゃいつも裸だしね〜」
「え?」
雪ちゃんが僕の方を唖然とした顔で見てくる。
「ん?どうかしたの?やるんでしょ」
「え、けど家じゃいつも裸ってどういうこと?」
「だから普通に裸で生活だよ」
だって僕猫だし。
「そ、そうなのね……」
雪ちゃんはなにかを理解したようだ。
「だけどね、ミケちゃん」
「ん?」
「エッチなのは裸だけじゃないんだよ」
「そうなの?」
僕は発情期の時に本能的にしてるからよくわかんない。
「うん、ヌルヌルして身体の形がはっきり出てるのもまたエッチなの!」
「そうなんだ……それでそのヌルヌルはどこから取って来るの?」
「それは安心して!うちの使い魔に専門の方がいるから」
「そうなんだ。それでどこでやるの?水を使うなら汚れてもいいところでした方がいいと思う」
「納得、バレると後でまずいからね」
雪ちゃんは少し考えて僕に言った。
「じゃあ今からステージ込みで写真を撮りに行こうか!」
「うん!けどこの女の子どうしよう?」
「とりあえず宿屋の鍵を閉めて、リックンにメモ書きを残して行ってしばらくの間だけ見ていてもらうのは?」
ちょっと心配だけどリックンがいるなら問題ない!
この子自体人を食べることはない事だし。
「うん、わかった!」
よし、これから雪ちゃんのために僕頑張るぞ〜
次回予告
次回は雪ちゃんの作戦に協力するために会場を作ってはだけるぞ〜
作者より––ちょっと自己アピールします
私、小雪はTwitterを始めました。
基本的には暇な時に少し呟くくらいです。
なので興味のある人はtwitterも見て欲しいです。
作品の内容に関してはあまり話しませんが、今は絵師さんを探してます。
書籍化する予定はないのですが、絵師さんに絵を描いてもらって挿絵として入れたいと思っています。
なので絵を描くのが好きな人や得意な人はぜひTwitterを見てみてください。
山田小雪で閲覧可能です。
@yamadakoyuji104




