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#97一難さって

「好きなもの頼んでいいよ」

「何でもいいんですか?」

 ポットがニコニコしながら聞いてくる。

「ま、まぁね」

 さっきの事件をの代償を考えたらか、軽いものだ。

「こ、ココくんも何頼んでもいいからね」

「はい……けどペルさんのお財布の方は大丈夫なんですか?」

「大丈夫だ問題ない……」

 こ、ココくんが喜ぶのであればこの程度のことなんの代償でもない。

「とりあえずお財布は気にせず頼んでいいよ」

「そうですか?」

 とりあえず私はちょうど通りかかった店員さんに注文をお願いします。

「……じゃあ僕はチョコレートケーキをお願いします」

「私はイチゴパフェをお願いします」

 ぽ、ポットが…私のお財布を殺そうとしてくる。

「ペルさんは何を食べるんですか?」

 ココくんが聞いてくる。

 しかしこのままだと私のお財布の三分の一が無に還ることになる。

「わ、私?」

「ペルさんは食べないんですか?」

 けどこういうカフェイベントって大体あーんが出来るよね、そうだよね。

 そうすれば間接キスが出来る。

「じゃあ私はショートケーキをお願いします」

「ご注文は以上ですか?」

 飲み物頼んでないや……

「あ、あとこの魔法の果物ジュースマジックフルーツジュースを三つお願いします」

「わかりました、ご注文は以上ですか?」

「はい、それでお願いします」

 店員さんは一礼すると伝票を持って調理場に移動する。

 このカフェの良いところは食べ物や飲み物がめっちゃ美味しいこと。

 それと人があまりいない穴場スポットってことかな。

 穴場……そういえば……

「ぺ、ペルさんお財布大丈夫ですか?」

 ココくんが私のお財布の心配をする。

「大丈夫だ…問題ない……」

 別に依頼をクリアーすればまた収入が入るから良いし!

 それよりも私は気づいてしまったのだ。

 どうしてポットはこの世界(猫の世界)に入って来れているのだろう。

 この世界には指定しておいたプレイヤーしか来れないはずなのに……

 何故、ポットはこの世界にいるんだろう。

 もしかしてポットは佐藤咲になりすました天才女性ハッカーだった。

 天才女性ハッカーはココくんを誘惑、そしてエッチなことをしようとしているのでは!

 これは言及しなければならない。

 そう、私の野生的本能が告げている。

「そういえばポットはどうやってこの世界に入ってきたの?」

 私は普通にたわいのない話をするように問う。

 ポットはそんな質問を…

「え、普通にNPCのお兄さんの依頼クエストを受けたら入れたよ」

 一応、これが別世界だと知ってるんだ……

依頼クエスト?」

「うん、資材を持ちきれないから一緒に運んでくれっていう依頼クエストでした」

「それでこっちの世界に来れたんだね」

 ココくんが笑顔で言う。

 ココくんよ、相手を完全に信じるな。

 相手がなりすましているショタコンのお姉さんかもしれないでしょ。

「そ、そうなの。けどこの世界って何のためにあるの?」

「えっと、この世界はペルさんがガチャで当てた世界なんですよ」

「え、ガチャで世界って出てくるの!」

「うん、最初のドラゴン討伐で手に入るチケットから数枚発行されるらしいです」

「チートじゃなくて?」

「チートじゃなくて」

「それって凄いね」

 引っかかる。

 ポットの「この世界って何のためにあるの?」って……何か引っかかる。

 これは私の仮説だけど他にも異世界が存在してそれぞれの異世界に目的があるってことを意図しているのではないか。

 だから私が今思いついたのは?

 ワールドホリゾンのゲームの総目的は異世界を救うてきなゲームじゃない。

 RPG系ゲームの魔王ぶっ倒してゲーム攻略ってよくあるじゃん。

 それを複数の異世界に分けて異世界の人たちが目標にしていることをお手伝い的な!

 なんかそれはそれで面白そう。

 だって異世界って言ったら色々なのあるじゃん。

 私たちの日常生活を送っている普通の世界とか、魔法使いが活躍する世界とか、考えれば考えるほどありそう……まぁ、仮説なんだけどね。

「お待たせしました、チョコレートケーキとイチゴパフェ、ショートケーキになります。そしてこれが当店大人気の魔法の果物ジュースマジックフルーツジュースになります。ご注文の品は以上になります。また何かあれば気軽にお声がけください。失礼します」

 そういうと店員さんは調理場へと戻って行った。

「ペルさん、ここのお店の常連なんですか?」

「どうして?」

「手慣れてるなぁ〜って思ったから」

 私は首を横に振りながら…

「別に違うよ。ただバイトで接客系してるから慣れてるだけだよ」

 と言ってもまだ一回だけだが。

「そうなんですか……あ、ペルさん。雪姉さんが何か粗相を起こしませんでしたか?」

「え、特に何も………」

 その途端、今日のバイト先での出来事がまるで走馬灯のように高速でフラッシュバックする。

 そういえば雪さん。

 メイド服のスカートをよく捲し上げたり、胸を机に乗っけたりお客さんに近づけてた……

「トクニナニモナカッタヨ…モウココクンハオネエチャンオモイナンダカラ〜」

「ペルさん、片言になってますよ」

 ポットが指摘する。

 だって粗相を起こしてない、と言ったら嘘になってしまう。

 まぁ、メイドとしてはご主人様第一だから喜んでもらえれば良いんだけどね。

 私、このお店来てよく思うことがある。

 なんか私は思うに……メイド服の方がこの店人気出る気がする。

 いや、このお店のエプロン姿の少女達はどれも可愛いよ、うん。

 私とは違って心が汚れていないし……

 けどなんか味気ない感じが残るんだなぁ。

「と、とりあえず食べて良いですか、ペルさん」

 ココくんがフォークを右手に合図を待っている。

 合図……そうだ、ココくんに今度犬コスしてもらおう!

「うん、頂いてください」

「「いただきます」」

 二人はケーキを笑顔で食べ始めた。

 まぁ、可愛いJC二人の笑顔を見るためにお財布に無が生じたのか。

 この世界は素晴らしいぞ!

 このカフェ最高!

次回予告

次回美味しく食事をしている中、私たちの知らないところではある作戦が暗躍していた。

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