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#75なんで使えるんだろう

けどなんでシロのオリジナル剣技をクロが使えるんだ。

いや、まずこのシロさんとクロさんには関係があるんじゃないか?だってよく考えればおかしいだろ。

服装は互いに全身が白と黒で色の正反対の服を着込んでいる。そして剣は色は違えど2人が使用している剣はほとんど同じというかまったく同じ。

こんな偶然があるだろうか?

さらに付け加えるなら髪も髪の色は違うけど髪型は男の人にしてはやや長め、顔は雰囲気が違ってちょっと違く見えるがほとんど同じ。

ここまで被っているとある種の霊的な関係があるような気がする。

例えば…そう、ドッペルゲンガーとか。

そういう関係を伺ってしまう。

あとは…双子とかか。けどここまで同じだと逆に気味が悪い。

いや、待てよ。

もしかしてシロとクロは双子でシロが白金流剣技をクロに教えたのでは?

アレだよ…なんて言うんだっけ?そういうの。

そうだ、師弟関係だ。

シロがクロの剣技の師匠なのでは?

そう考えればすべてに辻褄が合う気がする。

いや、もう考えるのはやめよう。なんかこれ以上考えてるとまた新しい可能性が出てくる気がする。

それにクロが今から放とうとしている剣技を見ればすべてわかることだ。

「断罪の剣士よ、諦めて降伏するんだな」

ネズミ使いが嘲笑いながらクロに向けて言う。

「………降伏は剣士という身で一番醜いと僕は思っている」

「そうか。流石は断罪の剣士の誇りを守ろうとするか…」

クロは剣を強く握ると、静かに言い始めた。

「いや、僕は誇りよりも仲間を守る方が大事だと思ってる。だからここで剣士と呼ばれて起きながら降伏は出来ないかな」

お、なんか名言っぽいこと言ってる。

なんかクロの性格がイマイチわからないなぁ。

カッコつけたり名言っぽいこと言ったりと中二病だということはわかるけど、それ以外があまりわからない。

なんて言ったらいいだろう。まるで自分の本心がわからない人みたい。

いや、僕も自分の本心はあまりわからないけど、クロの場合は根本的になにをしようとしているのか、わかってない感じ?

「そろそろおしゃべりはおしまいにして決着をつけましょう」

「良いだろう、断罪の剣士。ドラチューよ、断罪の剣士に滅びを与えよ!」

「チュー!」

ドラチューが大きな咆哮を放つ。

やっぱり巨体でドラゴンのような生き物が「チュー」って鳴くことに違和感しかない…

「白金流剣技、スコープスラッシュ!」

クロは剣技名を言うと、クロの姿が視界から消え去る。

やはりシロと同じ白金流剣技だ。

これで確信できた。

いや、最初から予想はできていたけどさ。これでシロとクロの間には何らかの関係が存在するということ。

「断罪の剣士の姿が消えた。奴はどこへ行った?」

ネズミ使いが周囲を警戒していると…

「ヂューーー」

ネズミ使いの目の前にいたネズチューじゃなくてドラチューの奇妙な咆哮が森に響き渡る。

「どうしたドラチュー!」

ネズミ使いがドラチューを心配しながら周囲を警戒する。

よし、今のネズミ使いは周囲の警戒に専念している。僕なんかに目もくれないだろう。

「シャドーウォーク」

僕はネズミ使いが目を離した瞬間に身代わりの術を使って僕の格好をしたカカシを地面に打ちつける。そしてシャドーウォークでその場から撤退!

とりあえず木の上に登って、木の上からネズミ使いに向かって麻痺毒を塗った投擲武器を投げつける。

そうすればネズミ使いは動けなくなるはず!動けなくなれば僕の手柄だ。

僕レベルの暗殺者アサシンになれば狙った相手を確実に行動不能及び殺害なんて朝飯前なのだよ。

いや、今はお昼すぎだから…おやつ前なのだよ!

僕は計画に則ってネズミ使いにバレないように、やつを狙撃するにあたって絶好の狙撃ポイントを探す。

よし、奴の背後の木にシャドーウォークで忍び寄り、よじ登る。

これで奴の命は我が握っていると言っても良いだろう。

ネズミ使いが僕がよじ登った木に背を預けたのを確認して、真下に向かって…

「投擲スキル、ファイヤシュート」

「甘いな、小僧」

「何!」

気づかれた…

グワン…僕の立っていた木が突如歪んでいく。

もしかしてこれは幻惑魔術!幻惑魔術はその名の通り幻惑を作り出す魔術である。まさかネズミ使い…木に背を預けたのはこれが狙いか。

僕が立っている木が半透明になって、僕の足が木を貫通して落ちていく。

「ドラチューよ、あの小僧を喰らってしまえ!」

「チュー!」

ドラチューは小さな咆哮をあげると、口を大きく開いて僕を丸呑みしようとする。

これはマズイ。

ネズミに丸呑みにされるとか死ぬ気はしないけど、多分戦闘不能状態になる。

それだけは避けなければ!

けどどうする?僕の今の状態はただ落ちる事しかできない。

これ…詰んでるよね。そうだよね。

「空間よ歪め、置換魔術ちかんまじゅつ発動!」

こ、この声は…

「ココ!」

次回予告

僕は咄嗟に空間魔術を発動する。

空間魔術の中には様々なものがある。僕はここ最近みんなに内緒で練習していた置換魔術を発動する。

これでリックンが救えるはず!

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