#71考えれば考えるほど怪しく感じる…
僕とクロが足早にココの元に向かう。
すると視界にココの小さなクマ耳っぽい耳が見えてくる。
「ココ!」
僕はココを呼びながら走る。
反応がない…もしかして捕まってる?それとも罠にかかってる?
「君の友達は熊の獣人なのかい?」
「はい、クマの獣人です」
「じゃああそこの草むらの後ろにいるのがそうかな…」
「そうだと思います。けど名前を呼んでも反応がないんです」
「じゃあ人質にされているか、罠にかかっているかのどっちかだね」
ココの戦闘能力で人質にされているのはありえない。だってあのココだぞ。この森の一部を灰の世界に変貌させてしまったあのココだぞ。そんな魔術師が捕まって人質にされてるってことなんてないだろ。
というかココはラノベ的展開を重要視すべきでは!
だってこういう主人公がヒロイン的な存在を人質にとられたけど、新たなる力でシュパッ!っと解決。このラノベにありがちっぽい展開はお約束だよ。お、や、く、そ、く!
「リックン、前方150メートル先に落とし穴、230メートル先に火炎トラップ、340メートル先に煙幕トラップ」
「…………え?」
なに、クロは目の前にあるトラップを感知したのか?
いやいや、けど何でそんな正確に位置と落とし穴がわかったんだ。
怪しいなぁ…いや、元から怪しいところ塗れだったよ。全身黒いし、知識量もすごい多いし…
もしかしてクロがネズミ使いの狩人。いや、だとしたら僕が罠にかかった時、助けずに殺せば多少のアイテムを入手できたはず…
じゃあ違うのか?いや、けどなんで今罠の位置を予測できたんだ?もともと知っていたから、罠をしかけさせたのがクロだから、が一番しっくり来る理由なんだけどなぁ。
やばい、頭の中でクロを信じていいのかわからなくなってきてる。どうしたらいいんだろう。
ここに来て、そう、ここに来てアニメ的展開でいう仲間が実は敵だった!的な展開じゃん。そんな展開お望みじゃないよ、僕。
「そろそろだよ」
クロが僕に声をかける。
よし、信じてみるか。仮にこの先に3つ罠があって1つでもクロがはめるような仕草をすればクロがネズミ使いになる。まぁ、別に罠かかった程度でこの最強の暗殺者のこの僕が殺されることはない!
何故なら…
「リックン、今ジャンプ!」
「はい!」
僕はクロの声と同時にジャンプする。
「ナイス、リックン!次、来るよ」
「はい!」
「3、2、1、今!」
僕は再びジャンプする。
なんか今までの合図のところ普通の地面にしか見えないんだけど。ほんとにトラップあるの?
「クロ、1つ聞いていい?」
「なに?」
「どうして罠があるって思ったんですか?」
「俺の所持してるスキルに罠察知スキルがあるから、ある程度罠の位置がわかる」
メートル単位でわかるのをある程度っていうか普通…
「次、煙幕トラップ」
「はい」
「3、2、1、今!」
罠察知スキルかぁ…なんか欲しいなぁ…
いや、だって暗殺者が暗殺対象を殺そうと背後に忍び寄ったら、なんと罠が仕掛けてありました!的なの超カッコ悪いじゃん。
まぁ、クロが実際に罠察知スキルを持っていればの話だけどね。
「とりあえずリックン、君の友達の周囲には特に罠が仕掛けてないから、最新の注意を払って接近して救出するのだ」
「ら、ラジャー!」
僕はシャドーウォークを駆使してココの背後に忍び寄る、そしてココの肩を突ついて小声で話しかける。
「ココ、生きているか?」
「…………………」
反応がない。これはもうすでにネズミ使い殺されてしまったのか。
「ココ…返事してくれよ」
「………………」
やはりやられてしまったのか。けどココの膝の上には治療された小さな狼がスヤスヤと寝ていた。
狼だけは助けられたのか、ココ?
「貴様、私の罠にかかったな」
男の人の太い声が僕に聞こえてくる。
草むらの中から灰色の男がこちらに近づいてくるのが見える。こいつか?ネズミ使いというのは。
「貴様か?僕の友達を殺したのは?」
「失礼だな。私はただ催眠ガスでその魔術師さんを眠らせただけだ」
「なにが目的だ?」
「私の目的は貴方と貴方の仲間の会話で話していた通りです。動物狩りとレベル上げです」
「そうか」
「でしたが、これはいい獲物です。プレイヤーを2人確実に仕留めることができるとは…」
こいつ、監視鼠は1匹じゃなかったのか?というかクロはどこ行った?
もしかして逃げたか?それともこの人がクロか?
「とりあえず貴方達は死んでください。そのあと、貴方のコンビも殺して差し上げますから」
そういうとネズミ使いはポケットからスーパーボールみたいな緑色の球をこっちに投げつけてくる。
あれってよく怪盗のアニメとかでよくあるアレか。あの睡眠ガスがたくさん詰まっているやつ。
一旦影の中に避難するか?このシャドウォークは凄い強いんだよ。けど欠点っていうかなんていうか、仲間と一緒に行動してる時に自分しか入れないのが不便なんだよなぁ…
コロ…コロ…催眠ガスの入ったボールは寝ているココの足元に落ちる。
落ちた瞬間、緑色のボールに亀裂が入る。
これは亀裂が入って周りにシュー…とか鳴ってガスが周りに凄い噴射するやつだ。とりあえずギリギリまで粘って煙で相手から姿が見えなくなったら影の中に隠れてやり過ごすか。
「フッフッフ…貴方たちは寝ている間に死にます。苦痛を感じずに楽に…」
「僕はまだ死ぬ気は無いんだが」
「死ぬ気がなくても気づけば復活の神殿ですよ」
「そうか……」
シュー…っと音を立てながらボールの亀裂から緑色のガスが噴き出してくる。あれ、これ一瞬でシュー…バン!じゃないんだ。なんだ意外と余裕あるじゃん。
僕、レベルの暗殺者になれば何と身代わりの術も使えるのだ!これぐらいできなければ暗殺者だなんて名乗れんわ!
催眠ガスが徐々に僕の姿をネズミ使いから隠していく。それにしてもだ、クロはどこへ行った。ヒーローは遅れてくる的な感じでどこかでスタンバイしてるのかな。
クロよ、甘いな。僕にかかればヒーローなど不必要。何故なら、僕がココのヒーローだからだ。
僕の姿が完全に煙に隠れるのを見計らって、僕は忍術スキルを発動する。
忍術スキルとは、その名の通り忍者が使っている術である。忍者がよく影分身の術!とか変身の術とかしてるじゃん。そういうのを使えるスキルなのである。
しかし出来事とは全て思い通りにいかないのが、世界の定め。いや、よく起きる事。
僕の身代わりの術を行なった上で、相手が困惑しているスキに攻撃する。そしてココが僕のことをすごい尊敬してくれる。そんな未来を僕は思い描いていた。
次回予告書いちゃうと今回はお楽しみにかけるのでちょっこっとお話し
※ここからは作者が超個人的に日々のことを書くだけです。くだらない…と思うので飛ばしちゃっても支障はありません。
作者の小雪です。
春休み…今日で終わってしまいました。皆さんはどんなところに行きましたか?
私の春休みの出来事と言えば秋葉原行ったな、とか小説買いに本屋さん行ったら目的の小説がない!とかほんとくだらないことですね。
実際、登校日の今日も朝玄関から出たら猫さんがいて、猫じゃらしで一緒に遊ぼうと思ったら膝に乗られてしまって動けなかったり…とかすごい普通過ぎる日々です。
こう何にもないとなんかだらけちゃいますね。資格勉強の合間、合間に書いたり学校の休み時間、静かな図書室で書いたりと色々試行錯誤しているんですけどうまくかけないんですよね…異世界もの。
最近の旬って異世界ファンタジーじゃないですか。学園ものも面白いですけど、やっぱり異世界ものに凄い憧れがあるんですよね。なんかその主人公特有のなにかを大事に書いて見たいんですよ。
けどなんでしょう、私の考えがまとまっていないのか?上手くかけないんですよね。
色々研究してみてアイディアは浮かぶんですよ。主人公のイメージはあるんですよ。
なんか最近読んだ小説にスマッシュバンクラーっていう職業。細剣を両手に構えて、相手にデバフを与えて有利に戦闘を進めるっていうのを主人公にしたいんですよね。軽々とした動きでまるで踊りを踊っているかのように戦闘をこなし、華麗に相手を倒すってカッコよくないですか?なんか憧れちゃうんですよね。けどけどやっぱり片手剣とか二刀流とかそういうメジャーな方も捨てがたいですよね。
そんなこんなで思考錯誤しながら新学期を頑張っていこうと思います!
なんか締めが急すぎて上手く話せてないみたい…私の口下手なところそろそろ直そうかな。
皆さんも春ですよ。
なにかしてみてください!小説を書くことに挑戦して見るのもいいと思いますよ。
小説じゃなくてもキッカケになりそうなものを探してみるのも面白いですよ。
何事も体験です!
長々とお話ししましたが、結論!これからも頑張って書きます!




