#52リナさんを勧誘!
「ペルさん…」
リナさんが私の席のそばに寄って来る。なんか美由紀って名前、合わないのかな。ゲーム名で呼ばれる機会の方が多いんだけど…
「どうかしたの?」
「入学式の時、1年Aクラスの担任の先生が不在だと聞きましたが、どんな人だったのでしょう」
「どんな人だろうね…」
1年Aクラスの担任の先生は昨日の入学式では不在だった。学校側は確か…今まで村の中学校の教師をやっていて手続きが遅れていた、って言ってた。明日以降…だから今日から会う事が出来るらしい。ホームルームまで後10分。どんな先生だろう…
「話題は変わりますけど、ペルさんは学校説明会の時に配られた課題やって来ましたか?」
「うん、やって来たよ!」
「難しくありませんでしたか?」
「いや、あまり難しくなかったよ」
「そうですか?私は英語は出来たんですけど…国語と社会、理科が出来ませんでした」
私は理科と数学があまり得意じゃないからな〜…べ、別に苦手ってわけじゃないんだよ。ただちょっと、ほんのちょっと他の教科よりも出来ないだけだよ。
「じゃあ今度教えてあげようか?」
「良いんですか?」
「うん」
「お、お願いします」
「お任せを!」
多分、真山先生と出会ってなかったら、私は教える方の立場じゃなくて教えられる方だっただろうな…
「ペルちゃん!」
雪さんも私の席のそばに寄って来る。
「どうかしたの?」
「部活動設立の件だけどリナさんを誘うのはどうかな」
こやつ…そんな立派な事を考えていただと…
「良いと思いますよ」
「だよね!今、早弁してたら思いついたからやって来た」
雪さんの右手には食べかけのサンドウィッチがあった。雪さん、朝から早弁なんてしてたら太りますよ〜
「そ、そうですか…」
「私を誘うってどういう事ですか?」
リナさんが首をかしげる。
「それはね〜私とペルちゃんとココちゃんで作ってる部活だよ。うちの学校って部活動設立に最低でも5人必要だから今部員募集中なんだよ〜」
「そうなんですか?楽しそうですね」
「それでリナさんも良かったら、一緒に部活動しない!」
雪さんが笑顔で言う。
「え、私もご一緒して良いんですか?」
「うん、勿論だよ〜」
な、なんかいい感じに話してる。まぁ、私はちょっと…
「ちょっと私トイレ行って来ていい?」
「良いよ!任せてペルちゃん。必ずやリナちゃんを説得して部活動のメンバーを増やすから!」
「お、おう…」
な、なにその謎の意気込み。私は机から立ち上がりトイレに向かう。確かここの教室はトイレが一番遠いんだっけ?つまり余裕を持ってトイレに行かねば、決して起こしてはいけない末路になってしまう!ここは言わずともわかるだろ。
私は教室のドアを閉めてトイレの方に歩き出す。そう、ここで運命の再会を果たすなんて誰が予想した事だろう。
「み、ゆ、き、ちゃ〜ん!」
私を呼びながら背後から鋭い抱きつき攻撃が!ついに来たか、来たというのか。男の子…ショタではないけど今回、百合百合しい事が出来るのか!今、背後から抱きついてきたのは明らかに女の人。声のトーンは聞き覚えのある明るい声。この声は絶対に…女子中学生。女子中学生が私のことを聞きつけてエッチな事をしに来たのか!
「はい、私に何か用ですか!エッ…え、何で真山先生がいるの!」
「皆さん〜席について下さい!」
真山先生がクラスを仕切る。私はさっきトイレに向かっている途中、真山先生と遭遇した。いや、何故いるのかかなり不思議に思っている。だって真山先生って中学生教師だったはず…なのに何で高校にいるの?もしかして真山先生の若き美貌を用いて私と一緒の高校に入学してきたのか!真山先生は素性が気づかれてなければJKとしてどんなところにも侵入できる。
「私がこの1年A組の担任、真山知広です。担当教科は国語。好きなものは甘い物。好きな動物は猫。これから1年よろしくね!」
「「「よろしくお願いします〜」」」
「それでは早速自己紹介ターイム!」
「「「イェーイ!」」」
自己紹介タイム…か。私、自己紹介苦手なんだけど…そういえば3年前にも先生のこんな始まり聞いた。3年前もこんなテンションで元気よくホームルームをやってたなぁ。それにしても…
「本当にすぐに会えた…」
これが因果だというのか!アニメとかでよくある生き別れた兄弟とかが出逢うような感じの因果だといのか!
「それじゃあ君!君から自己紹介してください。出身中学校とか色々!」
「は、はい…」
こうして真山先生指名式の自己紹介タイムが始まった。
次回予告
自己紹介が終わるとすごい長い集会が待っていた。わ、我を集会ごときで縛れるとでも思ったか!




