#51クラス分け
私、猫沢美由紀は朝食を只今朝食を食べていた。水曜日というのはコンビニが混む日なのだろうか、メロンパンが売り切れていた。今日は確か…学校の昇降口で自分のクラスを確認して、クラスに移動だったはず…
雪さんとリナさんと一緒になれると良いな〜
私はコンビニの袋を手にかけ、学校までの道のりで朝食を食べる。今日の朝食はフランスパン。何故だか急に硬いものが食べたくなったからである。
そういえばフランスパンってなんて硬いか知ってる?
この前パン屋さんの店員さんから聞いたんだけど、フランスパンの材料は普通の食パンとかと違って小麦粉、水、塩、酵母だけで作られているらしい。一般に柔らかくするために加えられる卵、乳製品、油、砂糖などが使用されていないかららしい。フランスの気候状況が乾きやすい事と関係しているらしく、フランスパンは水分をほとんど含んでいない。そのためフランスパンは普通の食パンよりも日保ちが良いらしい。昔だと食べ物はとても生きるために重要なものだから保存のしやすいように工夫された結果でもあるらしい。
というかフランスパンにバターが溶かされた食べ物。あれ!あれ美味しくない。なんか絶妙にフランスパンとマッチしてる。最強だと思うんだよ〜
「誰かと思えばペルちゃんではないですか!」
背後から聞き慣れた声が聞こえてくる。
「雪さん、私は美由紀です。ペルはゲームのキャラクター名です」
「あ、そうだった!ゴメンね〜それよりペルちゃん、朝からフランスパンとは…喉乾かないの?」
「え…」
あ、確かにフランスパンって乾燥してるから喉乾いた。それは予想していなかった。もしやフランスパン、私を罠に嵌めたと言うのか!だが甘いな…私は今日ちゃんとお茶を持ってきている。貴様によってカラカラにされた喉もお茶さえあれば元通り、いやスーパーウルトラアルティメット復活!
雪さんも甘い。私がそんな事を予想できていないわけないですよ!
「雪さん、私はそんな事もあろうとちゃんとコンビニでお茶を購入していたのだ!」
「な、何だと…美由紀の方が、一手上手だと!」
「フッフッフ…私の手中で、貴様は踊っていたのだよ」
「魔王…き、貴様〜」
ってこの謎の魔王と勇者の中二病劇。どこで辞めるの…このままだと流れでどこまでも行きそうなんだけど。
「冗談はさて置き、雪さんは朝食は何を食べたんですか?」
「我の朝食を問うだと…貴様、頭が高いぞ!」
雪さんはそう言いながら右手を上に挙げる。私に見せつけるように…
「な、何だと…貴様が右手に持っているのは…」
「そうだ。貴様これが目に入らんか!」
「ぽ、ポテトフライだと!しかも…しかもLサイズ…」
「貴様、見る目が甘いぞ!この大きさがLサイズだと…そんな訳なかろう。これは…」
え、違うの…まさか、その上を行っている…というのか!
「これは…」
「これはLサイズを超えた超次元のサイズ。G…Gサイズであられるぞ!」
「じ…Gだと…」
そんな…この世にはLサイズを超える存在、Gサイズが存在しているだと…
「ちなみにお値段は?」
「お値段こちら三九八、三九八でご提供となります」
な、なんか急に流れが変わった。さっきまでは将軍と軍師の会話だったけど、そこから謎のテレビショッピングの流れになった…
「ちなみに今ならなんと店員さんのスマイルが付いて来ます!」
って感じで謎の中二病劇場をしながら学校の昇降口に向かうのであった。
昇降口には人が沢山いた。確かこの学校小中高一貫だからかなり教室の数が多いんだっけ?
小学生は4クラス。中学生は8クラス。高校生は8クラスだったはず…ここの学校は小中高一貫でほとんどの人は高校卒業までここに在籍しているらしいけど、頭の良い人だけは国立の中学とか高校に編入するらしい。この学校の経歴は私立の中でもかなり良い経歴を持っていて学力さえあれば編入試験をパスして編入する事が出来るらしい。中学入試や高校入試も同様でここに通っていて学力があれば入試の点数はほぼスルー。テストさえ受ければ受かるらしい。私はこの高校に学年主席で受かっているけれど学力としては上位50位と同じくらい。
さて、私の言いたい事が分かったかな?分からないって人もいるかもしれない。じゃあ、何が言いたかったと言うと…
「雪さん」
「どうかしたの、美由紀?」
「人…多すぎませんか?」
「多いね〜ペルちゃんもこれからクラス替えをする時になったら、またこれを目の当たりにするよ〜」
「そ、そう何ですか?」
とりあえず私たちは人混みの勢いが治るまでその場で待っていた。ここから見ると人の流れがまるで荒波みたいだ。ドンブラコ〜ドンブラコ〜荒波がズバ〜ン!ズバ〜ン〜…ズバ〜ン〜…
「ペルちゃん、そろそろ見に行こう」
「はい…雪さん、私は美由紀です」
「さて、いざ運命の神に願わねば!」
私の話…聞いてますか〜
私たちは人という名の荒波が過ぎた昇降口の大きな紙を確認する。ちょっと待って!人の名前が凄いズラーって並んでる。こんなに同じ学年の人がいるの?名前覚えられる自信ないな〜
というかこん中から自分の名前探すのって無理じゃない。だからあれだけ混んでたのかな…
「ペルちゃん…私見つからない」
「私もです。雪さんは今までこの中から名前見つけてたんですか?」
「うん、たまにピン!と来てそのピンと来たところを探すとあるよ」
「その宝探しなセンスはなんですか?」
まずは一番上から見て行きますか。なんかずっと上向いてると肩こりそう。帰りに湿布買ってこうかな…
猫沢美由紀…猫沢美由紀…白宮雪…猫沢美由紀?
あれ…今、雪さんの名前あった?
私は視線を再び上に向ける。うん、白宮雪あった。
「ペルちゃんって猫沢美由紀?」
「いや、猫沢美由紀がペルちゃんです」
「猫沢美由紀なら1年A組のところにあったよ」
「奇遇ですね…私も雪さんをA組で見つけましたよ」
「それじゃあ一年一緒だね」
「はい、一年一緒ですね」
「それじゃあ早速クラスに移動しようか!」
「はい」
私と雪さんはそのまま下駄箱に向かった。下駄箱にはネームプレートが貼ってあった。私はこの時思ったんだよ。わざわざ紙で確認しないで下駄箱を探した方が楽なんじゃないの?だってネームプレートがバン!って貼ってあるもん。やっぱさ、もうちょっと効率化に走った方がいいと思う。
私たちが4階建の白い校舎の2階の教室に入ると、そこにはリナさんがいた。2人は何故か感動の再会を遂げたかのような感じだったが、これから1年間、3人で学校生活を謳歌するという事らしい。




