#45Go to hell!してきました!
私とリナさんは更衣室から出る。め、メイド服というのはなんか落ち着かないな…
「着替え終わりましたよ!」
私たちがリナさんのお父さん…店長の前に行くと笑顔で言う。
「とても似合ってますよ」
「そ、そうですか」
「はい、とてもかわいいのでお客様も喜んでいただけると思います」
こ、この格好で男の人って喜ぶのかな…
「お父さん、私はどうですか?」
「うん、リナも似合ってるよ」
「はい!」
リナさんの狐耳のメイド服姿はとても可愛い…リナさんの金色の髪とメイド服がとても似合っている。そこに黄色い狐耳と尻尾はもう…神だ!
女の私には大人っぽい美貌がないから羨ましい限りだ…もう、ボン、キュ、ボンがすごいバランスの良さを誇ってる。私はボン、キュ、キュだからな〜羨ましい。私にもその美貌を分けて欲しい…
「美由紀も似合ってるよ」
「ありがとう…けどリナみたいに魅力的じゃないよ」
「それは違います。美由紀さんには猫耳と猫の尻尾は長い黒髪にとても似合ってると思いますよ」
そ、その衣装の事を言ってるんじゃないんだけど…まぁ、良いや。私もそれなりなら…
「それじゃあこれから2人に宣伝をしてもらうんだけど、絶対にしちゃいけないことを説明するよ」
「お父さん、それは何ですか?」
「それは体を売る事だ!」
「「…………………」」
店長が気合を入れて言った…そんな…
「そんな体を売るわけないでしょ!」
リナさんが店長に回し蹴りをお見舞いする。
「グハッ!」
店長が華麗に注を舞う。あれは…格闘ゲームの回し蹴り…技名は何だっけ?
「え、いや、一応言っておかないと…中々帰ってこないと思って様子を見に行ったら、路地裏で娘と美由紀さんが犯されてると思うと…心が痛い」
え、私たちが襲われてる前提なのね…私が襲ってるって発想はないのね。って私、なんで変な事考えてるんだろう。わ、私いつからこんな変態に…
「そんな事、されないでしょ」
「いやいや、男の人は怖いぞ〜理性が吹き飛ぶと、女の人をニャンニャン鳴かせないと気が済まない生き物だから…」
…ニャンニャン鳴かされたい。私以外と襲うより襲われる方が好きかも…
なんか後ろから思いっきり叩かれたりしながら
「ほら、子猫ちゃん。もっとニャンニャン鳴きなよ!」
って言われたりする方が好きかも。
「ほらほら」
「にゃ…ヒャン!」
「ヒャンじゃないよ…子猫の鳴き声はニャンでしょ」
「ニャンニャン…ヒャ、ヒャン!」
………………って私、Mだっけ?こんな思考に至るのってMだからだよね…
あ、Mで思い出した。そういえばブラジャーどうしよう。東京に来た時に実家では必要のなかったブラジャーを購入したんだけど、付け方が分からない上に入らないんだよね。なんか胸が締め付けられちゃって、なんかドキドキして〜興奮して…ちょっとしっちゃったりしたからブラジャー付けてないんだよね。胸が大きいとそういうのは嫌でもつけないと制服のYシャツの生地が直接当たるんだよね。また、それも胸がYシャツに擦られて、気持ちが良いんだよね!
「それはお父さんの思考ね」
私が妄想とかいろいろなことしてる間に話が進んでいた…私、今回はどれくらい意思が戦線離脱してたんだろう。
「はい、その通りです。全くその通りです…」
店長が写真を撮りながら言う。て、店長、その撮った写真はどうするつもり!
「次にエッチな事を言ったら、パイルドライバーをするからね…」
あれ…パイルドライバーってボクシングの技だよね。確か顔面を掴んで…
「リナさん、それは流石にやりすぎ!」
「美由紀…お父さんはまるまる太くて、硬い…だから大丈夫!」
な、なんかリナの発言にもエッチな内容入ってる気が…私がエッチなだけなのかな。一方、罵られてる店長は…
「美由紀さんだけだよ。僕を庇ってくれるのは!」
笑顔で言ってくる。何だろう、この謎の会話…
「そ、そうですか」
「うん、アメリカにいる時はいつも妻と娘が私を虐めて…」
「お父さんが私の心を黒く染めようとしてくるからでしょ」
それってエッチな事を言ったりとか、エッチな服を着せたりとか…エッチな事を…
「いや、そんな黒く染めようとしてないよ。お父さんはリナの将来のために!」
「わかったよ。あとでスクリューパイルドライバーをしてあげるね」
す、スクリューパイルドライバー…何、その「パイルドライバーが究極進化してスクリューが技の効果と名前に付いたよ」的なやつ…謎すぎて怖いんだけど。
「お、お父さんが全て悪かった…だがしかし、お父さんにはまだやらねばならぬ事がある!」
店長さんはそういうとリナさんのスカートを思いっきりめくる。リナさんのスカートの下から狐のキャラクターが印刷されたパンツが現れた。店長…それ、絶対に殺されるやつ…
リナさんは店長がスカートをめくった右手をがっしりと掴み、そのまま力一杯引き、店長の体勢を崩させた。そして店長に馬乗りになると…
「お父さん、最後に言い残すことはありますか?」
「コンのパンツがリナにとても似合っていた。さらに娘に馬乗りにされるなんて幸せだ!…そして僕はこの行いと発言を全く後悔していない!」
お店の空気がとてつもなく下がった気がする。これが魔法か!誰かが氷の魔法を使用したのか…
「美由紀…ちょっと外に出てもらっても良い?」
………リナさん、マジで怒ってる。店長…説明をしていたはずなのにどうして死んでしまう定めとなってしまったのですか。
私はとりあえず店内から出る。う〜ん…恥ずかしい。よく考えたら今の私の姿はメイド服なんだよね。しかも猫耳…ちょっと恥ずかしい。けど私は猫耳と尻尾を触ったり振ったりしてみる。
「恥ずかしいけど…猫耳と尻尾があるとちょっと安心する」
私は尻尾を振りながら、その場をちょっとグルグルしていた。今日はやけに思い出すことが多い気がする…尻尾で思い出したけど、ミケはストレス溜まってないよね。
猫はストレスが溜まると、自分の尻尾を追いかけたりする事があるんだよね。よく動画サイトとかで載ってるけど、確か病気とかの場合もあるんだよね。
私の中学2年生の時の職場体験で私は動物病院の体験をして、そこの獣医師さんから聞いた事によると、猫が尻尾を追いかける理由は主に3つあるらしい…
1つは尻尾そのものに痛みや怪我がある場合、そこの獣医師さんは「猫も人間と同じで怪我をしたところとか気になるよね。それと同じで気になって尻尾を追っているのかも」って言ってた。確かに怪我をしたところってすごい気になるよね。2つ目は脳腫瘍や脊髄腫瘍などの脳神経系の疾患などの影響の場合。脳に何らかの障害が起きたりすると起こるらしい。3つ目はストレス等によって尻尾を追う場合、ストレスが溜まると猫さんたちも自虐っぽい事をしちゃうらしい。だからそういう事をしないように私はしっかりミケを見ていないと…
パッと見では尻尾を一生懸命に追いかけて、まるで遊んでいる様にしか見えないから2番目の病気か、遊んでいるのか区別しにくいことも多いといいます。尻尾を追う行動を「頻繁にやってるのか」とか「どれくらいやってるのかしているのか?」を飼い主はよく観察する事が大事。そして心配になったらすぐに病院で診てもらった方がいいかもしれない…ミケはまだ一度もそんな事はしてない。けど東京に来てから毛糸玉で遊んでないな…今日帰りに買って行こうかな。
「美由紀、待たせてすみません」
「うん、大丈夫だよ…それでお父さんはどうなったの?」
「はい、Go to hell!してきました」
……………店長、最後まで自分の意思を固く貫いたんだね。
次回予告
話は変わり今度は私、白宮雪のお話。
ペルちゃん、なかなか出てこないから…しょうがない。一人で秋葉原に行ってこよう!
私はそこで運命を感じる!




