#33発情期 〜私編〜
発情期…猫には、子孫を残そうという本能に従って発情期というものが存在する。
私は今、それだと思う。急に態度がおかしくなった私は街の一角に作られた小さな病院のベットで毛布をかけて横になっている。
「う〜ん…恐らく獣人特有の発情期だね」
お医者さんは笑顔で対応する。え、笑顔で対応されても困るんだけど…
「は、発情期ですか?」
ココくんがいつもより可愛く見える。体がポカポカする…
「うん、発情期は一週間から二週間続くからしばらく部屋で安静にしてないといけないね…」
「そ、そうですか…」
「君とお姉さんも気をつけてね。発情期の予兆は3日前ぐらいからしか分からないから」
雪さんがしっかりとした顔をして
「わ、わかりました。急に診てもらってありがとうございます」
なんか違和感がある…
「いえいえ、これしきの事、助けてもらった事よりも軽いことですよ」
「せ、先生!」
「何でしょうか?」
「発情期を治める薬ってありますか?」
そ、そんなのは無いはず…
「あるにはあるらしいのですが調合スキルを持っている人がいないので無理ですよ」
「そ、そうですか…」
ココくんはがっくりしていた。
「しかし発情期が早く治す方法は知ってますよ」
え、そんな方法が…ミケは調べてやってあげても何も起きなかったのに。
「それは何ですか!」
「それはですね…」
お医者さんが言うのを戸惑っている。なんか問題があるのかな?
「その…エッチな事をしてあげてると早く治りますよ」
「…はい?」
ココくんの顔に戸惑いの顔が浮かぶ。エ、エッチな事…コ、ココくんがもしかしてしてくれるのかな。私が期待しているとココくんと目が合う。
「そ、そうですか。わかりました…絶対にしないのでここに隔離しといてもらって良いですか?」
「良いですよ。ではこれがこの診察室の鍵です」
ココくんが診察室の鍵を先生からもらう。夜這いしに来ないかな…
「それでは」
先生が診察室から出て行く。な、なんで診察室で寝てなきゃいけないの…ラブホテルとかってないの。そこら辺に閉じ込めてくれとけば良いんだけど…
「ぺ、ペルさん大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」
私はベットからゆっくり起きる。私が発情期か…ココくんが発情期になるのを望んでたのに、私がなっちゃったよ。
「ココくん…良かったら今日一緒に寝ない?」
「そ、そんな嫌ですよ。普段でさえ何をされるのか分からないのに、発情期に一緒に寝るわけないじゃないですか!」
「ココくんに嫌われた」
「嫌ってません」
「まぁまぁ、発情期らしいからしばらくここで安静ね」
雪さんがいつもの笑顔で私に言う。雪さんもすごい可愛く見える。いつもはゆるふわお姉さん系の女子に見えるけど、今はなんか色っぽく見える…
「雪さん…」
「何ですか?今晩はカレーを持ってきますよ!」
「今晩は雪さんを食べて良いですか?」
「私?別に良いよ〜」
「雪姉さん!」
ココくんが大声を出す。
「あらあら、どうしたのココちゃん?」
「何で「食べても良いよ」的な事を言ってるんですか!」
「病人には誠心誠意介護だよ、ココちゃん!」
「発情期は病気じゃないです。発情期は時期的な事の一種です」
「ココちゃんそういう事知ってるって事は、もしかして興味あるの?興味があるなら今晩、ペルちゃんが教えてくれるよ」
「教えるよ〜」
「大丈夫です。興味ありません!」
「ココちゃん大人の階段登れたのに…」
「まだ良いです…」
わ、私はなんか意識だけ大人の階段登っている気がする…
「まぁ、夕食はカレーを持ってくるね。あと何か用があったら、この通信する魔道具をここに置いておくから使ってね」
「はい、ありがとうございます。我慢出来なくなったら呼んでいいですか?」
「うん、その時はココちゃんを部屋に連れて行くよ〜」
「僕は来ませんからね」
そんな話をしばらくすると2人はミケに事情を伝えに行った。
私は大人しく横になっていた。さっきまで制服を着ていたけど服の中が蒸れて気持ち悪かったから下着になった。毛布をかけないとこっちの世界では肌寒い。私の村はブラジャーなんてもの無かったな〜
私はブラジャーを部屋の隅に投げる。なんかブラジャーって胸が痛くなるんだよね…
私が下着で寝ていると
コンコン…入り口からノックする音が聞こえた。
「はい〜」
「雪だけど入るよ」
「はい」
雪さんがカレーを持って入ってくる。診察室でカレーを食べることになるなんて思ってなかったな…
「カレー持ってきたよ。調子はどう?」
「調子は体が熱いです…」
「そうなの…とりあえずカレーはここに置いておくからしっかり食べてね」
「はい、ありがとうございます」
「どういたしまして。早く出ないとココちゃんに怒られちゃう」
「どうしてですか?」
「ココちゃんが心配症で「今のペルさんはとても危険な状態なんだから長時間いたらだめです!」って…」
「た、確かに発情期の女の子がいるところは危険ですね…」
「そうかな〜」
「雪姉さん、まだですか!」
外からココくんの声が聞こえてくる。聞こえるって事はそばにいる…
私は体を起こす。
「じゃあ後でお皿取りに来るね」
私は雪さんが後ろを向いて部屋から出て行くタイミングを狙いドアが開いた瞬間、ココくんがどこにいるのかを雪さんの背後から確認する。そして
「コッコく〜ん」
私は雪さんを追い越して、ココくんに飛びつく。ココくんは急に私が抱きついた事に驚いて倒れる。ココくんの顔は血の気が引いたような感じだった。ココくん、カレー作りで疲れちゃったのかな?ココくんの首元に付いている汗を舐める。ちょっとしょっぱい…
「…ぺ、ペルさん何をしているんですか?」
「ココくんが美味しそうだったから味見を…」
私は首を上から下に舐める。私が舐める度にココくんは
「ヒャンッ」
っと可愛い声を上げる。もっと…もっと聞かせてよ、ココくん。
「ぺ、ペルちゃん大胆…」
「大胆とかじゃなくて助けてください!ヒャッン」
ココくんは私の物。誰にも…あげにゃいもん…
私はベットの上で寝返りをうつ。熱い…体が熱い。それに縄に縛られているのがまた良い…き、気持ちいい…
胸が縄で擦れて気持ちいい…
雪さんが結んだけど、これをココくんが結んでくれたと思うと余計興奮する…
私は妄想に浸っていた。
「ぺ、ペルさん…本当にして良いですか?」
「良いよ〜私の体はココくんの物だから」
「じゃあさ、触りますよ」
「どうぞ…」
ココくんの小さな指が私の胸やお尻をなぞるように触る。
「あ…あ…」
気持ちいよ。声がで、出ちゃうよ〜
「ペルちゃん!」
私の妄想をミケの声が引き裂いた。ミケがドアから入って来た。あ…ミケがすごく可愛く見える…
ペットとエッチをするのって別に大丈夫だよね…
ミケがゆっくりドアを閉めて鍵をかける。な、なんで内側から鍵を閉めたんだろう。もしかしてミケも発情期かな…だったら治めてあげないと!顔も普段よりも少し赤い気がする…リンゴ見たいで美味しそう。私は唇を濡らす。
「ミケ…どうかしたの?」
「ペルちゃんが大丈夫か心配になって?」
「わ、私は大丈夫だよ。ミケもベットの中に入って来なよ」
「うん」
ミケが布団をあげるともちろん、体は縄で結ばれている。
「ぺ、ペルちゃんどうしたの?」
「雪さんに結んでもらったんだよ」
「そうなんだ…汗まみれだけど体拭こうか?」
「うん、お願いして良い?」
「良いよ」
ミケは体を拭くためにまず体を亀甲結びの結び目を解く。結び目を解いてもらうと手が自由に動かせるようになる。私はミケを押し倒す。
「ミケ…」
「ペルちゃん…」
私はミケの唇にそっと唇を近づける。私…このままミケとエッチな事…しちゃう…
ふと鼻に鋭い匂いがする。眠気から覚める感じがする…
「安心してペルちゃん。体に悪いものじゃないから」
私の意識が遠くに離れたところにまるで行ってしまったようだった…
小説紹介
俺の中での化学反応式は『趣味+魔術→獣人召喚』になった件についてという小説を書いています。時間がある時にゆっくり読んでみてください。
あらすじは千葉県にある魔術高等専門学校に入学した主人公の佐藤圭が魔術大会などの実技面で大活躍するお話です。彼は魔眼と武器を操る魔術を主に使用する魔術師。彼は最初の魔術大会の初戦で孤立してしまう。孤立してしまった彼の未来がどんなふうに進むのかが重要です!
この作品はフィクションです!温かい目で読んでください。




