#32ジャガー捜索中〜
森の中では鳥の囀りが響いている。結局、ココくんは背中に乗ってくれなかった。
私たちは私を先頭にして一列になって進んでいる。さて、今日はどうやってココくんを襲撃すれば良いんだろう。ベットの中に潜り込んで、無理矢理エッチな事に持っていくか…けどそれだとココくんの今後の対応が大きく変わる恐れがある。ここはもう惚れ薬を作ってしまうか。
惚れ薬で有名なのだとオレンジの媚薬かな。オレンジの媚薬は意外と簡単に作れたはず…
しかしその直後、私の思考を妨げるように強い打撃が入る。コ、ココくんが私の策略に感づいて強い打撃を…
「ペルちゃん大丈夫?」
どうやら私は木にぶつかったらしい。もう、何でこんな所に木が生えてるの!もうちょっとぶつからないところに生やしなさいよ。
私はふと思った。今頃、ミケはどうしてるんだろう…
「クシュン!」
「ミケお姉ちゃんどうかしたの?もしかしてお風邪?」
お花を摘んでいた女の子が僕を心配する。
「多分違うよ」
僕、誰かに噂されてるかな…というか気づいたら僕、女の子の扱いになってる。僕、女の子だっけ?
ここにいる子供たちはお花を摘みに来ていたり、ボール遊びをしに来たりとそれぞれのグループに分かれて遊んでいた。この子たちは今のところ、村の人たちに学校と寮を作ってもらって、そこで暮らしてもらおうと思っていた。僕は一時的に学校の魔術を教える先生という立場になる予定。
僕は今、お花の輪の作り方を教えている。
「ミケお姉ちゃん」
「どうかしたの?」
「聞きたいことがあります」
「何を聞きたいの?」
「ミケお姉ちゃんって好きな人いるの?」
1人の女の子がそれを聞くと周りの女の子もすかさず寄って来る。
「え、僕の好きな人?」
「「うん!」」
女の子たちの声が重なる。僕の好きな人…
花の輪を編みながら考えてみたけど、やっぱペルちゃんかな。
「僕はペルお姉ちゃんが好きかな」
「え、ペルお姉ちゃんですか」
「うん」
「男の人でですよ」
「男の人で?」
男の人で好きな人…いない。だって僕、男だし。同じ性別の人好きになれるわけないじゃん。
「いないよ」
「そうですか」
女の子たちが肩を落とす。そ、そんながっかりしてどうしたのかな…
僕は女の子の頭に今できた花の輪を乗せながら
「僕に好きな男の人がいたらどうしたの?」
「いたら…良い事教えてあげようと思っただけだよ」
「良い事?」
「うん」
「それはどんな事なの?」
僕が聞くと女の子が小さな声で
「耳を近づけてもらえますか?」
僕も小さな声で
「うん」
と返す。
「それはね…」
野原に女の子?同士の内緒話が花を咲かせた。咲かせてはいけない何かを…
僕は今日、ある計画を思いついてしまった。こ、これでペルちゃんは僕の物。心も体の僕の虜に出来る!
「早速、今晩してみるよ!」
「もうペルさんったら前を見て歩いてないと危ないじゃないですか?」
「ごめんなさい。反省してます」
「もう!」
説教ココくん可愛い。癒し、癒しだよ。ここは楽園か!
「まぁまぁ怪我がなかったから良かったよ〜」
雪さんが私に抱きつきながら言う。
「ゆ、雪さん」
「どうかしたの?」
「重たいです」
「私、これでも体重55キロなんだけどな〜」
これで55キロ…こ、こんな私より少し胸が大きいのに55…
「い、意外と軽いですね」
「でしょ〜」
私たちが森を探索して結構経つけどジャガーが見つからない。首元をモフモフしたい…
私たちはこの後、ジャガーとは遭遇せず、魔獣とも遭遇しなかった。私たちは山菜とか果物などを持って、ミケが作った街の帰路に着いた。
私たちが戻ると、街がさらに発展していた。沢山のお店や家が出来ていた。2人の反応は
「これをミケさんが1人でやったんですか!」
とココくん。
「ミケが指示して作ったらしいよ」
「流石、ミケちゃん!」
と雪さん。
私たちは下に降りてみると飲み会が色々なところで行われてていた。ミケは何処にいるんだろう…
私たちは街を一周してみた。街には家が沢山出来ていて、街の中心部から離れると畑が沢山あった。
もうこの規模は街じゃなくて1つの国だ。どうすれば数時間でここまで作れる。
私たちが商店街を歩いていると
「ペルさんとココさん!」
なんか最近聞いた事のあるような声が聞こえてきた。
「あ、ミヨーン屋さんのおじさん」
ココくんが笑顔で手を振る。
「ミヨーンを食べないか〜今日は、俺の奢りだ〜」
「やった〜」
雪さんがおじさんの元に走って行く。雪さん…スカートが捲れてます。
「雪姉ちゃん、スカート捲れてます!」
ココくんが雪さんのもとに走っていく。走ってるココくん可愛い。男の子なのにちょっと内股入ってて可愛い。私も2人の後を歩いて行く。
「もしかしてココちゃん。パンツ見たの!」
「う…み、見てない」
「見たよね〜」
「見てないです!雪姉ちゃん…は、はしたないです!」
「何色に見えた〜」
「見てないです!」
…そういえば私もショートパンツ履いてないからまずい。けどココくんに見られるならいいや。私は制服のスカートを上げて
「コ、ココくん!」
「どうかしましたか、ペルさん。今忙し…い…」
ココくんの顔が熟したリンゴのように真っ赤かになる。
「わ、私のパンツならいつでも言ってね!」
「ペルちゃん大胆!」
雪さんがおじさんの目を塞いで言う。
「な、な、なんでそんな事してるんですか!は、はしたないです!」
「大丈夫!私は需要ないから」
「需要ありますから!公衆の面前でそんな事しないでください!」
私はスカートから手を離して
「大好きココくん〜」
ココくんに飛びつく。
「ぺ、ペルさん辞めてください」
「辞めないよ〜」
「む、胸が当たってます」
「別に良いじゃんよ〜」
な、なんか流れで襲ってるけど何で襲ってるんだろう。か、体が勝手に…
「良くありません!こ、公衆の面前の前で…」
「別に良いんだよ〜」
こ、このまま流れでエッチなことをしてしまえ…
次回予告
自分の意思でもあるんだけど体が勝手に動く件について。
ステータス上では何も変わってないのに。私どうした…




