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#22牢獄…

 今、私とココくんは牢獄にいた。薄暗い牢獄だなちゃんと掃除しないとダメじゃない。コケだって生えてるし…牢獄なんて掃除しないか。

 真っ暗な状態…ココくんが言うには盲目状態から解放されると、私たちは牢獄にいた。魚人族以外だと牢獄に転移しちゃうのは有能過ぎる。

「ココくん大丈夫?」

「大丈夫です。ペルさんこそ大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ。心配してくれてありがとうね」

「い、いえ…」

 ココくんは顔を赤くしていた。照れているのかな…

 というかこれ暗闇だから襲ってエッチしても見えないからオッケーかな…絵面的に!

「ココくんこれからどうする?」

「どうしましょう…」

 私の頭の中にはここでココくんと暗闇の中でにゃんにゃんか、脱獄という選択肢がある。

 私はれっきとした人間でちゃんと理性がある。

 だからこんな謎の危機的状況に陥ったらちゃんと脱獄って選択肢をとるよ。流石にこんなところで裸になったら寒そうだし、牢獄にいる看守の魚人に犯されるとか正気の沙汰じゃない。

 私は牢獄の檻を触っている。コケがたくさんついている。牢獄の檻は錆びかけているから次元収納からエクスカリバー出せば簡単に壊せてしまう。私たちの前の牢獄には捕まっている魚人がいる。魚人は一冊の分厚い本を読んでいた。こいつをうまく使えないかな。

「おーい!そこのあなた」

 私は魚人に向かって言う。

「ペルさん何をいってるんですか?」

「ちょっと待ってて」

「そこの本を読んでいるあなた!あなたはどんな罪で捕まってるの?」

「…」

「聞こえてる。本に集中してるあなた」

 こいつシカトしてる…

 私は檻を蹴飛ばしてみる。バーン…やばい穴空いちゃった。

「ペルさん…何してるんですか!見つかったらまずいですよ」

「まぁまぁ」

 だって剣なら穴が空くと思ってただけだもん。自分の蹴りで空くなんて思ってなかったもん。私は敵が来ないのを確認して、穴が空いたところを通って私は前の檻に行く。

「あなたが捕まってる理由は何?」

「…」

 こいつ…シカトしやがって。私は再び牢獄の檻に向かって蹴りを入れる。今回は静かに穴を開ける。穴から私は牢屋の中に侵入して

「あなたは何の罪で捕まってるの?」

「…」

 こいつは何で何も喋らないの?喋れないキャラなのかな。こいつが読んでいる本は…結構厚い。私だったら一週間はかかりそう。そうだ!

「あなたが読んでいる本…面白い?」

「…」

「あなたはもしかして無実の罪で捕まってるの?」

 この魚人族が読んでいる本は、人の罪についての哲学本を読んでいた。だから無実なんじゃないかな…

「…」

「良かったら一緒にこの国の王様を倒さない?そしたら沢山の本が読めるよ!」

「…本当?」

 釣れた!これはヒットだヒット魚がヒットした!

「うん。沢山の本を読めるよ!」

「本当の本当か?」

「うん。だから案内してもらっていいかな?私たちが兵士どもを倒すから」

「わかった。僕で良かったら案内します」

 急に魚人が光輝き出す。

「ペルさん…この人もしかして」

「うん。そのもしかしてだよ」

 そう、この人はプレイヤーだ。

「僕は職業アサシンのリックンと言います」

「職業がアサシン?」

「はい。アサシンです」

 リックンくんが言う。リックンもココくんと同じくらいの身長の子でとても大人しそうな雰囲気の子だ…可愛い。黒い短い髪。真っ黒いフード付きのケープを着ている。そして頭には…

「リス耳…あなたもしかしてリスの獣人?」

「はい。僕はリスの獣人です。あなたはクマの獣人なんですね」

「うん…」

 今はクマの獣人だね。可愛い…なんか茶色い耳がちょこんと生えてる…ココくんは可愛いけどこの子はなんかかっこいいかも。

「もしかして陸くん?」

「え、もしかして志太か?」

 あれ2人はお知り合いなのかな?

「ココくん知ってるの?」

「はい。陸くんは僕の友達で同じ学校なんです」

 あ、友達だったんだ。

「そうなんだ…」

「けど驚きました。陸くんがアサシンをやってるんですね」

「ああ、最初のガチャでスキルや能力がアサシンだったから。ココは何ができるんだ?」

「僕は魔術が得意だよ。ここにいるペルさんと今は違うところにいるミケさんとギョギョさんと今は行動してます」

「そうなんだ。ペルさんは何が得意なんですか?」

 私は次元収納からエクスカリバーを取り出して

「私は剣を使って戦うよ」

「そうなんだ…てか今どこから剣を出したんですか?」

「スキル次元収納から出したんだよ」

「スゴ!」

 大人しい感じだけど意外にリアクションがでかいな。ショタがここに2人も…じゃなくて頼りになる小学生が2人も。

「とりあえずココくんどうする?」

「そうですね…脱走しましょう」

「けどどうやって脱走する?外には魚人族の兵士が沢山いるよ。だぁら僕たちの戦力じゃまた捕まっちゃうよ」

 リックンくんが首をかしげる。一旦リックンを逃がしてあげたほうがいいのかな…

「ココくんどうする?」

「何がですか?」

「リックンさんは先に脱出させてあげたほうがいいと思うんだけど」

「そうですね…僕とミケさんは魚人族の王様を倒しに行くんだけど一緒に行く?」

「寡勢します!」

 リックンが元気よく言う。ここに臨時の魚人族の王様討伐パーティーが出来上がった。


 転移すると門のような所に転移していた。まわりには魚人族の兵士が5人かいた。その1人の偉そうな魚人族

 が僕とギョギョさんには話しかけてくる。

「任務ご苦労だ、ギョギョ第2兵そこの魚人族はお知り合いですか?」

「いや、この子は海辺の門の近くで迷子になっていたから保護したのであります」

「そうか、ごくろであったギョギョ第2兵。ではこの子の身柄は私たちが預かろう」

「大丈夫であります。この子は私が責任を持って家に送り届けるであります」

「そうか。その前にちょっとお茶していかないか?最近ギョギョ第2兵は戻って来ていなかったから食事も出すぞ」

「お言葉に甘えていただくであります」


 ギョギョさんと偉そうな魚人族の話長い…もうちょっと短いかと思ってた。

「それじゃあそろそろ行くであります」

「そうか…ギョギョ第2兵、家はわかっているのか?」

「はい。大丈夫であります!」

「では任せるぞ」

「はい!」

 僕とギョギョさんは転移した建物から出た。バレるかと思った…

 それよりも

「ギョギョさん…ペルちゃんとココくんと別に転移しちゃいましたけど大丈夫なんですか?」

「大丈夫であります。ちゃんと管理人に聞いたであります」

 ギョギョさんしっかりしてる。

「それでなんて言ってたの?」

「「2人は獣人種であります。だから獣人種を増やして、スパイにする」らしいであります」

 え、増やす…それってもしかして…

「ダメ。ペ、ぺルちゃんとは僕がするの!」

「こ、声がでかいであります」

 あ、ついつい声がでかくなっちゃった。ペルちゃんがそんな事をやるときの相手は僕!

「ごめんなさい。これからどうするの?」

「今は王様に手紙を届けに行くのであります」

 あれ、手紙なんてもらったけ?

「手紙の内容は?」

「殺人予告であります」

 何で態々殺害予告なんで出すの?ギョギョさんは馬鹿なの…

「殺人予告なんて届けたら警戒されちゃうよ」

「相手は王様ではなく、魚人族の古代学者ギョンさんを殺害する予告であります」

「なんでそんなことする必要があるの?」

「彼は魚人族の古代遺跡を研究してる人であります。彼は一人で研究をしているから、殺害されると遺跡の研究が進まなくなるであります」

「それがどうかしたの?」

「王様は彼を殺害されると古代遺跡の財宝が手に入らなくなるであります。なので彼に殺人予告が出されると、国が総出で彼を守りに行くであります。そうするとお城の警備も多少減るので王様を殺しやすくなると思うであります」

「なるほど!」

 僕とギョギョさんは話しながらお城に向かって行った。


「とりあえず作戦を決めましょう」

 という事で、私たちは牢屋の中で座って作戦を決めていたところだった。ココくんはポーチの中からお水が入ったペットボトルを3本出した。なんでも入ってるなあのポーチ。

「私が主に近接戦闘をするから、ココくんは魔術で援護して」

「わかりました」

「俺はどうしたら良いですか?」

「じゃあ近接戦闘で、私を援護してもらって良い?」

「はい…あの一つ聞いて良いですか?」

 お姉さんにどんと聞きなさいリックン。なんでも答えてあげよう!

「ペルさんってココくんとはどんな関係ですか?」

 今更な質問きた…

「私とココくんの関係…」

「はい。親戚何ですか?」

「リックンそういうのはVRゲームじゃ聞いちゃダメだよ」

 ココくんがリックンを怒る。

「そんな気になるじゃん!」

「気にならなくて良いから!」

 ココくんが迷子になってたところ、を私が見つけたから関係っていう関係じゃないんだよね…

 望むのであれば!

「愛し合ってる関係かな!」

 ペットボトルの中の水を飲んでいたココくんが驚きのあまり吹き出す。

「え、まじ!とうとうココもリア充か…」

 ココくんが噎せながら言う。

「違うからねリックン。ペルさんも変なこと言わないでください!」

「ごめんね〜」

「もう反省してください!僕に好きな人ができるなんてあり得ないですよ」

 ココくんは再び水を飲み始める。やっぱ怒ってるココくんも可愛い…

 そこにリックンがさらなる追撃を入れる。

「ペルさんペルさん」

「まだ質問?」

 リックンに聞くとリックンは笑顔で言う。

「うん!ココとエッチな事とかしたんですか?」

「あるよ。メイド服とかで!」

 隣でまたココくんが吹き出す。ココくんはまた噎せている…

「マニアックですね〜」

 リックンは感心している。感心する事なのかな…

「ココくん大丈夫?」

 私は背中をさすってあげる。ココくんは顔を赤くしながら

「エッチな事なんてするわけないでしょ!」

「だよね…」

「当たり前でしょ!」

 ココくんがリックンに怒る。

「ペルさんもですよ!」

「は〜い」

 私は子供のように返事する。もっと怒られたかった…

 ココくんが私とリックンに言う。

「とりあえずまずはここから出ましょう」

「任せろ!」

 とリックンが元気よく立ち上がる。

「うん」

 私はエクスカリバーを持って立ち上がろうとしたらよろけてしまった。

「ペルさん大丈夫ですか?」

 ココくんが左手を掴んでくれたおかげで倒れなかった。やっぱり今の身長だと、ちょっと不便かも…

「あ、ありがとうココくん…」

 ココくんの手…柔らかい。もっと握ってたい。ココくんが顔を赤くしながら

「あの…ペルさんそろそろ手が痛いので自分で立ってもらって良いですか?」

「あ、ごめんなさい」

 私は体勢を戻す。

「2人とも仲良いね〜」

 リックンがニコニコしながら言う。

「ニコニコしながら言うな〜」

 ココくんの怒る声が牢獄に響いた。

次回予告!

新しくできた仲間リックンと一緒に魚人族の王様を倒しに行く。

予定だったがそれに乗じてある集団が活動をし始める。そのある集団とは一体なんだ!

ある集団は歴史にありがちな人たちだった!

次回もよろしくお願いします。良かったら評価や感想などをお願いします¡(>人<;)¡

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