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第9章05話 魔獸の森でサイクロプス


 朝にギルドから緊急連絡が来たので、マネさんと女王様と俺で飛んで行った。


「トロルが出たって?」


 4人娘がブーブー言っている。


「大きい一つ目も居るよ」


「オーガらしいのも居る」


 商売にならないとネコ耳とイヌ耳がションボリしていると、女王様が二人の頭を撫でて落ちつかせている。


「大丈夫だ。片付けてやるからな」


 紹介してから女王様と女の娘達は、とても仲良しになっている。

 ステン王子とトトちゃんがボロミア公爵の所に結婚式の打ち合わせで呼ばれているので、ダンクさんチームは戦力不足で逃げるしか無かったようだ。


「一つ目は大きいの?」


「大きいです。サイクロプスと思われます。絶滅したと聞いてましたけど」


 俺の質問にダンクさんが応えてくれた。


「魔国には、まだ居る筈だ。討伐した事が有る」


 女王様がサイクロプス討伐経験が有るようだ。


「何処で見ました?」


「2月頃にオークが出た辺りですね」


「また、あそこら辺か」


 マネさんが考えている。


「誰かが送っているか、何処からか漏れているのだろうな」


 女王様が気軽に言っている。


「魔素溜まりが発生した時に何処かと繋がると何かに書いてあったような記憶が有るような……」


「坊やの記憶は正しいぞ。その現象は魔国で何回か起きた事が有る」


「魔素が天然の転送魔法陣みたいな役目をするのですかね?」


「結局は良くわかっておらんのだ」


 相手が危険な顔ぶれなので三人で行くことにした。


「あのオーク村は何か有るようだな」


「前はオーク村だったのか?」


「二回オークの大発生させている村と言うか集落みたいな所ですね」


 女王様は初めてなので俺とマネさんで以前の説明をする。


「テリッチは忙しいようだが、教えると良いと思うぞ。サイクロプス討伐と言えば飛んで来ると思うが」


 テリッチさんは納品が近いらしく、研究室に張り付いている。マネさんが連絡をしているようだ。


「サイクロプス討伐ですって!」


 本当に飛んで来た。


「サイクロプスの角が貴重なんです! ギルドなんかに渡しませんよ」


「司令の討伐にすれば好きに出来る。安心せい」


 マネさんがコロン騎士団情報隊長に連絡を入れると、冒険者ギルドにトレル警備隊情報隊長、ドロン騎士団隊長が現れた。


「合同練習に使いたいので少しは残して貰わないと困りますぞ」


 フランツ騎士団隊長とフライト将軍も現れ、完全に騎士団の練習にするつもりだ。

 サンスタイン騎士団隊長とステン王子親衛隊の中隊長さんも呼ばれ、ギルドは作戦室になっている。


「大型ばかりでかなりの数が発生しているようです。現在大まかな数を調べてますのでお待ち下さい」


 トレル警備隊情報隊長が見て来たようだ。フリンさんとアナさんハンナさんが偵察中らしい。王立魔法大学組が活躍している。


 ロドニー公とボナブル公爵ステン王子とトトちゃんティアさんが現れた。


「何か大作戦が始まると聞きましてな」


 ドロン騎士団隊長が説明を始めている。


 フリンさんが現れた。


「サイクロプスが20体、トロルが50体くらい。オーガとオークが800体くらいで、オーガの方が数が多くオークは200体くらいと思われます。現在ホフマブルグに向かってゆっくり移動中と見えます」


「フリンご苦労。サイクロプスとトロルは我々が魔獸の森で片付ける。練習相手はオーガとオークで良いか?」


 マネさんがドロン騎士団隊長に確認している。


「トロルも少し欲しいですな。森から出るのを待って平野戦にする許可を戴きたい」


「良いですよ。見物客も居るみたいですし」


「魔国の空軍にも練習のチャンスを戴きたい」


 フライト将軍が真剣な顔で要求している。


「司令さえ良ければ異論は有りません」


 ドロン騎士団隊長が俺に聞いて来た。


「構わないですが、すぐに展開して下さい」


 フライト将軍が連絡を始めた。


 結局ラルドさんとミアさん、サキバさんとトメラさんが飛騎竜部隊300人と現れた。


「ミノル殿、面白い話しと聞きましてな。是非、我が飛騎竜部隊に訓練のチャンスを下され」


 ラルドさんがマジな顔で言っている。飛騎竜部隊を300騎も既に連れて来ているので、完全にあちらのペースだ。


「ミノル殿、来てしまいました」


 王様とポニーさんとミズリさんだった。王様もセルファン王国との戦いを見てから見学好きになっている。


「王立騎士団も入れて欲しいのですが信頼出来る騎士が、まだ70名程なので王都から離せないのです」


 王様も苦労しているようだ。


「ミノルさん! こんな時に何故呼ばないのです!」


 ポニーさんが怒っている。


「既に進行して来ているので早急に作戦を立て陣を作りますぞ」


 ドロン騎士団隊長の掛け声で隊長さん達は食堂の机を繋げて正門前の地図と魔獸の森の地図を広げ出した。話しはドンドン進んで行ってるようだ。

 マネさんとポニーさんミアさんが少し言い合い、テリッチさんがサイクロプスの角さえ手に入れば良いという態度で決着が付いた。


 ドロン騎士団隊長とミアさんとポニーさんが話して、ドロン騎士団隊長から布陣発表となった。


「総司令はミノル坊ちゃん、マネ殿は総副司令、マレリア女王は総司令参謀長という事で指揮をお願いします。

 サイクロプスはテリッチ殿が指南役で、サキバ殿、トメラ殿、ミア殿、ポニー殿、ミズリ殿、ティア殿、ステン王子、トト殿、フリン・アナ・ハンナ情報隊員と飛騎竜部隊100騎で対応。空軍の指揮はミア殿にお願いする。

 トロルは飛騎竜部隊200騎で対応。サイクロプス組はサイクロプス討伐終わり次第トロル組に合流。トロル20体を平野戦に残す事。

 予定では二時間後に平野戦の開始なので、飛騎竜部隊は魔獸の森からトロル・オーガ・オークを追い立てていただきたい」


 結局、我々三人で片付ける予定が追い出されてしまった。


「ボチャン。こうゆうことも有るよ」


 イリアがネコ耳を伏せながら慰めてくれた。


「我々三人が居ると簡単に終わらすから見ていろと言われてな」


 マネさんも気が抜けたようだ。女王様は面白がっている。


「一年で変わるものですね。去年は疲れて死にそうになるくらい働かされたのに」


「そうだな。頼りはミノルだったからな」


「そんなに人手不足だったのか?」


「そーだよ。何でもボチャン頼りだった」


 女王様にイリアが説明している。


「坊や、皆に任せてみようではないか。本当の戦争では訓練は出来ないからな」


 去年までは、これが本当の戦争だったのですよ。


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