第7章06話 マネさん帰還
村に食糧を届けに行った。今日は20頭の鹿や猪を狩って来た。今日はマネさんが帰って来る。黄色スライムの小さいのもお礼に持って来た。
『来たな。肉を沢山ありがとう。お前の嫁はもう来なくていい』
『有り難う。これも、お礼だよ。アデルさんも宜しくね』
『これもくれるのか。ありがとう。お返しだ』
ゴブリンの再生魔法レベル1をくれた。
『お前増やして使え。最初に預かった嫁なかなか治らない。再生がやくにたつ』
『また明日話そう。早く嫁つれて帰れ』
マネさんを浄化して渡してくれた。我々はすぐに洞窟にワープした。
「マネさん会いたかったよー」
俺はマネさんに抱きついてしまった。
「儂も会いたかったぞ。もう行かん。ミノルの側が居場所と良く分かった」
テリッチさんと3人で池に浸かって、マネさんの浄化を待つ。マネさんは炭酸水に浸かっているみたいだ。
浄化しながら今日までの話しをマネさんにした。家族3人でがやっと帰って来た。
浄化が終わり、マネさんに預かっていた髪飾りと透明リングを返した。
「儂もこれが無いと完全になった気がせんな」
さっき貰った再生魔法が既にレベル3になっていたので、マネさんの足に使ってみた。失われた筋肉が戻っているみたいだ。下半身全体を再生してみると明らかに動きが違う。
2週間で失われた筋肉が大きいことが良く分かった。全体の筋肉を再生し終えたらレベル6になっていた。
精霊様詣り三人で行き、マネさんの復帰を報告し終えで宿で朝食となった。
朝のお姉さんがコーヒーを持って来た。
「マネ様、お帰りなさい。今朝は野菜と鳥のスープですけど、お粥も作れますよ」
「普通で大丈夫だ。有り難う」
ミアさんの分も注文しておいた。
「朝のコーヒーは久し振りだ。美味いな」
ミアさんが現れた。
「マネさん、お元気そうで」
「ミアにも迷惑掛けたな。これからも頼むぞ」
「はーい。リヒトブルグの裏の森と荒野の間に壁を造らないと駄目らしいです。専門家に言わせると数年に1度、荒野側から乾いた熱風が谷を通って街に吹き込むらしいです」
「そうなんですか。またお金が掛かりますね」
「魔法で結構行けるので、そんなには掛からないみたいですよ」
「やる方向で協議して下さい。ノア兄さんに押し付けて、この仕事」
「本人もやる気みたいでーす」
「壁が在った方が、荒野側から攻められる可能性が減るから良いと思うぞ」
マネさんが居ると安心だ。違う視点で見てくれる。食べながら報告を聞いていると、昨日は平和だったようだ。
「ポニーさんは?」
「真面目過ぎて他のメンバーがサボれないくらいです。今に慣れますよ。マイヤー商会の在庫で魔法レベルは90越えまで上がりました。テリッチさんから支給された透明リングも渡してあります。戦力的には使えます」
「良かった。何とか今の窮状を埋められそうですね」
「本人も張り切ってますよ。私のダンジョン特訓に昨晩も付いて来てました」
突然フェン兄さんから緊急連絡で、ノア兄さんの所に呼びだされた。全員で行く事にした。
ドロン騎士団隊長とコロン騎士団情報隊長も来ている。
「何です?」
「ステン第4王子から亡命要請が来たのよ」
「断ったんだよミノル。まだ受けて無いよ」
ノア兄さんがオロオロしている。
「返答を引き伸ばせば?」
「駄目みたい。緊急要請だって」
フェン兄さんも困っているようだ。
「混乱のメインプレーヤーになりたく無いな」
「どうしようミノル」
「仕方無いから受け入れましょう」
「ミノル、本気か?」
またノア兄さんに要請が入ったようだ。
「兄さん、チャンネルを僕に」
ノア兄さんが俺にチャンネルを渡した。
『ミノル司令です。状況は?』
『騒がせて申し訳無い。もう囲まれている状況なのです』
『ホフマブルグまで飛べますか?』
『王子親衛隊50名居るので難しいです』
『王子親衛隊全員と亡命ですか?』
『勝手ながら是非とも』
ノア兄さんとフェン兄さんが頭を抱えている。
『王都のホフマン屋敷に逃げ込めませんか?』
『それなら何とか』
マネさんとテリッチさんが王都に飛んだ。
『亡命を受け入れましょう。すぐに行動を』
『有り難う。ミノル司令』
「ドロン騎士団隊長50名連れて王都に」
「了解!」
俺も王都のホフマン屋敷に飛んだ。王子は既に王子親衛隊隊長と来ている。
「ミノル司令です。王子親衛隊を早く入れて!」
「かたじけない」
王子親衛隊隊長が念話で指示を出し、親衛隊全員がワープして来た。
「ドロン騎士団隊長、親衛隊の皆さんの家族を確保して下さい」
ドロンさんが家族持ち8名に騎士団員各5名を付けワープさせた
『ミノル、相当な数が屋敷に向かって来ているぞ』
空から警戒していたマネさんから連絡だ。
『近寄ったら殲滅して下さい』
『了解した』
「外は大丈夫ですか?」
ドロン隊長さんが聞いて来た。
「マネさん、テリッチさん、ミアさんが居ますので大丈夫です」
ポニーさんが現れた。
「ポニーさんはマネさんの指示に従って下さい」
「了解」
透明化して消えた。
「ドドーン」
派手な雷撃の音が響き出した。警戒で見ると結構な数の敵が来ている。100名以上は攻めて来ている。
離れた場所に赤い点が有る。親分臭い。雷神4発で倒れた。
『繰り返し要請します。殲滅して下さい。出来る限り敵を削ります』
「家族は集まりました?」
「後1家族です! 反撃を受けているようです」
「僕をそこに運んでください。王子と親衛隊をホフマブルグに」
親衛隊の人が運んでくれた。警戒の赤い点を雷神で一気に叩く。親衛隊の人が男の子を抱えて泣いている。母親と娘は無事なようだ。
騎士の家の長男を守らない母親?
「全員撤収! お子さんを僕に」
息は殆ど無いがまだ生きている。腹を刺されていた。治療魔法を掛けて息を吹き返えさせていると、父親の親衛隊の人が母親と娘斬ろうとしていた。
娘が男が女を守るのが当たり前だと主張したいる。自分達が助かる為に、10歳くらいの男の子を楯に使ったようだ。
「剣が汚れます。お止めなさい。息子さんは戻りました。捨てて行きましょう」
俺が言うと渋々止めた。女達を置いて王都のホフマン屋敷に行くと、王子と親衛隊隊長が残っている。テリッチさんが男の子を引き継いだ。
「何故、ここに居るのです?」
「部下を置いて行けません」
「治療が終わるまで移動出来ないですよ」
「構いません。ミノル司令が居て危険な訳も無いですから」
面白い王子様だ。初めてゆっくり王子を見ると、イケメンだ。金髪にグリーンの瞳で身長は大きくない。俺よりチョット大きいくらい。22~3歳かな?
テリッチさんが子供をかばって背中を斬られた御婦人を治療したいる。
外の敵はマネさん達が全滅させて、今のところ援軍は来ていないようだ。
「王家はホフマン家と戦争を望んでいるのですか?」
俺は第4王子に確認した。
「王は何もしてはいない。ホフマン家と戦争の意志は無いと今、言って来ています」
「誰が主犯です?」
「兄の第2王子ですよ。王は第2王子の拘束をしたので信頼して欲しい。後日、会談を望むと言っております」
「分かりました。取りあえず今日のところは剣を収めましょう」
テリッチさんが、怪我人の移動可能を言って来た。
先程の親衛隊の騎士が助かった男の子を大事そうに抱えている。
背中を斬られた御婦人の周りには、男の子と二人の娘が心配そうに母親を見ている。母親は意識が戻ったようだ。
「館の大広間に移動します」
ドロン騎士団隊長の指示で全員ホフマブルグにワープした。




