↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/223

第6章08話 洞窟と広場


 朝起きるとマネさんさんが居なかった。館に行くと言っていた事を思い出した。お母さんのゴタゴタ以来、マネさんが館係りになっている。

 テリッチさんが珍しくまだ寝ている。起こさないように池に行き、歯を磨いて池に浮かんでいると身体が温まって目が覚めて来た。

 テリッチさんが池に入って来た。起きたようだ。


「おはよう御座います」


「おはよう御座います。ミノルさん早いですね」


「たまにはテリッチさんに勝たないと」


 朝から爽やかな笑い顔だ。


「お詣りを済ませてしまいましょうか?」


 テリッチさんの提案に賛成して、用意を調える。テリッチさんと2人でのお詣りは久し振りだ。


「テリッチさん担当の聖樹から行きましょう」


 お詣りは順調に終えた。朝は精霊様も寝ているのか何時も元気な妖精達にしか会わない。

 宿でコーヒーを飲んでいるとアデルさんが現れた。


「オハヨー。お詣りを済ませて来た」


「これなら誘って一緒に行けば良かったですね」


「遠慮無く起こしてくれ。朝起きる習慣に戻さんと駄目だ」


 今日は全員食欲が無かったらしくコーヒーだけだった。


「諦めて禁断の森に行きましょう」


 森に着いて昨日の広場を見に行くと瘴気混じりの霧が晴れている。

 草地の広場に降りると小山にカマボコ形の洞窟が口を開いていた。結構大きい。1機用の自衛隊戦闘機格納庫みたいだ。


「草地に何か大きい物を撤去した跡が有るな」


 マネさんが草地を見て言う。

 洞窟に入って中を明るくすると平らな床で石の舗装になっている。奥は平らな壁だ。此処にも何か大きい装置が置いてあった痕跡が有る。


「オーク製造装置ですかね?」


「そんな物が有れば、そうかもしれないな」


マネさんが興味無さそうだ。


「情報部隊に仕事を振っちゃいましょうか?」


「それが良いな。我々には何も分からん」


 アデルさんがワープして消えた。


「暫くは一般人立ち入り禁止ですかね」


「だろうな」


 アデルさんがコロン騎士団情報隊長とトレル警備隊情報隊長を連れて帰って来た。

 隊長さん達は興味深々で洞窟を見ている。

 透視で見ると壁の向こうに部屋が有るようだ。


「今、調べたら壁の向こうに部屋みたいな空間が在りますから」


 一応、隊長さん達に伝えておく。透視スキルが低いと見えないらしい。


 我々は、後は任せて森の再生に戻った。

 上空から見ていると、続々と騎士団と警備隊の人達がやって来ている。セリちゃんとミアさんも駆り出されたようだ。


「忙しそうだのう」


「マネさんは情報部隊じゃなかったですか?」


「今は副司令補佐だ、関係無い!」


 余程関わりたく無いようだ。

 皆で森の再生に専念して小山の広場が安心なように、森をどんどん増やして行く。休みながら昼までに周囲300メートル以上が森になった。


「身体の瘴気を流してから昼食にしましょうか」


 アデルさんも来るらしいので、妖精の池に行った。全員で池に浸かり瘴気を流してから、暫く池に浮かんでいると喉や目が楽になって来た。

 今日の午後は錬金術の本をもっと読んで、実験なんかもしたいなと思う。

 御飯にも行かないで4人でブカブカしていた。 暫くするとエールが飲みたい人が出て来たので、食堂に移動する。アデルさんもマネさんもローブにサンダルで完全休養体制だ。


「今日は鳥の塩焼きです」


 エールを配りながらお姉さんが昼メニューを言う。全員それにした。


「仕事は後、何が残っているのだ」


 アデルさんがノンキな事を言っている。


「リヒトブルグ後ろの森の調査と、領外になりますけど森に続く荒野。この宿の目の前に有る草原の調査。聖域期待ですかね」


「まだ結構、残っているな」


「地味な仕事ばかりです」


 セリちゃんが現れた。


「あのー……司令、壁に何か書いて有るのですけど」


「何語?」


「分からなのです」


「じゃ僕にも無理だよ。日本語と少々の英語とロクデニア大陸語だけだもの」


「そうですか……」


「ノア兄さんとフェン兄さんが得意だよ、そうゆうの。僕に聞くより絶対にお勧め」


「分かりました!」


 セリちゃんが消えた。

 セリちゃんと入れ替えに料理が来た。塩と香草で味付けして、鳥皮がパリパリに焼いてあった。凄く美味しくてエールに合う。

 我が御姉様三人が鳥でエールをガブガブ飲みし出した。怖い兆候だ。


「壁に何か書いて有るって遺跡なんでしょうか?」


「僕には、そんな立派な物に見えませんでしたけど」


「あそこが魔素に包まれたのが200年前だ。遺跡なら皆が知っていると思う。あの施設は新しい物だ」


「マネの言う通りだ。誰かが作って魔素の中に隠したような物だと思うぞ」


「ダンジョンだけは勘弁して欲しいです。宿屋不足だし、大量の冒険者が流入して警備隊の経費が増えます。警備隊も人手不足ですし」


「そうだな、外部からの冒険者はガラが悪いからな」


「現状でさえ王都からAクラスBクラスがホフマブルグの冒険者ギルドに流れ込んでますからね」


「ダンジョンと決まった訳では無いですから」


 テリッチさんの言う通りだ。下らない心配は止めようと思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。