第6章01話 王立銀行消滅
今年も最後になりました。私の作品に付き合って下さった皆様に感謝します。
ブックマークや評価が励みとなり、此処まで書いて来れました。
私も来年途中で連載放棄しないよう頑張ってゆきますので、ブックマークして下さっている読者の皆様も出来るだけ見捨てないで下さいW。
とりあえず昼食を取ってから動くことにしたが、俺は食欲が無くなってしまったのでエールと串焼きにした。
「余り気乗りがしませんが、叔父さんにも何かしている可能性が有りますよね」
「館には行かざるを得まい、報告だけでもせぬとな。儂とテリッチで御屋形様の検査を兼ねて行って来る、その間ミノルは池で浮いておれ」
少し疲れていたのでマネさんの言う通りにする。温泉に浮いていると、気が楽になり寝てしまった。
午後3時くらいに目が覚めた。とても身体が楽になっている。土手に座って頭を拭いていると二人が帰って来た。
「御屋形様は大丈夫だった。お部屋の方はノア様とフェン様が奥様の部屋以外は探索して安全になっていたので、テリッチが各部屋に呪い除けの魔法陣を張って帰って来た」
「お母さんは部屋に籠もっているんですか?」
「まだ帰って無いようだ」
お母さんはショックだったのだろうが、義務を放棄し過ぎだった。何もしようが無い。
「少し寝たら体調が良くなったので、僕は気分転換に森に戻って再生します」
マネさんとテリッチさんも付き合ってくれる事になって、三人で禁断の森にワープした。セリちゃんとミアさんが少し進めてくれたようだ。
「あの二人は今晩は王都で派閥の会合の護衛なのに頑張っているな」
「再生を使いたくて仕方が無いのでしよう、私もまだ楽しいですもの。レベル上げにもなりますし」
何故か見物人も増えて来たので、朝と同じ手順で森の再生を始めた。三回くらい再生したところで、アデルさんが念話で聞いて来たので居場所を教えると参加して来た。
「体調が良くてな、仲間に入れてくれ」
気分転換に来たようだ。やはりアデルさんが居ると、効率がグンと上がる。再生する度に見物人から拍手が上がる。1時間も掛からないで正門前が終わった。
矢張り黒いケムリの固まりより、森の方が見栄えが違う。続けて街道沿いの再生を始めた。
街道が森の中に在るように見え、凄くカッコ良い。1キロくらい再生して休み時間にした。
「アデルさん疲れない?」
「あの針を抜いて貰ったからか、身体が楽でな。心配せんで良いぞ」
「2ヶ月くらい前なら、僕に暗殺が来たときと同じ頃だから一緒に狙われたんですね」
「そうだな、そう言えば同じだな」
アデルさんとそんな話をしていると、コロン隊長が来た。
「司令、王都の館が国王軍に囲まれました! 対魔法バリアーを張られワープによる脱出が不可能、念話も利用不可能です!」
「全員透明リング装着、王都の館上空にワープして殲滅します。ふざけた対魔法バリアーを張った魔術師が近くに居ると思いますので、逃がさないように」
我々は王都の館上空にワープすると、100人以上の兵に囲まれている。着いた途端に全員が雷神攻撃を始めた。俺は一人少し離れた所にポツンと居るのが魔術師かも知れないので、雷神の連射を始めた。
バリアーを張って3発の雷神に耐えている。こいつだ、逃がさないように雷神を打ち続ける。魔道具でギチギチに固めているようだ。
国王軍を殲滅して、アデルさん達も魔術師に攻撃を始めた。4人の雷神連射に耐えきれなく、ついに倒れた。
誰かが魔道具を回収している。
『回収終了です』
テリッチさんだった。相変わらずしっかり者だ。
館の魔法バリアーが消えている。
『叔父さんワープ出来ますよー』
『ミノル、済まんな』
セリちゃんとミアさんが加わった。
『御屋形様が手伝って来いと出してくれました』
嬉しそうなミアさんとセリちゃんの声が聞こえる。
上空から見ると、国王軍に囲まれている大きな貴族の館が3軒程見える。
『叔父さんの仲間と思いますので助けます』
同じ手順で片付けていく。我々の戦利品の魔道具が増えてゆく。最後の貴族の館を終わらせた時、叔父さんから念話が入った。
『ミノル有り難う、仲間の貴族まで助けて貰って皆感謝しておる』
これで叔父さんも立場が良くなってくれると良いのだが。
『報復に王立銀行本店を粒状化します、余裕が有れば向かいの官公庁の建物も全部粒状化の予定でお願いします』
6人で王宮前広場に移動すると、大きなレンガ造りの建物が見えてきた。
『ミノル、あのレンガ造りの建物が王立銀行だ』
アデルさんが教えてくれた。
『全員で一気に片付けます。良いですか?』
全員から準備終了の返事が来た。
『粒状化』
大きな建物が上からサラサラと粉になり崩れてゆく。大きいので少し時間が掛かる。向かいの建物が崩れ出した。気の早い人がサッサと移動して官庁を崩している。
大体片付いた頃、警備隊らしいのが来だした。王宮騎士団で無いので見逃すことにした。
『全員撤収』
我々4人は宿にワープして、透明リングを外すと粉だらけだった。
「風呂に入ってからエールでも飲みましょうか?」
「良いな。飲もう」
アデルさんが、ご機嫌だった。




