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チョロイン☆デビュー!  作者:
花の都・フォーサイス
71/83

第七十話「さらばフォーサイス」




――色々あって、今は宿に帰る途中。



あの建物、なんか凄いバリアが張ってあったみたいで、

でも、時間が止まってたらそんなの関係ないみたいで、


『ジェイドが居るならあれを壊せたのも納得いく』って感じで収まった様子。



……勿論、アレを壊しただけで全部が解決するわけじゃないけど。

でも、普通に雑魚だと思われてた(っぽい)クリスちゃんが、意外と強ーい仲間を引き連れて帰ってきた……っていうのは、

独裁者志望な王家の皆さんには、けっこうなダメージになったんじゃなかろうか。




「ね、みんな」


「……どうした」



道の左右には色とりどりの花が咲き、

夕陽に照らされ、ほんのりオレンジ色に染まった景色は、


今のクリスちゃんの……あの、可愛さっていうかカッコよさっていうか、

そういう魅力をより一層引き立てている。



常人だったら霞むほど、美しい景色だけども、やっぱりクリスちゃんだからね。

十二歳にして革命起こしたクリスちゃんだからね。





「ありがとう。 ――ボク一人だったら、きっとこんな事できなかった」


「いえいえ……クリスがやりたい事なら、私たちが手を貸してあげなきゃ」


「うんうん、私ら仲間だろ!」


やっぱり、人の絆っていうのは素晴らしいもんだな。

そういう事に縁のなかった私だからこそ、それの素晴らしさは身に染みて解る。


だからこそ、こういう時にノリノリでこういう事言えるんだよ。

最高。 楽しい。




「ああ――。 良かったな、クリス」


「うん!」

元気よくそう言って、クリスちゃんは心底嬉しそうに微笑んだ。





――あ、国王はクリスちゃんがなる予定だったんだけど、

『このまま旅を続けたいから』って理由で、その役目はまだマトモそうなおねーちゃんに任せたらしい。


でも、あの人王位には興味ないって言ってたような……?



「……まあ、おねーちゃんなら何とかしてくれるハズだよ。 でさ」

うんうん、大丈夫か。 なら大丈夫だな。 大丈夫。



「どうした?」


「次、どの町に行けばいいの? ボクの都合で、ギルドの依頼もやれてなかったけど……」


「大丈夫、まだランクはSのまま」


「えす……?」


S、A、B、C、D、E、F、G。

ランクがこういう並びで合ってるとしたら、え、私が死んでる二年のあいだに何があったの。




「そっか、じゃあ大丈夫だよね!」


「え、えす――」


「……そろそろ昇級でも申し込めばどうだ?」



ランク上げるのって申し込み式なの?

付いていけない。




「そうしましょうか。 じゃあ、次は城下町にでも戻りましょ」


「わかったー」


「あ、えっと、おう! よくわかんないけど分かった!」


「……この身体が保てるうちに、な」



――意味深にボソっと呟かれたその言葉は、私にしか聞こえていない様子だった。

ふざけんなよ、ここまで来て死亡フラグ建てるつもりか。

おわった…花の都編が…

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