表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チョロイン☆デビュー!  作者:
花の都・フォーサイス
59/83

第五十八話「眉毛とイケメンとチビとリーゼント」

「……お待たせしました」

緊張した様子で、クリスちゃんは門の中へと一歩踏み出して口を開く。

中には紺髪の人が四人座っていて、それぞれの後ろには大量の冒険者らしき人が。


……あれ?

もしかして、この人たちのチーム。 私たちの数十倍くらい人数いるんじゃない?


ま、まあ気のせいだよね。

そんなアンフェアなことないよね。




――で、中の人の紹介にうつる。



「遅かったな」

門が開いて最初に居たのは、異常に眉毛の濃いマッチョな男。 若干ゴリラを思わせるようなその体系は、正直このクリスちゃんの血縁者とは思えない。

たぶん兄でしょうか。 弟にしてはデカいしな……。

ものすごく失礼な感想だけど、率直に言えばそんな感じだ。




「うむ」

二番目の人は……あ、意外にまともだ。

身長こそ結構高くて、チビな男くらいなら指先ひとつで『youはショック!』ってできるようなオーラを醸し出しているものの、

紺色のストレートロングやら、クリスちゃんより凛々しいけど整った顔立ちとか、

わりとクリスちゃんの正統進化っていうか……言い表しにくい、なんだろう……。

とにかく、さっきの人よりはクリスちゃん寄り。




「――クリスティアか」

続く三番手は、とにかく背が低いイケメン。

顔も良いし、体も鍛えられてるっぽいし、髪もサラサラだし、声もカッコいい。

だけど、身長が推定120cmくらい。 ……残念。 ただものすごく残念でならない――。

まあ、私はあんまり男に興味ないから良いか。




「おかえリーゼントっ☆」

そして四番手。

……一言で言ってやろう。 めっちゃ髪盛ってる。

でも、リーゼントが五メートルくらいあること以外は、ものすごく平凡で普通で何の変哲もない少年である。 顔面偏差値も声も身長も、だいたいがこの世界の平均レベル。




「……三人ともごめん。 色々おかしいけど、なるべく気にしないようにして」

「解ったわ」

「心得ている」

「クリスちゃんがそう言うなら」

どこまでも着いていきますとも。 可愛いは正義って言うし。




で、えーと。

確かこれって、フォーサイス家の兄弟が全員揃ってのバトルロワイアルだったっけ?

王位継承者を決めるとか、そういうのだっけ。

そうそう、それで運命の五王子が何たらかんたらで生き別れの兄貴が登場したりするわけか。 まさに胸熱そのものだな。




――と、そんなアホなことを考えていると。



「……では、全員が揃ったようなので」

眼鏡をはずした状態ののび○くんみたいに、数字の『3』って感じの目をした老人が口を開く。

どうでも良い話だけど、このおじいさん唇がよぼよぼしてる。 皮もちょっと剥けてる。



「これより休憩時間を少しだけ設けます。 その間に作戦会議や戦闘準備は済ませておくように。

 それから、この戦いは代々続いた王家のしきたりの元に開催されるものです。

 くれぐれも私利私欲のために、その力を振るおうとすることの無いようによろしくお願いいたします。

 また、会場内の様子は民に中継されております。

 そして、戦う順番や組み合わせなどは、私共のほうで決めさせて頂いております。

 次に、注意事項をお伝えしたいと思います」


「長いわ」


何なのだろう。

このジジイ、話が聞き取りにくいし、長いし、おまけにつまらない。



ちなみにこの話、

私や他の皆がすっかり退屈して、誰もジジイの話に耳を貸さなくなったころに、


「――では、これにて私からの話は。 良い戦いを」


って感じで終わったらしい。



ジジイの試練を乗り越え、いよいよ休憩時間が始まる。

そんなワクワクドキドキテカテカツルツルの時間に、


「……なあ」


一人の青年が、私たちに声をかけてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ