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チョロイン☆デビュー!  作者:
海辺の町
24/83

第二十三話「ジェイドくん、出張る」

ちょっと短めデス

――門をくぐった先にあったのは、白い砂浜と青い海が光り輝く、

ザ・真夏のリゾートな光景。 そして……。


「いやっはああぁっ!! 海だうみだ……海だあぁーッ!!!」 「うるさい」

ものすごくはしゃぐ私――アリア・ユリシフタちゃんと、

この美しい景色を前にしてなお、無感動に私を黙らせようとする孤高ぼっちのジェイドくんが居ました。


「……確かにきれいね」 「うん、うん」

ライズもクリスも、ちゃんと感動はしてるっぽいのに……。 表情も変化しないって、面白くないね。

――まあ、確かにね。

これからどんだけ冒険して、どんだけ町を巡っていくのかは知らないけどね、

一々、次の町に着くたびに「わぁ」とか「おぉ」とか叫んでたら、もうキリがないとは思うけどね。


かと言って、二回目で早々辞めさせられるのも……。 何となぁ~く、腑におちないねぇ。



というわけで……。


「やって参りましたっ、依頼書に書かれてた宿~!」

「――どんどんどん、ぱふぱふぱふ……」 ……ん? この低くてもごもごした声は――。

ジェイドくん、ねぇなんか言ったかな? 私なにも聞こえなかったや。

まあ、言いたくなる気持ちも……分からんでもないな。 何より、コイツにもやっと人間味を感じられた。


「ってわけでライズー、今回の依頼は?」

「ええと……要するにリゾートバイトね。 人手が足りてないから、宿の手伝いをしろって」

「そういえば、二週間泊まりって言ってたか?」 ふと、いつか聞いた言葉を思い出して質問してみる。


「そうね。 泊まり込みだから……時間が余ったら、海に行けるかもしれない」

「よっしゃ」 「やった」 「よし」

……うん、みんな海が大好きなんだね。 私はクリスちゃんのスク水を期待しているだけなんだが。



「――よし、じゃあ入るぞ……」

珍しく喋ったジェイドに、ライズとクリスがコクリと頷く。

それを確認すると、彼は青色に塗ってある宿の扉に手をかけ、ゆっくりと引いた――。


……ジェイドくん、たまには出張ろうとするのはいいけどね、それは押さなきゃ開かないやつだよ。 頭が悪いのかな?

「…………」

何事もなかったかのように、ジェイドは扉を押した。


すると今度こそ扉は開いて、

「いらっしゃーい……お、ギルドから来た人たち? こんにちはー」

「こんにちわー」

……わりと可愛くて、夏らしく涼しげなショートヘアの女の子が、我々を迎えてくれた。

ジェイドあるところに美少女あり……。 この噂は本当だったのか。


お久しぶりです。

エタると思いましたか? ……私は思いました。

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