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チョロイン☆デビュー!  作者:
海辺の町
23/83

第二十二話「WALKING!!!」

私は細かいことは嫌いなんでね。 結論を先に言わせてもらおう。


今回は、何をしでかしたか覚えていた。

でもまあ……言ったら覚えてしまいそうなので、封印しとく事にする。 わすれろ。


……っと、黒歴史の話はここまでにして。

今回は、ようやく冒険者っぽい事をやり出した序章ぷろろーぐです!!

さあ、とくとご覧あれっ!



「……はあぁ……」 休みたい。

だって、さっきから一時間くらい、私たちは魔物の蔓延らない道を延々と歩いていたから。

理由は特に無い。 だって冒険者だもの、冒険しなきゃね!!

ちなみにギルドとは通信でやり取りできるので、収入源はノープロブレムだったりする。


あ、ついでに……パーティー三人とも、覚えてなさそうな武術大会。

次の次の町で開催される予定らしいので、忘れないように鍛えとこう。 魔術師のくせに魔法使えないって、転職とか出来ないのか?


――にしても、こんなにキッツい坂道を歩き続けても、平気そうなライズとジェイド。

そもそも歩かずに、魔法で作った乗り物……なのか?に座って移動するクリス。

……ねえクリスちゃん、それ何? ミサイルに見えるんだけど、そりゃ私が疲れてるせいだよね??


「何よアリア、こんなので疲れてるの?」

「だって私、死にかけたばっかりじゃん……もう一回死にそうだって」

「死なないしななーい。 アリアも乗ればー?」

クリスがミサイルらしき乗り物を、手でぽんぽんと叩いて言う。

いやいや、普通の人間にミサイル搭乗は無理難題ですから。 わっしょいわっしょい……。


「なんでー? 大丈夫だって、アリア強いんだからさ」

「強かったら乗れるもんなのか、それ?」 「ムリじゃないかしらね」

ライズに即答された。

……いやぁ、出来ることなら乗ってみたかったんだけどなぁ。 無理して死んだら元も子も無いか。


話すことも無くなったので、会話に参加していなかった孤高ぼっちの騎士ことジェイドのほうを見てみる。

――アイツ、チーレム主人公っぽい割には、女キャラとの会話少ないよなぁ。

そういう意味では、私のほうがよっぽど主人公っぽいな。 勝った……っ!

だって、チート持ちライバルキャラに立ち向かう、特殊体質持ちの記憶喪失系主人公って……、けっこう有りそうな設定じゃん!


まあそれはそうとして、彼はいったい何を考えているのだろうか? そんな謎に迫ってみたいと思います。

アレが無言のときは、だいたいどこか遠くを神妙な顔つきで見詰めている。

多分だけど、あれは考え事をしている時の顔だ。 こうね、教室でリア充グループに囲まれながらも、話に入れない気まずい奴……みたいなイメージ。


私の場合、ああいうときは妄想が常なんだけど。 内容が気になるな。


「……アリア、何ぼーっとしてるのよ?」

「――――あっ」

正気に引き戻されたら、そこはもう次の町が見える距離であった。

「ジェイドとおそろいだねー」

「何がだ」 あ、ジェイドが珍しく喋った。

「いや、どっちも魂抜けてたからさーっ」

……死んでたのか? 私は。


会話が一段落ついたので、ここから町を眺めてみることにする。

第一印象は……ザ・海辺の町だな。 町を囲ってる壁みたいなのは、涼しげな水色と白色で統一されている。

で、よくよく見れば坂道の下は海。 日本だったら自然遺産とかに登録されるレベルで真っ青。


「……なあ、人魚っているのか?」

「うーん……? 居るらしいけど、本当に見た人はいないらしいわね」

「へー」

ライズの答えに、私は妄想してみた。 人魚と友だちになって、

『嫌よ! ニンゲンは怖いわ!!』

『大丈夫だ、みんな優しいから……な?』

『……え、ええ……そんなに言うんだったら……貴女の言う事なら信じるわよ』

みたいに、人間と人魚の接点を作って、私も有名になるサクセスストーリーを。


有り得ないわけじゃないしっ!!!

生存報告です

七夕なう。 もうちょっとで連載再開する……と思います。

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