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異世界子供ヤクザ:無名のバクト  作者: 忍絵 奉公


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47/60

第47話 揺れる椅子


 無名倉庫。

 昼。

 平和。


 ワイザ。

 木材運んでる。

 大量。

 しかも。

 太い。

「できた!!」

 ドン!!

 地面へ置く。

 巨大。

 木の大楯。

 縦長。

 ワイザの身体。

 すっぽり入る。

 厚さ。

 八センチ。

 普通なら。

 持ち上がらない。

 だが。

 ワイザ。

 片手で持つ。

「どう?」

 得意顔。

 バクト。

「でけぇ」

 カリナ。

「壁じゃん」

 ヒャッポ。

 一瞬見る。

 また矢削る。

 ワイザ。

「しかも!」

「武器にもなる!」

 ブオン!!

 振り回す。

 風圧。

 すごい。

 そのまま。

 地面へ。

 ドゴォ!!

 石畳。

 割れる。

「おぉー!」

 本人。

 感動。

 バクト。

「それもう鈍器だろ」

 一方。

 庭。

 ヒャッポ。

 的抜き。

 カコン。

 カコン。

 カコン。

 全部真ん中。

 怖いほど正確。

 ポロン。

「すげぇ……」

 尊敬の目。

 ヒャッポ。

 少しだけ嬉しそう。

 一方。

 カリナ。

「ポロン!」

「けん玉作って!」

「はい!」

 創。

 発動。

 ポワッ。

 木製けん玉完成。

「おぉー!」

 カリナ。

 即遊ぶ。

「見て!」

「もしカメ!」

「できた!」

 テンション高い。

 ポロン。

 拍手。

 その頃。

 バクト。

 木工作業。

 ギコギコ。

 トンカン。

「何作ってんの?」

 カリナ。

「椅子」

 見る。

 変。

足。

 半円。

 揺れる構造。

 ゆりかごみたい。

 しかし。

 半円部分。

 異常に長い。

 ほぼ円。

「……これ」

「前に倒したら落ちるでしょ」

 カリナ。

 冷静。

「後ろなら頭打つわよ」

 さらに冷静。

「調整していく」

 バクト。

 自信満々。

 まず。

 乗る。

 ユラァ。

「おぉー」

 次の瞬間。

 ゴロン!!

「ぐあっ!!」

 後ろへ転倒。

 後頭部強打。

 カリナ。

 爆笑。

「バカ!」

 さらに調整。

 ギコギコ。

 木を切る。

 また乗る。

 ユラユラ。

 今度は前。

 スポーン!!

「うおっ!」

 前へ落下。

 ワイザ。

 腹抱えて笑う。

 ポロン。

「アニキ弱い!」

 さらに調整。

 何度も。

 切る。

 削る。

 乗る。

 落ちる。

 頭打つ。

 最終的に。

 半円。

 七十五度くらい。

「これだ!」

 バクト。

 自信。

 しかし。

 やりすぎると。

 やっぱり後ろへ落ちる。

 欠陥。

 残ってる。

 その中で。

 カリナだけ。

 異常に上手い。

 ユラユラ。

 バランス。

 完璧。

「これ楽しい!」

 お気に入り。

 昼寝。

 本読む。

 けん玉。

 全部。

 その椅子。

 バクト。

「なんでお前だけ乗りこなせるんだ?」

 カリナ。

「才能?」

 ドヤ顔。

 ワイザも挑戦。

 ゴロン。

 椅子ごと潰れる。

「……壊れた」

 バクト。

「お前は禁止」

 ヒャッポ。

 一回だけ乗る。

 静かに後ろへ落ちた。

 無言。

 立ち上がる。

 無かったことにした。



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