第46話 階段
ゴミ箱。
落書き。
最近増えた嫌がらせ。
犯人。
判明。
「……ダモンらだな」
バクト。
ニヤリ。
「いたずらには?」
バクト。
カリナ。
ニヤニヤ。
「いたずらね」
決定。
まず。
調査。
新聞屋ジェニスへ。
「ダモンの事務所?」
「知ってるよ」
即答。
「七番街の雑貨屋」
「二階借りてる」
「階段一個しかない」
ジェニス。
新聞読みながら教える。
その夜。
四人。
偵察。
古い雑貨屋。
外階段。
木製。
ギシギシ。
雨。
ザーザー。
バクト。
階段見上げる。
「……これ」
「外して捨てるか?」
ニヤァ。
カリナ。
吹き出す。
「最低」
でも笑ってる。
ワイザ。
「楽しそう」
ヒャッポ。
もう工具持ってる。
深夜。
雨音。
激しい。
ギコギコ。
ガコン。
ミシッ。
音。
全部。
音も気配も雨に消える。
そして。
外れた。
長い木階段
ワイザ。
持ち上げる。
「重っ」
そのまま。
四人で運ぶ。
川。
ドボーン。
沈没。
帰宅。
朝五時。
全員。
爆睡。
翌朝。
剛力事務所。
「おい」
「朝飯買ってこい」
ダモン。
寝癖。
若衆。
「ハイ!」
元気よく。
扉開ける。
一歩。
踏み出す。
空中。
「……え?」
ドガァァン!!
「ぎゃあああ!!」
一階へ落下。
シーン。
事務所内。
「……?」
ダモン。
「なんだ?」
数分後。
「おせぇなあいつ」
「おい」
「お前行け」
別の若衆へ。
銅貨袋投げる。
「ハイ!」
扉開ける。
一歩。
「え?」
ドガシャァ!!
「うごぁ!!」
また落ちた。
さらに数十分。
「……雨宿りでもしてんのか?」
ダモン。
イライラ。
最後の若衆へ。
「お前行け」
「すぐ帰ってこいよ」
「腹減った」
若衆。
「はい!」
扉開ける。
踏み出す。
「……あ」
ドゴォ!!
三人目。
地獄。
一階。
三人転がってる。
「いてぇ……」
「腰が……」
「足が……」
そこへ。
小雨。
少し止む。
二階。
ダモン。
「……何やってんだあいつら」
ブツブツ。
「使えねぇ」
財布持つ。
「自分で行くか」
扉。
開ける。
右足。
踏み出す。
地面。
ない。
◇
「は?」
ドゴシャァァァ!!
「ぐあああ!!」
落下。
しかも。
下の三人へ直撃。
「ぎゃああ!!」
「重ぇ!!」
「頭ぁ!!」
ダモン。
右足。
変な方向。
「いでぇぇぇ!!」
すると。
路地裏。
下から。
顔。
四つ。
バクト。
カリナ。
ワイザ。
ヒャッポ。
バクト。
腹抱える。
「わはははは!!」
「馬鹿だ!!」
カリナ。
転げ回って笑う。
ワイザ。
「全員落ちた」
ヒャッポ。
少し肩震えてる。
ダモン。
顔真っ赤。
「て、てめぇら!!」
しかし。
動けない。
バクト。
しゃがむ。
ダモンの財布。
スッ。
回収。
「5番街の掃除料な」
ニヤリ。
そのまま。
四人。
笑いながら帰っていった。
残された剛力。
地面で折り重なり。
雨に濡れていた。




