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学校生活の終わりと始まりの間《1》 亜条 クイナ (15)

私の名前は、亜条あじょう クイナ

3月21日に華々しかった中学校生活が終わり、高校は、そこそこの所に受かった上、春休みの宿題などは出なかったので、最近、基本暇だ。なのでその辺をほっつき歩いている。


「おーい、あじょー」

あ、馬鹿が来た。


「なんだよ くじょう」


「今から、コンビニ行ってからあじょーの家でアイス食うんだけど、一緒にいかん?」


「家主の断り無しにそんな計画立てんなよ」


 「まぁこうして見つかったし、いいじゃん。で、行くの?行かんの?」

 

 「まぁ暇だし...」


 「しゃぁっ 決定な」


ーーというかコンビニにはまだ結構距離あるぞ。どんだけ遠回りしたんだ。

  

 「ミミズってうまいんかな?」

ーー何言い出すんだコイツ


 「じゃあ食ってみれば? そこらの道でカリカリに出来上がった奴あっからさ」

ーー地面で生き絶えたミミズを指差す。 


 「嫌だよ」

ーーなんなんだよ


新緑の匂いに身を包みながら、固められた土の道を歩いて行く。 相変わらず今日も日常だ。



 うちの名前は九条くじょう アイナ

 高校はギリ受かり、絶賛ありえんほど暇してる。


 だから、コンビニでアイス買ってあじょー家で買おうと思いついた。

 自宅を出て十四分後、あじょーの家への道がわからないことに気づく。あとアイスは溶けるものだとも。


 だが前者は解決した。この辺は何故か見渡しが良いため、すぐに我が親友あじょーが見つかったからだ。

 

 決して背の低い訳わからん草が生えている畑しか無いような田舎だから見渡しが良い訳では、ない。

 

 なにせこの辺には、コンビニがあるのだから田舎なわけない。.....て言うかアイツ全然うちに気づかねぇじゃん。いっつも下向いて歩いてるからだろ。

 しょーがねぇ、こっちから呼んでやるか。


「おーい、あじょー」


 いくつにも枝分かれした道を電柱スレスレに走って、曲る。そこらの家にある塀がのどかなこの景色を、現実のものだと伝えてくれている。 


 相変わらずここは東京よりも空気がうまい。


 

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