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妖精と神様  小倉 のん (17)

 風呂は心の洗浄とはよく言った物で。私はどんなに日でも等しく安らぎをくれる、風呂の時間は大好きだ。そのため時々長風呂で、脱水症状になり瀕死寸前状態というのが悩みといえば悩みだ。

 

 悩みといえば最近、悩み屋さんなんていう占い屋が自宅近くに建って、よく「憑かれてる! 君ヤバいのに憑かれてるよ!」とか言ってきて、悩みになっている。


 風呂でも力及ばすな案件だ。洗浄されきらない。


ーーそもそも、幽霊とか信じてないから。


 「...のんちゃん ..のんちゃん」


ーーていうかもし、幽霊がいたとして、決定的な証拠とか一切でないのはもう気にしなくていい奴じゃん。


 「...のんちゃん 貴女に大事なことが...」

  

ーーあれじゃん。ちょっとボロい宿とかに泊まって、Gが確実にいるけど...なんか違うわ。とにかくそういうスピな奴はいないと思ってる。


 「あの〜 のんちゃん?」


 「あなたなに?」


 「!?」

湯船に浸かっている私の目の前をさっきからうろついている。というより飛び回っている。

 私の顔くらいしかない体で半透明の羽が背中にくっついていて、話しかけてくる。


ーー気のせいじゃなかったか


 「のんちゃん!私のこと認知してくれたのね!途中からずっと虚空に語りかけてたんじゃって不安だったの」


 「ごめんなさい 私貴女みたいなの信じてないの」


 「ここまで来て、信じる信じないとかある!?こうして、姿を見せているのよ」


 「いや、貴女がまだ私の生み出した妄想体かもしれないから」


 「なんか最近嫌な事でもあったの!?」


 「今、今嫌な事起きてる」


 「そ....それはごめん。でも私はあなたを守る為に天界から派遣されてきたの」


 「.....じゃあ守護霊なの?私の」


 「違うわ、私は妖精よ」


 「ぬーん」    「ぬーん!?」


 「反応薄くない? まだ妄想体として接されてるの?てか、"ぬーん"て"ぬーん"てっ。そこの相場はふーんじゃないの!?」


 「いや、流石にここまで来たら信じるよ。案外驚きがなかっただけで。それに、相場って言葉は私じゃ出なかったもん。」


 「そこ!?」


 「そんなことより 私を守る為って何かに狙われでもしてるの?私。」


 「何かに狙われてるって事じゃなくて、今日から1年間の運が最悪なの、まじ死ねるレベルに」


 「まじか でも貴女、私を守れるの?」


 「...........もちろんよ」


 「何かすごい間があったけど..」


  「大丈夫よ」


 「そう......そういえば妖精って漫画とかだと属性があるけど、風の妖精とか。貴女は何の妖精なの?」


 「シャワーの妖精」


 「なんて?」


 「私はシャワーの妖精よ。のんちゃん」


 「まさかの人工物なの!?」


 「まぁそんな事良いじゃない。とにかく私はあなたを守る為に、四六時中一緒にいるから。よろしくね」

 

 「今日一のびっくりだったんだけど、ていうか!四六時中!?」


 「片時も離れず」


 「片時も離れず!? え、それは普通に嫌なんだけど」


 「大丈夫、ヤる時は目の耳を閉じとくから」


 「いや、やんないよ。そういう事じゃなくて.....」


 『聞こえますか 小倉 のんさん』


 「ねぇ急に口調変えるのやめてよ、妖精」


 「あ、あ、あ のんちゃん私じゃない」


 『聞こえますか 今、あなたの運命の糸は狂い始めている』

 

 「あれは、神様だよ 私達より上位の存在、トップオブトップだよ。あ〜やばい私の到着が遅刻したからだ。 任を解かれる〜 解雇処分になる」


 「貴女、遅刻して来てたの?...」


 『もう流石に聞こえてるでしょって、なんで妖精ごときがここに? 』


 「ふぇ!? いやあなた様方の所から、守護命令を出されて来ているのですが」


 『あれっ? おかしいですね.....あっ!もしかして便座の神が言ってた、誤操作って』


ーー便座の紙?


 「誤操作?」


 『...あなたの守護命令の事でした』


 「.......そ、そんな」


 『それで、これは私の仕事らしいので、羽虫は帰って良いですよ?』


 私の風呂オアシスで何してんだ。さっきから。そして、羽虫呼ばわりされた、シャワーの妖精は帰ろうとしていた。世知辛いんだな天界も。


 『では はじめましてのんさん 私はノノと申します。』


 「は、はぁ ちなみに貴女もなんちゃらの神とかあるんですか?」


 『シャワーヘッドの神です』


 「ぱーどぅん?」


 『シャワーヘッドの神です』


 「なんでさっきから、そんなマイナーな奴らが...」


 「ちょっと待った!」

ーーあれ!? 羽虫が戻ってきてる!?


 『えぇとなんで戻ってきてんですか? さっさと次の仕事に..』


 「ないわ!そんなもの! まさかあなたシャワーヘッドの神なんて下等神様だったなんて」


ーー....!もしかしてシャワーヘッドの神よりシャワーの妖精の方が上なの!?


 「私はシャワーの妖精リリィ さっさと三下は去りな!」


『えっ! あの上っ面妖精の腹黒虫のリリィさん!?』


ーーそうなの?急に口が悪かなったと思ったら、そうなの?


 『ダメです!私がここを任されたんですから!

ねぇ、のんさん。のんさんも私の方がいいですよね』


 「ちょっと何言ってんの。元はあんたの所のミスじゃない!ねぇ、のんちゃん私の方がいいわよね!?」


 「判決 二人とも」


 「『え?』」


ーー私に命の危機が迫っているのなら神と妖精二人いた方が良いに決まっている。



こうして、一人と一匹と一柱の暮らしが始まった。  



 この後、滅茶苦茶のぼせた。


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