↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
収納魔法を裏返したら世界最強でした!~極小収納しか使えない無能と辺境に追放されたので、もう好きに生きます~  作者: 鳥助


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
29/37

29.次に必要なものは?

「うん、良い眺めだね」


「はい。短期間でこんな巨大な施設を建てられるなんて、ユマ様は本当に凄い方です」


「そんなことないよ。職人が主導してくれたおかげで、この建物は出来たんだから」


 私はエリザと一緒に高い建物から街並みを見下ろしていた。私の能力で瞬時に材料を資材に変え、職人の指導で作り上げた、いわば王城のようなもの。


 この建物は国の中心。議会制にしたから王城ではないけれど、それと同じような機能を備えている。


 国の法律や予算について話し合う議会だけではない。建物の中には、国を動かすために必要な様々な部署が置かれている。


 それを集約して、国の運営に携わっていくつもりだ。と言っても、私は形だけの首相だから、仕事はクラリスやその部下たちがやってくれている。


 南方地方の村や町を全て移動して出来た町。全てを一か所には収められなかったけれど、それでも首都にふさわしい街並みがそこにはあった。


 村や町はその特性に合わせて、合う地域を選び、配置した。農業が発展しているのであれば広い土地を与えた。製品を作っている町は、材料が取れる場所の近くに。


 そうやって、村や町の特性に合わせた地域を選ぶことによって、産業はどんどん発展していった。今では以前の倍以上もの成果を上げている。


 それもこれも、神気と神土のお陰。神気で人は体を強化され、通常以上の成果を出し。神土で何倍もの速度で作物が育っていく。


 今まで虐げられてきた人たちは、ここで生き生きと暮らしている。目を閉じて、様子を窺えば、誰もかれもが笑顔で日常を過ごしているのが見えてきた。


「いやー、平和っていいねー」


「そうですね。このまま、平和に暮らしていきたいですよね」


 エリザと一緒に街並みを見ていると――。


「では、その平和は守らなければいけませんね」


 クラリスが現れた。新調した制服を着こみ、副首相として立派な姿を見せてくれていた。


「ユマ様、議会のご提案です」


「次はどんなことをするの?」


「我が国の周囲には、敵となり得る国がいくつもあります。まだ国交を結んでいない国ばかりですから、いつ、この領地を狙ってくるか分かりません」


 クラリスは真剣な表情で、街並みへ視線を向けた。


「それに、警戒すべきなのは人だけではありません。魔物の脅威もあります。今までは、それぞれの町に残っていた兵力を使って、なんとか対処してきました」


 そこで一度言葉を区切り、私を見る。


「ですが、もうこの場所は一つの国です。これだけ多くの民が暮らす国になった以上、いつまでも町ごとの兵力だけに頼るわけにはいきません」


「つまり……」


「はい。国として、民を守るための武力を正式に整える必要があります」


 クラリスは背筋を伸ばし、はっきりと告げた。


「そこで議会にて、騎士団の設立についての審議を行いたいと思っています」


「騎士団?」


「我が国の防衛を担い、外敵や魔物から民を守るための組織です。各地の兵力を一つにまとめ、必要な場所へ迅速に派遣できるようにします」


 なるほど。今までは、それぞれの町を守るために、それぞれの兵士が動いていた。でも国になった以上、国全体を守るための組織が必要ということらしい。


「それなら、作ったほうがいいね」


「ありがとうございます。では、さっそく議会の準備をいたします」


「じゃあ、私は人材確保をするね」


「なるほど。ユマ様の観測の力があれば、国に住んでいる中から適した人材を見つけることが出来るでしょうね」


 クラリスは納得したように頷いた。だけど、私はそこに注目していない。


「いや、アラカマン王国から引き抜こうよ。絶対に虐げられている人がいるって」


「あぁ……。それは良い案ですね。私の時のように、苦しんでいる人がいれば引き抜いてあげてください」


「じゃあ、早速見てくるね」


 私はそう言うと、意識を王城に向けた。王城の中を気配を探り、適した人がいないか探してみる。すると、強い人たちが集まっている気配がした。


 その部屋を見ると、リリアンヌとリンガーダがいるのが見えた。二人は聖女と剣聖。強い気配は二人からなのか?


 そう思ってみていると、他にも強い気配がした。それは二つ。二人の前で傅いている二人だ。


 そんな二人に、リリアンヌとリンガーダは罵声を浴びせる。


『まだ、南の国のベルルーガを落とせませんの!?』


『役立たずなお前たちなど、追放してくれる!』


 どうやら、ひと悶着ありそうだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載!

魔法で遊んでいた世間知らずな田舎者、都会に出たら怪物扱いされました

旧作

転生難民少女は市民権を0から目指して働きます!

転生少女の底辺から始める幸せスローライフ~勇者と聖女を育てたら賢者になって魔法を覚えたけど、生活向上のため便利に利用します~

追放を計画的に利用して自由を掴んだ王女、叡智と領地改革で無双する

転生したら魔法が使えない無能と捨てられたけど、魔力が規格外に万能でした

スラムの転生孤児は謙虚堅実に成り上がる〜チートなしの努力だけで掴んだ、人生逆転劇〜

ゾンビがいる終末世界を生き抜いた最強少女には異世界はぬるすぎる

元社畜はウィンドウで楽しい転生ライフを満喫中! ~ゲームのシステムを再現した万能スキルで、異世界生活を楽々攻略します~

異世界喫茶で再出発ライフ

ゴミスキルだと捨てられた少女たち、実は最強の生活能力スキルだったので気楽なスローライフ冒険旅を満喫する

推し命の転生者、弱小ポンコツな推し神様のために万能な推し活パワーで騎士爵領を大領地にする

過保護なお姉ちゃん系王女を救うために何度も死に戻っていたら、全部バレていて曇らせてしまった

この世に一人だけの錬金術師~物作り好きのゲーマーが家族のためにアイテム革命起こします!~

コミュ障クラフターの私、引き継いだ能力が異世界では規格外すぎて無自覚に無双してしまう件~地味に暮らしたいだけなのに、なぜか注目されて怖いんですが~

スラムの孤児は慎ましく生きたい~大賢者の遺産を継いだけど、救世主にはなりません~

ド陰キャ聖女に百合キスは荷が重すぎる!~唇への祝福が最強だとバレてしまい、キラキラ王子様系姫騎士と包容力おばけな女傭兵に迫られています~

魔力1令嬢と欠陥王女は魔法が使いたい! ~誰も使えない古代魔法で人生逆転します~

収納魔法を裏返したら世界最強でした!~極小収納しか使えない無能と辺境に追放されたので、もう好きに生きます~

― 新着の感想 ―
ノリはシムシティかw 男爵「いや、そんなポンポン町ごと削り取られるとか厄災なんだよ」 ティンタクル「虐げていたヤツが悪い‼️」 男爵「お前が言うか?」
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。