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桜ノ宮一族の日常  作者: 真宮白雪
転校生が小説そのまんまだった件
4/4

転校生はマリモ野郎

俺ーー桜ノ宮時雨は、従兄弟の桜ノ宮蒼空とその弟桜ノ宮紫苑と共に桜城学院の食堂にて食事をしていた。



私立桜城学院。

桜ノ宮一族、つまり俺の親族が経営しているエスカレーター式の男子校。

由緒正しき家柄の子息が多く、庶民もいるがそれはほんの僅かだ。

まぁ、うちもこんな学園を経営しているだけあって、何百年と続く名家である。



従兄弟の蒼空は何故か持参していたデスソースをかけたピザを平然とした顔で食べており、それを紫苑がドン引きした目で見ていたが、パフェにハワイアンパンケーキにミルフィーユと胸焼けしそうなほどの大量のスイーツを食べてる時点でお前も大概だと俺は思う。俺はカツ丼を食べながら遠い目をしつつ、そう思っていると、それは現れた。



「マリモ…?」



桜ノ宮時雨は衝撃を受けた。その人物はマリモのような髪型に瓶底眼鏡と中々にヤベェ奴だったから…ではなく、彼の愛読している小説に出て来る王道転校生そのままだったのだから。

その人物が現れた途端、その謎すぎる姿に周囲もいろんな意味でざわついた。



「(は?嘘だろ?本物?マジかよ、この世はフィクションだった…?嫌々、たまたまだよ、たまたま)」


「なーオムライスってどうやって注文するんだ」


「ふん、そんなことも知らないのか。」


「おいおい、慣れない機械だったら、皆そうだろう?俺が教えてあげるよ」


「(嘘だろ承太郎。まんま小説通りっぽいなー、いや待てよ。本当に小説通りなら、これからこの学園は荒れるのか?)」



転校生?が爽やか男子と一匹オオカミ系男子といる姿に実は腐男子であった時雨は内心テンションがやばくなっていた。

が、この後のことを考えるとスンッと顔から表情を失くした。

あの転校生が小説のように素顔が美少年パターンだと、王道パターンでもアンチ王道パターンでも荒れる。まぁ、あくまでも小説ならばが付くのだが。

しかし、既に2-Sのファンクラブがある人気のある二人を引き連れてる時点でその兆候があるような…気のせいだと信じたい。

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