感化される
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母様と何気なくテレビを見ていた時のことです。
「やぁだぁもぉお。失敗しちゃったぁん」
高い声と何とも言えない仕草の女性が画面に映った瞬間。
母「何あれ」
私「何ですか、あれ」
意図せず同時に呟いておりました。
母「何あれ」
私「……何でしょうね」
おぉう。母様の眼が絶対零度です。
再び言い放ってしまうほど不愉快だったようです。
おそらく、あの女性は大勢に注目されてテンションが上がり、さらに自分をアピールしようとした結果ではないかと思われます。
……それにしても「たぁん」「たぁん」とよく繰り返しますね。
母「……何なの、あれ」
私「……鳴き声じゃないですか?」
あまりに連呼するので、母様もどういう反応をしていいかわからなくなってきたようです。私もよくわからない返答をしてしまいました。
コーナーが変わり「たぁん」の女性がいなくなると、何だかどっと疲れて椅子の背もたれに体重を預けました。横に座っていた母様も、同じ恰好をしています。
私「何かを根こそぎ持っていかれた気がします」
母「ママも……」
しばらくすると少し回復してきたので、お茶を飲んでひと息つきました。
その後、夕食の仕度の際、
母「あっ、もやしから入れちゃった~ん」
私「移ってますよー」
母「えっ?」
無意識だったようです。
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